< COP15 >
COP15(コップ15)。
The 15th Conference of the Partiesの略称です。
日本語訳は第15回約定国会議。
2009年現在の約定国は、日本を含む191ヶ国とEU(欧州連合)です。
なんの会議かといえば『気候変動枠組条約』についての国際会議です。
1994年から毎年1回各国もちまわりで開催されていまして、15回目の
今年は、12月7日から2週間デンマークのコペンハーゲン(首都です)で
開催予定です。
鳩山首相もとうぜん参加します。
しかし、気候変動枠組条約って、わかったようなわからないような
不親切な日本語ですよね?
まず「気候変動」ですが、長期間にわたる地球の気温上昇のことで、
いわゆる地球温暖化のことです。
この地球温暖化は、大気中の温室効果ガス(CO2やメタン)の濃度に
左右されます。
それで、濃度を今より上げずに抑制にむかわせるため、温室効果ガスの
排出量を制限し、そのための枠組みを定めたということです。
15回目を迎える今年のメインテーマは、2013年以降の排出枠決定。
つまり温室効果ガスの排出量目標値(=削減目標値)を決定すること
です。
なぜ2013年以降かといえば、2012年までの排出量目標値は、京都
議定書ですでに決まっているからです。
そして、この2012年までを「第一約束期間」とよびます。
COP15では「第二約束期間」の目標値を決めれば良いのですが、
その前にいろいろと整理しなければならない問題があります。
まず、京都議定書に参加している全ての国の排出量を合計しても、
世界全体の30%にしかならないことです。加えて京都議定書には
アメリカと中国は参加していなかったのです。
ちなみにアメリカも中国も、各々世界全体の排出量の20%を排出
していると言われています。
さらに、現在経済成長の初期にあり、今後さらなるな発展が見込まれる
新興国における排出枠も難しい問題です。
新興国とされているのは、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)や
NEXT11(メキシコ、韓国、フィリピン、インドネシア、ベトナム、イラン、
バングラデシュ、パキスタン、トルコ、エジプト、ナイジェリア)
といわれる国々です。
まず米中についてですが、米国は2020年までに05年度比で17%削減を
目標とすることが、11月26日に報道されました。
また、中国も米国に続いて11月27日に報道発表をおこないました。
GDPあたりの排出量を2020年までに05年度比で40~45%削減するという
目標値です。
米国や日本が総排出量に対する削減量を目標にしていることに対して、
中国は『GDPあたりの排出量を削減する』点が違いますね。
たとえば、日本や米国は現在100Kgの体重を2020年までに70Kgに
ダイエットすることを目標にしているのに対して、中国はその年毎に
体重が増えた分に対してダイエットをすると言っているわけです。
現在100Kgあって翌年130Kgになれば、130Kgを120Kgに落とします
といっているような感じです。
中国における温室ガスの全体量は減りませんが、排出し放題では
なくなったので、大きな意味はありますね。
次に新興国側ですが、新興国側からは先進国に対して2020年までに
90年度比40%の削減を求める声などが上がるいっぽう、新興国に
対しては緩和すべきとの意見もあり、対立しています。
新興国の言い分はもっともで、今まで温室効果ガスを排出しつづけて
きたのは先進国側なんだから、先進国が一番努力すべきだろうとの
主張です。ハイ、ごもっともです。
しかし先進国側からすれば、先進国だけでは温室効果ガス濃度の
抑制目標値に到達しないので、新興国側の協力も不可欠であり、
もし自己主張ばかりされたら、話がまとまらなくなりますよね。
新興国においては中国方式(GDP比での削減)が一つのスタンダード
になりそうな気がします。
各国がどこまで大人な対応ができて、世界的な合意としてまとめる
ことができるか?注目の点ですね。
COP15の我々への影響ですが、合意内容に基づき条例などが
追加策定されることが想定できます。
前回のブログでも触れましたが、産業界や企業への新たな削減枠
目標値の割り当てなどです。
また家庭に対しては、現在も行われている余剰電力の買上げなどですね。
たとえば太陽光以外に風力発電なども新たに買上げ対象に加えられる
ことが想定できます。
税負担ではガソリン税に変わる環境税が話題になっています。
このように、公的資金の投入や税金での徴収といった形で、具体的に
仕事や生活にもプラスマイナスの影響をおよぼすようになります。
COP15がどのような着地を見せるのか、注目ですね!
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