「なので、手術します」
と、先生は言い切った。
自覚症状無しでも、手術するんだね。
明らかに、数値が悪くて弁が
硬くなってるってんならアリだろう。
「そこで決めてもらいたいことがあります」
先生が皆の顔を見渡した。
「なので、手術します」
と、先生は言い切った。
自覚症状無しでも、手術するんだね。
明らかに、数値が悪くて弁が
硬くなってるってんならアリだろう。
「そこで決めてもらいたいことがあります」
先生が皆の顔を見渡した。
ああ、そうなんですか。父はその
少数派だと。
「昔は、自覚症状がない人の手術は
しなかったんですね。ですが、統計的に
見るとやっぱり手術しないと
死んじゃう率が高いんですよね、ぼふぉぉぉ」」
え・・・?自覚症状ないの?
「ないない。まったくない。
俺はどっこも悪くない」
父はぶんぶんと首を振る。
心臓悪いって言ってるだろうが!
「いや、中には少ないですが
自覚症状がでない人もいるんです」
ここで、先生はぐっと身を
乗り出していった。
「ただ、お父さんの場合、自覚症状は
一切ないそうですね、ぼぉふぉぉ」」
へ?
ぐるりと首を回して、私は父を
凝視した。
「普通、ここまで悪い数値がでると
なんらかの症状がでるんです。
動悸がしたり、胸に痛みが走ったり、
息切れがしたり」
あきらかに「心臓が悪いです」
という症状のオンパレードだ。