心折れる時もある
昨日、ピラティスに行って今日筋肉痛で動けません階段降りるのも一苦労、ましてやかがむ事なんて出来ないぐらい筋肉痛です普段どれだけ運動不足なのかを思い知らされた火曜日、朝からジム行こう!って電話で起こして誘ってくれた友達に感謝です(ぐうたらだから、動かされなければ自分からは動かないタイプなの)ナースという仕事は好きであるが、しかし、ナースという仕事は常に医者と患者との間で板挟みにされ、患者とその家族同士の間で板挟みにされ、患者、家族、そしてドクターからは嫌みやお小言をネチネチと言われ、その挙げ句ドクターの書いたオーダーに従っただけなのに、家族からネチネチ言われ、これを要約すればナースの仕事とは患者、医者、家族からのうっぷんをただ笑顔で聞くという事である。が、しかし、ナースとて所詮人間、感情のある人である(患者もこれ忘れがち)、患者からのきっつぅーい一言や、永遠に続くネチネチとした嫌みで切れそうになる時もあるし、心折れる日もある。先週は精神的にきつかったぁ、もうどーしてもこの患者の部屋だけには行きたくない、担当から外して欲しいって思いながら仕事してましたわ。そう言うと、あらナース失格とか思われるかもしれないけど、これ同業者にしか分からない気持ち。ある程度の患者からの愚痴や嫌味を聞くのは慣れてるので(というより、殆ど聞いてない)、半ば右耳から左耳に話を流して全く違う事を考えてるのが私。笑顔で聞く事もしなければ、黙々と自分の仕事をやりながら「あっそう、ふーん」ぐらいにしか聞いてない。まともに相手してれば、こっちの精神状態がもたないという状況が多々ある。でもこう書きながらも、こういう患者の担当に当たる度に自分の未熟さを思い知らされたりもする。何て言うんやろ、ある程度の患者や家族からのfrustrationを受け入れる事は出来るけど、ある程度の自分の許容範囲を超えるともう一気にその患者家族が「敵」に見えてしまう。色々な治療をしてるけど中々良くならなかったり、原因がいまいち分からなかったり、家族や患者が不安でイライラしてしまうのは理解出来る。だからそれを理解した上で仕事をしてるから、ある程度までは何を言われても全く何も思わない。でもやっぱり許容範囲みたいなのがあって、自分の中で一線みたいなのがあって、それを超えるともう本当に顔を見るのさえ嫌になる時がある。まぁ仕事やから、そこは仕事って割り切ってきっちりやってるけどね。これ、自分の弱み。これ何とかクリア出来るようにならないとあかんなぁって思いつつ、やっぱり難しい。先週末に担当した患者は成人だけど、生まれつきcerebral palsyなので見た目10歳ぐらいの男の子って感じで、まぁ喋れないし、自分では全く何も出来ないので、両親が生まれてこのかたずーっと世話をしてきたって人。もうかれこれうちの病院に1ヶ月ちょい入院してて、病院側としては早く退院させたいという意向なので、ちょうど自分の入る土曜日のシフト直前にICUからフロアへ移動してきた。1ヶ月の入院って日本じゃありがちだけど、アメリカじゃよっぽどの事じゃないとあり得ない。入院してきた際にはepilepsyとrepiratory failureで救急から来て、そのままtrachを入れてintubationしたので、未だにtrach入ったまんま。患者の家族(ご両親)も、ずーっとICUで付きっきりだったんで、こうICUのナースが全てだと思ってる。が、自分のフロアは基本5人から6人の患者を担当するので、ICUのように1人のナースにつき2人患者担当というわけにはいかない。が、家族はそれが理解出来ず、ずーっとナースコールを30分置きに鳴らす。自分も30分毎にその患者につきっきりって訳にはいかないので、途中からチャージナースに「頼むから、必要な時以外はテックに行ってもらって」と頼んでた。が、全くもってその願い届かず、結局その晩は殆どその患者の部屋に入り浸り。全く自分が入る必要もない理由だったが、患者が呼ぶなら仕方ない。患者の両親には「ここはICUじゃないから、30分毎とかに来れません。本当に必要じゃない時以外は呼ばないで下さい。1時間に1回はラウンドしてるんで、何かあればその時に言って下さい」って説明し、患者の肺の音が悪い理由も説明し、患者の母親が「suctionしてくれ」って30分毎にお願いしてくるが、それを拒否する理由も説明したが、全く理解してもらえず。その上、ナースのケアが悪い、この病院は駄目だと文句ダラダラ。まぁ人間ストレス状態にある時には、何を言っても脳が聞ける状態じゃないからしょうがないんやろうけどね。とにかくその患者の家族を相手にするのが、途中から苦痛でならなかった。そんな夜に限って、自分の受け持ちの別の患者が急変。最初は熱が39度近くまで出たので、とりあえずドクターに電話。バイタルと自分のアセスメントの見解を伝える。そのドクターは女の先生で、電話出るなりめっちゃ機嫌悪い(まぁそんな事よくある事なんで、どうでもいい)「○号室の患者さん、こういう状態で熱が高いんですけど」「え?その患者金曜日に退院したんじゃないの?」「いや、まだいますよ。痛みのコントロールがまだきっちり出来てなくて不安だからって事みたいですけど、とりあえず予定では明日の朝退院予定なんですけど、今晩になってから急に熱が出始めて」「あのね、そんな事で電話してこないでくれる?(って熱があれば電話しろっていうオーダーだろうがよ)あなたには関係ないけど、私4日間もずーっと当直でそれでなくとも不機嫌なのよ」「あ、そうですか。で、どうします?(←完全に人の不機嫌さなんて無視)」「とりあえず、TylenolのUA, CBC, BMP, Chest X-ray in a.m.でいいわ」「分かりました。じゃまた何かあれば連絡します」「次は私じゃなくて、on-call residentに連絡してよね!!!(怒)」という感じで、オーダーを貰い、その後その患者の様子を観察。それから1時間後に「呼吸するのが苦しい」と言い出し、「あぁ、またやぁ。。。(よくあるパターンなのよね)」と思い、とりあえずバイタル測ると、酸素が86%まで下がってる肺の音を聞く限りでは、何の問題もないが、酸素が急にここまで下がるというのは、PEという可能性も否定は出来ない。というより、確実に肺で何か起こってるのでここまで酸素が下がる訳で、とりあず急いで酸素を入れるも中々上がってこず、ようやく酸素4L入れて何とか93%まで上がって来た。急いでそのドクターに再び電話をする。「あの今さっきの患者さん、息が苦しいっていうのでバイタル測ると酸素が落ちてますけど、Stat chest x-rayとかblood gasしますか?」「また電話して来たの!? はぁ(溜息)。そういう状態になってるんなら、誰かドクターに直接診てもらわないとそんなオーダー出来ないわ。とりあえず誰か他のドクターに電話して直接診てもらってよね!」と言われたので、別のon-call residentに電話して状況を伝えると、こちらものんびりしたもんで「あぁ、そうかい。それじゃあ取りあえずstat blood culture, UAでいいや。」これだけ。とりあえずチャージに状況を伝えると、様子を見ようという事になり、そのまま朝まで何ともなく過ごした。そしてその朝、自分がシフトを終えて去った後に、女医2名がその患者の元へやってきた(昨晩電話で不機嫌さをぶちまけた女医とは違う女医である)。何が起こったのか?と自分の患者を引き継いだナースMに聞いて、そのまま私の書いたチャートを真剣に読んだ後、その昨晩不機嫌さを爆発させていた女医にその女医達2名が電話したらしい。そして怒りまくり、「何故あんたがここに来て、直接患者を見なかったのか?」「ナースが2回も連絡を入れて状況の変化を伝えて、chest X-rayまでsuggestしてるのにそれをしなかったのか?」「あなた何様?」「他の医者に頼るな、自分でやれ」「この患者PEの可能性があるとは、疑わなかったのか?」「このまま患者死んでたら、あんたのせいだよ」「あんた医師免許、剥奪されたいの?」という内容の事をネチネチと1時間弱、その不機嫌な女医に言い続けたそうだ。それを後ろで聞いてたナースMは「あんな事言われたら、私心おれて絶対ドクターやめるわってぐらい酷い事言われてたよ」って言ってた。が、自分からしてみれば「それ言われて当然」って思っちゃう。きっちりチャートしててよかったぁー、だって自分のナースのライセンスは自分できっちり守らなきゃね。って事で、その患者はその女医2名によって早速色々なテストがオーダーされ(全部stat orderでね)、その後別のフロアへ転送されました。そんな感じで、その夜は患者の家族からはネチネチと30分毎に文句を言われ、そして電話越しで女医からは文句&怒鳴られ(怒鳴られる意味わかんないけどね)、散々な夜でした。が、私を無意味に怒鳴った女医が怒鳴られたって聞いてすっきりしたけどね(笑)あんたが怒鳴られて当然よって。かと思いきや、「あんたがナースでよかったよ」って言ってくれる患者もいたりするから、まぁこれを全部合わせると結果0になるんだろうけどね。それもそれを言ってくれたのが、この様態の急変した患者、笑顔で「よくやってくれて有り難う、今晩君が担当でよかったよー」って。その時は知らなかったが、後で聞けばこの患者はうちの病院のRTのディレクターの息子だったらしく、そこで多分女医2人もかなり「ハラハラ」したに違いない。本当ナースってやりがいもあるし、私はナースになってよかったって思うけど、やっぱり精神的にも肉体的にもハードな仕事だと思った。責任を持って人の世話をするという事の意味、体だけでなく心のケア、ましてや自分の業務が忙しくてそんな患者とゆっくり座って話す時間もないような医療システムの中、心のケアまで現実的に時間を割いてる余裕なんてない。理想のナーシングを語るのは簡単だし誰でも出来るが、そんな理想のケアをこんな医療システムの中やれって言う方が無理だと思った。私も結構言う方なので、患者に何か言われてムッとした時はきっちり言うんだけどね、でも言っても言い足りない時がある。文句があってそこまで不満なら病院から出て行けばいい、AMAの紙喜んで持って来てあげるからっていっつも思っちゃう。こんな事書きつつ、やっぱりナーシングって魅力的だわって思っちゃう自分もある意味病気