さらば!公務員! -2ページ目

新たな壁

とある部署に配属された自分。
歓迎会などを開催していただき、現場研修なども順調に進んでいった。
職場の人達は良い人ばかり。
『役所公務員』に対する偏見は徐々に薄れていった。
しかし何か違和感がある。



仕事のベクトルが納税者に向いていないのだ。
そう、公務員は未だに階級ヒエラルキーが色濃く残る世界。
まるで社会主義国家のようだ。
ノンキャリ・準キャリ・キャリア。
明確に分けられたその階級は、各々の仕事・将来に対する考えまでも決まっていた。
それはポジティブなものでは全くなく、納税者不在の保身以外の何者でもなかった。

祝!入庁!

結局自分はとある自治体に入庁することになった。

事務方採用であるが、色んな局も回れる可能性もある。
楽しかった大学時代に別れを告げ、いよいよ社会人デビュー。
慣れないスーツ。
慣れない満員電車。

寂しさ・悲しさ反面、自立していく自分の希望と安堵感も確かにあった。

新人教育では公務員のナンタルかをしつこいほど教えられた。
納税者への公平な公共サービスの提供。
そして倫理規定。
公務員は倫理規定が厳しい。
出入りの業者とは個人的であっても食事を共にしてはいけない。
それが割り勘であったとしても。
なるほど。

公務員として襟を正すすばらしい研修であった。
損得を抜きにした行政サービスを一生懸命提供しようと心に誓った。

本当にそう思った。

お役所仕事と言われないよう、頑張りたい。
大学時代はサービス業のアルバイトをしていた。
お客様からお金をいただいてサービスを提供する。
それが自分達のお給料になる。
当たり前だがその大切さを叩き込まれてきた。
お役所にも同じことが言える。
傲ることなく、全ての人達にサービスを提供するそういう役人になりたかった。

“コネ”はやっぱりあるのね

親が公務員だと子も公務員。
昔は当たり前にあった。

まあ公務員が不人気だった時代、訳の分からん輩を採るくらいなら遡上のわかっている親族を採った方がマシってのがあった。
しかし公務員大人気時代、ほっておいても優秀な人材が集まってくる。
公務員に対する風当たりが強い時代、こういったある種の不正は無くなったと思っていた。

試験会場で知り合った人に何気に聞いてみたところ…
議会議員・局長、人によっては首長にまで話を通している連中がいた。
とうぜん『お礼』もするという。
これは現業系試験に多かった。


絶対数は減っているにせよ、まだまだ根強く残っている。
ちなみに『お礼』は100万単位。
まあ一生安定した生活が約束されれば安いものなのかも。

コネも金もない自分はガチで勝負するしかなかった。