うつさんの電話 | 随心所欲的日記

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旅と文学の話

2月19日は、西東京市のひばりが丘団地に、抽選の申し込み。1DK お家賃 35700円と、東京では安い。昭和35年築の4階建て。もちろん、階段。

昔は、あこがれの公団住宅。 駅まで20分、歩くのは遠いけれど、駅の横に、あかるい図書館。でも、千葉みたいなエスパー司書さんがいるかどうか。


去年の今頃、松戸市に引っ越してきたけれど、もう、引っ越したい。ほんとは、ぐるぐるあちこちまわって、旅をしてくらしたい。おじいさんが、旅役者だった。父親も、旅ばかり。子供の頃も、引っ越し多く。

つまり、定住が苦手。 



昨夜は、うつのひとから電話。


「ぜんかれんとの闘いは、象とアリとの闘い。わたしたちは、大きな川を流れるチリアクタに過ぎません。川の流れに逆らえない。ぼくは、あなたが死んでしまうの、とめませんよ。生きてたって、なんのいいことがあるんです。 ぼくも、死にたいです。毎朝、思いますよ。人間はみんな、死にたくなるんです。

地上掲示板で、なんで書き込むんです。死にたいと」


「うつになると、どうしょうもなくて。神田橋医師のときは落ちたけれども、佐野さんが、いっしょにわたしたち闘って生きようねって。今は、もちなおしてます」


「そのあたりの流れ、掲示板のひとにはみえないから、みんな心配する。ぼくは、あなたを心配じゃないけど、掲示板のひとたちの動揺が心配です」


「だって、来年の春までは出来ないこと、みんな知ってる」

「だから、その来年の春まではというの…やるんなら、黙ってやったらいい。イソミタール2グラムなんて」


「わたし、死んだりしません。あれは、致死量に足りないから、飲みません」


「あなたは、お母さんのこと書いて、ずっと生きていったらいいでしょう」

「はい。あの…」

「?」

「どのくらいですか? 残りの月日?」

「……わからない」


止まるのにゃ!