第2の柱は、

「魅力と活力に溢れる、働きやすいまち」であります。

これを実現するため、3つの基本的方針を定め、遂行してまいります。

第1は、「産業振興と雇用対策」であります。

商工業の振興につきましては、物価高騰により経営に影響を受けている市内事業者を支援するための施策を引き続き講じてまいります。

「中小企業振興支援事業」では、前年度の兼業・副業人材の登用に加え、事業承継や知的財産権の取得を促進する項目を新たに明記し、市内事業所の更なる経営支援を図ります。

また、香川県と連携し、本市の地域特性を活かした企業誘致を推し進めるとともに、市内事業所に対しては、「先端設備等導入計画」等の制度の活用を推進し、特例措置を用いた設備投資を促し、地域経済の活性化を目指します。

さらに、深刻さの増す市内の空き店舗の増加に対しましては、「空き店舗等活用支援事業」を活用した空き店舗の抑制に加え、善通寺商工会議所のご協力のもと、起業家の事業定着のため、創業前のセミナーと起業後のフォローアップによる伴走型経営支援を継続してまいります。

農業の振興につきましては、持続可能な本市農業の創造を目指し、これまでの施策の成果を踏まえ、総合的かつ計画的な取組をさらに推進してまいります。

本年度は、農業生産基盤の充実や企業的経営の促進、多様な担い手の育成について、より実践的に展開し、産業としての農業の持続的な発展を図ってまいります。

また、農業特産品を活かした新規商品開発や農産物加工・販売体制の強化、積極的な販路開拓などにより、農業の6次産業化や農商工観連携を通じた地域特産品の消費拡大を着実に進めるとともに、新規就農者や若手農業者の定着・経営発展を支えるため、資金面や経営支援の充実に取り組み、農業従事者の増加と地域農業の安定的な発展を図ってまいります。

さらに、農地の効率的利用を一層進めるため、将来の農地利用の姿を明確化した地域計画に基づく農地の集約化を推進するとともに、労働生産性の向上や環境負荷の低減にも取り組んでまいります。

第2は、「観光振興の促進」であります。

前年度に実施した「観光動向基礎調査」の結果を踏まえ、増加傾向にあるインバウンド需要のさらなる拡大を目指し、本市の地域資源を活かした観光コンテンツによる着地型観光の造成を推進するとともに、市内事業者を主体とした連携体制を呼びかけ、観光振興を地域経済に結びつける仕組みづくりを構築してまいります。

また、前年度に築いた台湾板橋区とのコネクションや交流の成果を基盤としたシティプロモーションの強化により、観光誘客や関係人口の創出に努めてまいります。

第3は、「地域資源ブランド化の促進」であります。

市の特産品である「讃岐もち麦ダイシモチ」につきましては、前年度に進めてきた品種改良や官民連携による栽培体制の検討を踏まえ、本年度は、より高い付加価値を有する新品種の本格展開に向けた取組を加速してまいります。

新品種については、国への特許及び品種登録出願が公表され、市内生産者による試験栽培を通じて、栽培特性や品質の検証を進めているところであります。今後は、安定生産と生産者の拡大を図るとともに、現行品種との役割分担を整理し、持続可能な生産体制の構築を進めてまいります。

あわせて、商標登録やパッケージデザインの確定、機能性表示食品の届出など、ブランド確立に不可欠な取組を段階的に進め、加工事業者や流通事業者との連携を強化しながら、販路拡大と市場定着を目指してまいります。

また、地域資源は特産品にとどまらず、歴史・文化、地形や自然環境など、多様な要素から成り立っています。こうした資源を改めて見つめ直し、民間企業や関係団体と連携しながら、本市ならではの魅力を掘り起こし、磨き上げ、その価値を戦略的に発信してまいります。

本年度は、これまでの取組を「形」にし、地域内外に選ばれるブランドとして定着させる重要な年度と位置付け、地域資源の持続的なブランド化に向け、全庁一丸となって取り組んでまいります。

第3の柱は、

「知と学びに溢れる、人を育てるまち」であります。

これを実現するため4つの基本的方針を定め、遂行してまいります。

第1は「学校教育の充実」であります。

子どもたちが確かな学力、豊かな心、健やかな体をバランスよく育むことができるよう、子育て世帯への支援の強化と質の高い教育機会の提供を両立させてまいります。

はじめに、現下の物価高騰の中、子育て世帯の経済的負担を軽減し、すべての子どもたちが等しく健やかに育つことができる環境をつくるため、「学校給食費の無償化」を実施いたします。これまで実施してきた多子世帯等への支援をさらに一歩進め、市立小中学校に通う全児童生徒を対象とすることで、子育て支援の充実と健康な体づくりの基盤を強化してまいります。

次は、これからのデジタル社会を生き抜く創造的な人材を育成するための「STEAM教育」のさらなる推進についてであります。令和4年度から実施してきたこの「STEAM教育」ですが、令和7年度におきましては、ドローンを活用した防災・減災教育プログラムを実施し、先端技術を活用した課題解決型の学びを展開いたしました。令和年度は、これまでの成果をさらに発展させながら、STEAM教育を継続いたします 。科学、技術、工学、芸術、数学の各分野を横断的に学ぶ機会を創出することで、子どもたちが多様な視点から課題を発見し、創造的に解決していく力を養ってまいりたいと考えております。

また、GIGAスクール構想の更なる推進に向け、多くの学習用端末が更新時期を迎えることから、香川県の主導による共同調達及び単独調達を組み合わせ、Chromebook(クロームブック)やiPadといった最新の学習用端末への更新を計画的に進めます。併せて、ICT支援員による運用支援や、AIドリルの活用を促進し、一人ひとりの学習進度に応じた「個別最適な学び」の実現を目指すとともに、授業改善を更に進めてまいります。

また、支援が必要な児童生徒への対応といたしましては、スクールカウンセラー等の専門職の配置や、WEB-QUテストを活用した「いじめの未然防止・早期発見」等、いじめ・不登校へのきめ細かな対応を継続してまいります。さらに、医療的ケアが必要な児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう、新たに「医療等ケア児支援業務委託」を実施し、専門的な支援体制を確立するなど、すべての子どもたちにとって、安全で安心な居場所としての学校づくりに努めてまいります。

幼稚園教育に関しましては、生涯にわたる人格形成の基礎を培う大切な時期でありますので、各園に芸術士を招いて、その感性に触れる芸術士活動や園長裁量によるパワーアップ事業に継続して取り組んでまいります。また、「善通寺型フェデレーション教育」の一環として、幼稚園、保育所、こども園と小学校が連携して、架け橋期のカリキュラムの作成に引き続き取り組み、小一プロブレムの解消に努めてまいります。

学校等の再編に関しましては、「学校等再編整備検討委員会」からの中間報告を受けて作成した「こども園の整備に関する基本方針」に基づき、はじめてとなる市立こども園の整備のための、基本計画、基本設計等の作成に取り掛かります。基本方針で定めた「笑顔いっぱい わくわくいっぱい 夢中になれるこども園 人とのつながりを大切に」を目標に、ワークショップなども行いながら、魅力にあふれたこども園の設立を目指してまいります。

また、小学校・中学校に関しましても、委員会の検討結果が出ましたら、未来志向で本市の子どもたちが健やかに学び育つ環境を整えることを第一に、市としての学校再編の方針、計画を策定してまいります

第2は「地域と連携した教育体系の構築」であります。

学校、家庭、地域及び関係機関が一体となって子どもたちを育む「地域とともにある学校」の実現を推進してまいります。

まず、全市立小中学校10校における「コミュニティ・スクール」の活動を推進し、学校運営協議会や地域と連携した学校活動などを通じて、地域の知恵や活力を学校運営に反映させてまいります。

次に、不登校児童生徒への支援として、ZENキューブ5階に設置している教育支援センターだけでなく、地域のNPO法人等の民間団体とも連携をすすめ、子どもたちの居場所を確保するなど、誰ひとり取り残さない学びの保証に努めてまいります。

また、中学校部活動の地域展開につきましては、少子化が進む中で、将来にわたり子どもたちが多様なスポーツや文化活動に親しめる環境を維持するため、本市におきましては、令和5年度には、東西中学校合同部活動を開始し、令和7年度より、休日については、教育委員会が運営する地域クラブとして、地域の指導者や希望する教員が指導を行っております。将来的には、平日も含め部活動の地域展開を目指すことになりますが、今後も、地域のスポーツ・文化団体や関係機関と連携し、指導体制の確保などに努め、子どもたちが地域社会の中で多様な価値観に触れ、健やかに成長できる機会を創出できるよう「善通寺版中学校部活動地域展開」に取り組んでまいります。

第3は「地域への愛着を育む活動の促進」であります。

市民がふるさとに誇りや愛着を持つ「シビック・プライド」を醸成し、地域社会に貢献する意識を向上させていくためには、シティプロモーションと同時に、本市の文化や歴史などを正しく理解し、それを基盤とした新たな地域文化を創造していく必要があります。

特に、本市には貴重な遺跡や歴史的建造物などが多く残されており、国を代表するような偉人も多く輩出した土地柄であります。小学校で行っている、市が作成した副読本『ふるさとの偉人 空海』を活用した、郷土の偉人を通してのふるさと学習を継続して実施いたします。

また、四国霊場八十八ヶ所のうち五寺がある本市として、県と連携した「四国遍路」の世界遺産登録のための取り組みを引き続き進めるとともに、本市に残る様々な文化遺産を適切に保護し、民俗芸能など無形文化財の保存伝承の支援にも努めてまいります。

さらに、市史第4巻の発刊に向けて、編さんに必要な写真や、書物、民具など貴重な歴史資料の収集等を引き続き行うとともに、基礎となる年表の作成に取り組んでまいります。

旧善通寺偕行社、ZENキューブ2階の郷土館、美術館、市民会館などの文化施設につきましては、今後も様々な工夫を凝らすなどして利用者の利便性の向上や来館者の増加に努め、豊かな市民活動の一層の促進に寄与してまいります。

第4は「知と学びによるまちづくり」であります。

図書館では、従来の図書館サービスに加え、教育機関や他の施設と連携した生涯学習・地域文化活動の拠点、交流の場を目指すとともに、図書館が保有する様々な情報を活用し、誰もが主体的かつ積極的に「知」と「学び」に取り組む風土を市全体に醸成してまいります。

開館以来実施している駐日外国公館の職員を招いての「国際交流イベント」や話題の著名人を招いての講演などの取り組みのほか、読書離れが懸念される若年層を対象としたイベントなども実施してまいります。

次に、「イキイキときめき大学」など3つの事業を統合して前年度から新たにスタートした「生涯学習講座事業」は、受講生の皆さんからの公募を行った結果、名称が「善通寺文化大学」と決まりました。今後も、事業内容を充実させ、高齢者の社会参加を推進するために、より魅力的で多様な学習の場を提供してまいります。

また、それぞれの個性やライフスタイルに応じて、様々なスポーツから学びを得ることができるように、今後も「市民体育大会」などの行事や「ニュースポーツ」の紹介などを通して、生涯スポーツを推進してまいります。

ZENキューブにおいては、年ごとに利用者が増加するとともに、施設の認知度も確実に向上している中、2期目の指定管理期間を迎えます。2期目は、1期目で培ったノウハウやつながりを最大限活かしながら、未来に繋がる新たな学びが得られるような施設運営に努めてまいります。


🔴 市立小中学校の学校給食を無償化します‼️