先日から、私の家作り奮闘記をシリーズでやってみています。
シリーズもの、結構難しいですね。。。
・・・という事で、今は大満足の家ですが、
ここに至るまでは、かなりの戦いがありました。
というのも、
私のへんにマニアなセレクトが、
いちいち今の「ふつうの家作り」の枠から逸脱していたのでした。
それに、金額的にも見合わないモノを欲していた・・・てのも理由で。
「古くなってさらに美しさを増すモノ。」
「長く住める、可変性のある暮らし」
「アウトドアリビングのある暮らし」
聞きかじりのキーワードを、
デメリットはお構いなくぶつけていく施主に
さすがの建築家の先生も、苦労なさったことでしょう。
■グローエの水洗金具(いいかもしれんけど、シングルレバーにしときな。絶対使いにくい。)
■ウッドブラインド(つけるためにはかなりの幅のカーテンボックスがいるよ。しかも、重いし高い。この窓には似合わないよ。)
■ウォールナットの無垢床(コストアップするよ。)
■美しいスチールの窓枠(それにしたら高くなるし、なにより断熱性がクリアできなくなる。つーか、一般の家でスチールの窓枠って・・・(勘弁して(T_T)))
■オーダーメイドのキッチンと洗面台(オーダーメイド、かなり金額跳ね上がるよ。収納だってついてないし、使いにくいよ。キッチンはやめとき。てか、洗面台も。)
■在来工法の浴室(わかるよ。わかるけど、長持ちしない。せめてハーフユニットにしとき。)
■キッチン脇のウッドデッキ(道路脇にデッキつけてもなア・・話し声、全部聞こえるよ。それでもいい?)
・・・
今から思えば、本当に、よくもまあ、気長に付き合ってくれました。
普通に工務店で建てるよりは、頑張って要望を叶えてくれたと思います。
ハウスメーカーにせよ、工務店にせよ、その会社その会社に、「これが普通」というラインがある。
それを超えた提案は、不可能でないにせよ、結構いろいろと難しいし、
プロからみて、おすすめしない理由ってのも、実際にあるのです。
雑誌ではとっても素敵に見えるライフスタイルでも、
裏ではよほどのメンテナンスをして、維持していたり・・・
味のある仕上げは、外国車のように手間がかかったりするもので、
メリットデメリット、両方を引き受ける覚悟がないと、
やたらおすすめは出来ないのです。(クレームも怖い。)
そんなこんなで、今ならわかる業者側の意見も、
その当時の私としては
「なんでことごとく反対するの!」という気分(;´Д`)。
オジサマ建築家相手に、よくワーワー文句を言いました。(ほんとーにごめんなさい。)
と、反省はひとしきりするものの、
実は今の一般的な家作りが、100%素敵だと言っているわけではなくて。
やはり、「時がたつにつれ美しくなる家」
というものへの憧れは今だ強く、
本物の素材を使って、きちんとしたポリシーを持って建てられる家を、
ちゃんとデメリットも合わせて、施主が引き受けて住む。
という、建てる側、買う側のお互いの意識の変換が起こればいのになあーなんて
また、素人っぽい意見を、こんな場で垂れ流してしまうのです。
いいんですよ。素人だからこそ、わからなくても、すきなだけ希望を言えば。
お金を出す消費者が欲しいといえば、本当は業者のほうが変わっていく。
消費者が賢く、いいモノを求めていくことで、社会は変わると思っています。
家だってね(^^)。
