今回はこんなかんじ



道兼が道長の兄と知って寝込むまひろ

この時代病気はたいていもののけのせいと

信じられていたので

医者ではなく陰陽師か僧侶が呼ばれます


僧侶または陰陽師は巫女を連れてきて

巫女に物怪(もののけ)をうつします

この巫女をよりまし(憑坐)といいます

よりましは物怪ホイホイ的役割です


僧侶または陰陽師が呪文やお経を唱えると

よりましについた物怪は苦しみ始めて

ついに降参します

これを「調伏(ちょうぶく)」といいます

調伏ではかならず物怪に名前を聞きます

名前を聞き出すことで相手をコントロールする

パワーを得た側になるわけです


しかしまあ詐欺師が多かっただろうね

紫式部もリアリストだったらしい


正妻と死別した男と恋仲になってる女が

物怪(正妻の物怪)に憑かれて 

苦しんでいるという絵を見たとき


亡き人にかごとをかけてわづらふも 

おのが心の鬼にやはあらぬ


死んだ正妻のせいにしてるけど

自分のこころの中の良心が

こころの鬼になって疑心暗鬼に

なってるだけなんでしょうよ


と詠んでいます(紫式部集)




四角い顔の宰相中将さま

ザブングルの加藤だったのか!!

わかんない!まあまあ似合う!



まひろが琵琶をひくシーン

膝を立ててひくために

琵琶を優雅に弾きこなすことは

難しいとされていました

『源氏物語』で琵琶が得意とされるのは明石君です



F4

今回も部室トーク感高くていいね



秋山〜

好き!声いい

実資は気骨ある変人だからね

これでいいのよ

色、黒!



『蜻蛉日記』作者、道綱母

彼女が大河に出ることってもうないんちゃいます


道綱母は本名が伝わりません

藤原倫寧の女(むすめ)で和歌の名手かつ

美人で名高い人だったそうです


道綱母が遺した『蜻蛉日記』は

旦那が私1人を愛してくれないと

恨み骨髄を上中下巻に渡って綴り

女の私が読んでさえ

そりゃお前がかわいげのない

ただ真面目で顔と頭がいいだけの

血の青い面白みの欠片もない

プライドだけ高くてかつヒステリー気味の女だから

旦那寄り付かないんだよと思わせた人です


おかんが強すぎて

抑圧された息子(上池雄介)の出来は実に悪い。

夫婦喧嘩に巻き込まれて萎縮してる様子とか

かわいそうなくらいだよ

夫婦喧嘩をこどもの前でするのは虐待と

社会が認めるまであと千年かかる


『更科日記』の作者、菅原孝標女は道綱母の姪

堀川帝に仕えた『讃岐典侍日記』の作者

藤原長子は道綱の曾孫

道綱母の兄、藤原理能は清少納言の姉と結婚してる


平安文学史の血縁狭い



まあ、たいしたことない感含めて

この人でいいんじゃない


道長がお手紙書いてるシーン

道長のくせつよフォント上手く再現してました

あの人誤字脱字も多いしね

しかしあのシーンみはりました?

雪よ、雪降ってる夜中なのに

道長がいるのは

フローリングの縁側

つまりオープンテラスよ!さむ!!むり!

御所の蔀戸(しとみど)とか

半蔀(はじとみ)とかみてると

平安時代の建物て

全開か全閉しかないんだよなあ


なんか

兼家がわるーいこと言ってるとさあ

岸田文雄が言ってるみたいな錯覚に堕ちるわ



このシーンの吉高由里子よかった



いやそこな

ぼーっとしてないで

抱きしめてやれよ!て

全国の何人が絶叫したことだろう



この角度で見るといいね

コジがないからハチでささえてるだけの烏帽子

コジはまげを差し込んで串をさし

冠を固定するパーツ

こじいれる、の語源はここにある


お借りしました




こういうこと



ねこは舶来の生き物

ねこがいるのはお金持ちの証

その猫を立って、走って、追いかける

これは『源氏物語』では女三宮のしたこと

女三宮と倫子では出来が違いすぎるけど

父に溺愛されてることを暗喩したかったのかな



今回もなかなかよかったです