引き続き、無印ニッコール28mm f3.5のレビューです。

<逆光>

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左に太陽を配置しています。f8まで絞った状態です。光源から四方八方に棘のように光が放射しているように見えますが、これがこのレンズの特徴です。後で見る夜景でも確認できます。

重要なのは逆光時のフレア・ゴーストです。左上に光源があるので右下にできるはずですが、あまり見えませんね。もっと意識して出るように絞りを開けて確認するべきでした…。が、出にくいレンズであることは間違いありません。

木陰の間を拡大して見ても色収差はあまり見られないようです。現代レンズに近くてオールドレンズらしさを感じません。

それを素晴らしいと喜ぶか、面白くないと落胆するか。これを論じているだけで2つくらい日記が書けそうなので、次に行きますw

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先ほどの写真と一緒に考えると、逆光時の色合いはおとなしめと言って良いように思います。まあ、これは一般にどのレンズもそうかもしれません。それよりこの写真で見るべきところは、葉っぱのキチンとした描写でしょうか。なかなか木陰を撮って満足な結果が得られるレンズはないと思うので。

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光の筋が少し出ました。角度によってはフレアで遊ぶこともできそうです。これも色は淡い。だけど、露出オーバーできれいに可愛らしく淡い色を出す感じではない。少し濁った感じの淡さです。

右の後ろのボケを見るとうるさくはないものの、樹の枝は少し刺々しく、小さな反射光は輪郭はそれほどないものの絞りの形が分かる程度には見える、と。これは開放からの1段絞りだと思います。少しボケの話に入ってきました。

<ボケ>
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これは逆光に分類してよいか難しいところ。葉っぱは夕日を後ろから浴びていますが、こちらは前からそれを見ているので、とても鮮やかな赤~オレンジ~黄色が見えます。後ろの自転車のホイールの反射光のボケは丸く出ています。開放ですね。

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これは蜘蛛の糸に銀杏の葉っぱがぶら下がっているもので、合成ではありません。開放だと思いますが、ピントがシビアです。ゆらゆら動いているので。ここでも、さほどうるさくないけれどまあまあうるさく、点光源が目立つボケという特徴が出ています。

<夜景>

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ライトを見ると、やはり光の筋が放射状に鋭く長く出ています。これはニコンの他のレンズにも見られる特徴だと思います。手持ちですが、なかなかきれいに写っています。なぜかこのレンズでは夜景を撮ることになることが多いんです。そんなに明るくもないのに。やはり暗めのシーンでの発色が良いからでしょうか。

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ライトアップされた木です。やっぱりこのレンズは、昼間の逆光でふんわりとした露出オーバーめの写真より、暗めで色の濃い状況を好むように思います。それにしても木肌の描写、細かくて力強くて、すごいと思いませんか。静かな躍動感を醸し出しています。

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シャッタースピードを遅めにして、人物を流すスナップ写真です。仮に「いま撮ったでしょ」とトラブルになっても大丈夫な写し方。もっと暗く撮ってもいいのですがそうするとシャッタースピードが早くなってしまうので、妥協の産物です。作品として発表するときはレタッチソフトでもっと暗くできるでしょう。

夜景でも私は基本的に手持ちです。なのできちんと映るレンズがストレスがなくてよいです。そういう意味でも、このレンズで夜景を撮ることが多くなるのかもしれません。

総括すると、このレンズは「力強く精彩、暗めに撮って、鮮やかな発色を狙え」です。

機会があれば、白黒で撮影したいです。やはりモニターの段階で白黒じゃないと納得の行く絵にはならないと思うので。