岡崎の不登校児適応施設「ハートピア岡崎」(岡崎市竜美北2、TEL 0564-71-3207)を元F1レーサーの中嶋一貴さんが9月17日に訪れ、講演やボール遊びを通じて子どもたちと交流を深めた。
同施設は岡崎市の不登校児童・生徒のための適応指導教室として1985(昭和60)年、上衣文町に開設。今年2010年1月から教育相談センター内に移転した。現在36人の児童・生徒が通いながら学校へ復帰できるよう支援を行っている。この日は22人が参加した。
中嶋さんは2007年~2009年の3シーズン、F1の名門ウィリアムズに所属し、9ポイントを獲得している。昨年は移籍チームが決まらず、メディアなどでは「就職活動中です」と答えている。父親は日本人で初めてF1にフル参戦した中嶋悟さん。岡崎市出身で、現在はイギリスに居を構え来季に向けて準備中。
中嶋さんを招いたきっかけとなったのは同施設指導員の浅岡哲平さん。浅岡さんは大学院卒業後、この4月から同施設の職員となった。2人は高校1年のときに同じクラスだったが、「仲良くなったのは2年から。クラスは別になってしまったが、サッカーを通じて気が合うようになった」と中嶋さんは振り返る。「カートは12歳のころから続けていたが、レースはたいてい週末なので学校生活に支障のないようにしていた。(中嶋さんがレースをしていたことは)知っている人はほとんどいなかった」とも。大学から互いの道を歩み始めた2人だが、今も酒を飲んだりフットサルを楽しんだりするなど交流があるという。
フォーミュラレースの頂点で世界に20人ほどしかいないというF1の説明からトークは始まった。プロのレーサーになることを決意し、勉強もレースにも目標を持って努力してきたことなどを語った。浅岡さんをモデルにして、最高時速300キロのスピードをコントロールする際に急カーブや急ブレーキでかかる重力に耐える訓練を披露する一幕も。
ヘルメットやレーシングスーツの下に着るウエアなども公開。質問タイムや、写真撮影、ボール遊びなどをしてひとときを過ごした。最後に一人ひとりの名前を書いたサイン色紙をプレゼントした。
中嶋さんは「子どもたちと触れ合えて楽しかった。うまく話せたかわからないが、自分の話がみんなの参考になってくれるといい」と終始温かい笑顔だった