いやあ、やらかしましたよ。

MC Rokkor-PF 58mm F1.4。前玉の周辺にちょっとカビが顔をのぞかせている玉だったのです。

で、前玉だけならと、分解し、綿棒に無水エタノールを含ませてカビが生えている裏面を掃除。

うん?なんか変だなと思ったら、マヨネーズが溶けるように、何かが溶けている感じ。

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写真はこのヌルヌルを取るしかないと全面的に「清掃」した結果。(;_;)

調べたところ、これはミノルタの誇る世界初の多層膜コーティング、アクロマチック・コーティングだったという。

そして、それは「ソフト・コート」なので、拭くことすらできないそうです。


ミノルタのこの時代のレンズって、後玉の白い点々が多いのですが、これもコーティングの弱さと関係あるのかもしれませんね。ロッコールの清掃は要注意、と。

ちなみに、まったく清掃のしようがないということでもないようです。今出典を明らかにすることはできませんが(記憶にないため)、カビキラーを垂らして、しばらくしてから優しく水をかけるということをやっている人も見かけました。もちろん水だけで、指の腹も使ってはいけないでしょう。

ミノルタに限らず、ソフトコーティングを施しているレンズは他にもありうるので、分解清掃するときは、まずハジッコでテストするべきだということですね。

結局、私はここから手の施しようがなく、放置しておりました。この状態でどんな写真が撮れるかというと、こんな感じです。

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幻想的です。。。

最近は低コントラストで淡い感じの写真が流行っているそうですが、これは明るく飛ばしてもお風呂に入っているみたいで、流石に使えませんね。

で、このレンズは眠っていたのです。

しかし、あるときふとコーティングを剥がす方法がないかと思いたち、調べてみました。

すると、眼鏡のレンズのコーティングをアルカリ系漂白剤で剥がした例が見つかりました。


ぶっちゃけ、このレンズはそんなに高くないので、チャレンジ。漂白剤をつけた綿棒でゴシゴシとコーティングを剥がすことに。

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けっこう、しぶとかったです。レンズの表の面に影響が出るのが嫌だったので、綿棒で裏面に漂白剤を塗布して1時間位放置したのですが、若干きれいになる程度でした。そこで、結局、液を垂らしある程度まで綿棒でゴシゴシしては水洗い、ペンライトでチェックというのを繰り返し、2~3回で何とかきれいになりました。周辺にコーティング跡が少し残りましたが、影響は小さいだろうし、やり過ぎは禁物と思い、とりあえず組み立てて、試写することにしました。

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ほお、見違えるようにきれいになった!、と言いたいところですが、光の当て方を変えるとこんなふうです。

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はじっこにコーティングが残っているんですね。そこだけ透過して黒い。レンズのなかの黒い部分がこちらに見えるという状態です。少し緑なのはコーティングの色。光のあたり具合によっては、影響はあるのでしょう。もう夜になってしまったので、部屋のなかで試写しました。

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これは開放で、下は一段絞り。まあ、元々開放F1.4ではホワンとしたところがあるわけです。

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十分にコントラストはありますね。さて、これで屋外の逆光シーンでどうなるかというところですが、見たところ、表の面にもコーティングはあるようだし、元々そんなに逆光に強かった記憶もないので(苦笑)、大丈夫なんじゃないかと。

でも、淡い感じが少しくらいあったほうが、いわゆる「オールドレンズらしい」写りになったのかもしれませんね。中間くらいに残すというのは、なかなか難しいものです。

昼間の試写は次の日記で。