「弁の硬さは、数値で出るのですが
お父さんの場合、数値はとても悪い
状態ですよ、ぶふぉっふぉ」」
検査をしたそうだが、弁の硬さが
よい、普通、悪い、すごく悪い、もう無理。
という数値で判別できるらしい。
父の場合、「もう無理」という状態。
「弁の硬さは、数値で出るのですが
お父さんの場合、数値はとても悪い
状態ですよ、ぶふぉっふぉ」」
検査をしたそうだが、弁の硬さが
よい、普通、悪い、すごく悪い、もう無理。
という数値で判別できるらしい。
父の場合、「もう無理」という状態。
先生の説明は続く。
普通の人の場合。
弁が硬くなるのには、数年かかる。
父の心臓の状態がわかったのが
2年ほど前だ。
父の弁は1年ちょっとで病状が進んだらしい。
母とチラチラ顔を見合わせると
お互い唇が引き結ばれていた。
もちろん、笑いをかみ殺しているのである。
これからどれだけ説明が続くか
わからないが、はっきり言って
拷問にちかい。
い、今のなんですか?
なんか、こう、会話の最後に
吹き出すというか、笑うというか。
は!こ、これが、さっきのヤツか!
この笑いとも相槌ともとれない
形容できない声は、診察室の外廊下で
聞いたものだった。
「お父さんの病気は、弁膜症といいます」
唐突に先生が話し始めた。
「血を通す弁が硬くなってしまったので
それを取り替える置換手術といのを
やるんですね、ぶっふぉぉ」
先生の説明が始まった。
だがその前に。