おはようございます、Ectです。
アシスタント仕事の前日は、なぜか深夜にブログが書きたくなります。。
↑早く寝ろ
先日、ストーリー漫画のエピソードの考え方についての記事を書いたのですが、今日はまた別の方に送ったネームの感想から、コラム的な部分を抜き出してみたいと思います。
今回は前後編になります。
漫画を描くのに厳密に守らなければいけないルールなんて本当は無いのですが、よくできた物語は、大体こういう法則にのっとって作られてるかな~ってお話になります。
前回よりも基礎的な内容なので、こっちを先に書けば良かったです(笑)
参考程度にご覧くださいw
■物語に必要な流れ:
(面白くなるかはともかくとして)
これらがあれば物語は成り立つ、物語を構成する要素と、その流れです。
1.主人公の目的
・これが早い段階で提示されることで、物語の方向性が定まります。
(読者がどういう方向で主人公を応援すればいいかが分かるので、安心して読み進められます)
・また、目的の状態をまだ得てない冒頭、主人公はどういう状況なのか。
→必ずエンディングと対比させます!
エンディングは、冒頭と真逆の状況になっているのが望ましいです。
・「どうして〇〇が欲しいのか」という主人公のバックグラウンド、動機付け。
→読者が感情移入するポイントです。
2.目的達成を阻む要素
・主人公を目的と逆の方向に向かわせるトラブル、ハードル、ハンデ、お邪魔虫など。
主人公を苦しめましょう。
3.主人公が『自分の力で』それらをどう克服するか
・サブキャラに解決してもらうだけの物語にならないようにしましょう。
(サブキャラの力が解決に必要だとしても、あくまで行動の主軸は主人公が握るのが大事です)
・主人公が問題に「気づく」だけでは弱いので「気づいてどう行動するか」までを描きます。
4.目的は達成できたか
・目的そのものの成功失敗は問いません
(読み切り程度の長さなら、達成されてるのが理想ですが)
・主人公が物語を通じて何を得たか、が大事。
1~4の流れは、一本筋が通っている必要があり、例えば、
1で「株で成功するぜ」と思ってた主人公が
4で「カノジョができた」で終わるのは、話の軸がブレてると言えます。
(「(モテるための手段として)株で成功するぜ」ならOKですw)
また、2のトラブルも1~4と無関係のものではダメで、2は主人公を目的から遠ざけるためにあるのであり、主人公が2を克服する過程でどれだけ目的に近づけるかを考えましょう。
その他、色々な要素を入れるのも勿論アリですが、その分煩雑になりやすいので、あくまで幹は幹、枝葉は枝葉と考えましょう。
ご自身の物語を読み返してみて、何かが足りない…と思った時に、これらの流れに沿っているかを一つの指針としてみてくださいね。
つづく☆彡
オマケ☆ この前お仕事で描いたカットの一部
スイマセン、これはちょっとえっちぃヤツです。えっちくない部分だけどうぞw
作画の工程ではペン入れが比較的好きなのですが、たいていド修羅場中なので、楽しんでる余裕がない事がほとんどです
でも、この絵では比較的楽しく描けた気がします。。w