番組の流れは、まず司会者の挨拶からはじまるオープニング
そして今日のテーマみたいな出し物があり
その後ネタ見せ 最後にアイドルの歌で終わるというのがこの番組のスタイルだった。
俺達は‥裏でスタンバイしていた。何を喋る訳でもなく、
ただ、ひたすら人という字を書いては飲み書いては飲みを繰り返していた、
時に緊張のあまり人という字が肉という字になってみたり‥‥。
人、人参、北京原人とか訳わからない方向へも進んだりしながら・・・・。
そしてオープニングも終わり、本日のテーマも終わりに近付いた頃、
スタッフさんに誘導され幕の閉じているステージに立たされた。
そして、とうとうCMの後、幕が上がる!!
やばいやばい!!!!
懸命に人という字を書き、2人して金魚が餌を食べてるみたいな口をしながら‥‥。
端からみれば相当怪しいコンビかと思われていたに違いない。
そしてっとうとう、その時がきた‥‥CMあけ5秒前です~!!
5、4、3、2‥‥
はいっ、それでは本日は素人芸人さんによる、ネタ見せのお時間です、どうぞ!!
幕が上がると同時にステージに明かりが、ついた。
ステージが揺れるんじゃないかぐらい2人とも足が震えてた!
何せ見たことのない大きなカメラが俺らに近付いてきてるのだ!!それも、ゆ~っくりと‥‥
後ろからだったら、完全に、ワッ!!ビックリした?ってされちゃうぐらいの、ゆ~くりさだった!
でも、あの5秒コールで何かスーッと抜けた感じがした。
ネタはオーディションでやったショートコントを披露した。
上手く間をとりながら、テンションも過剰に上げず、いつも通り‥‥
自分達の世界で自分達のネタを出せたと思う。
一個一個のショートコントが終わるたびにお世辞なのか、
われんばかりの笑い声が会場中に包まれた。もう幸せすぎて胸がいっぱいだった。
蒲焼きさん太郎あけたら蒲焼きさん2枚入ってた以上に幸せだった。
今まで起きた辛い学校生活、
厳しい家系で生まれ育ったこと、
サッカーでレギュラーから外された事、
嫌だった事全て忘れさせてくれるぐらい、その時の俺は幸せだった。
辛いという字に一本線を加えれば幸せという字になる。
辛い経験がなかったら当然、幸せもやってこないと思う。
辛いと幸せは本当紙一重なんだなと肌で実感出来た瞬間だった。
以上、ドタバタでした~ドタッバタ!! どうも、ありがとうございました!!
幕が下がった。
5分という短い時間ではあったが、俺にとっては、とっても長い5分間
そして 一生忘れられない5分間になった。
そしてアイドル達の歌も終わり、番組は終わった。
打ち上げあるのかな~とかちょっと芸能人気取りもしてみたが、
ある訳がない。あるはずがなかった!!!!
しかし控室に戻るとテレビの魔力に完全に驚かされた‥‥
・・・・第22話へ続く・・・・