引き続き、ビオターのロシア製コピーをレビュー。

<逆光>

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ボケの形状も分かるかと思います。木の葉にちょうど光があたっていて点光源になったものです。前ボケと後ボケが両方分かる写真となっております。後ボケはそれほどうるさくないけれど、前ボケはちょっと毛羽立っていますね。紫のフレアは常に出るわけではありません。出したい時に出なかったりします。出た時は積極的に使いたいましょう。

この写真も露出以外は撮って出しですが、露出も殆どいじっていません。レンズの性能を見せるため撮って出しにしていますが、ソフトで調整すればかなり面白い写真になるでしょう。

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白飛びして見えにくいかもしれませんが、右上に薄曇りの太陽があります。そのゴーストが紫色で窓にかかっています。f8まで絞っていますので、だいぶ小さくなっています。これはわざと窓と蔦のところにぶつけたわけです。

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太陽が力強いので、ゴーストも力強いです。フードを使っているので、多少ゴーストの形がいびつです。こういうときは思い切って外してしまったほうがいいですね。

どうしてもビオターと比べてしまうのですが、ビオターのゴーストはゴーストどころかモンスターです。厄介者というより、むしろ圧倒されて、ひれ伏してしまう。ヘリオスは控えめに感じますが、設計は同じなはず。にもかかわらず、コントラスト低下はヘリオスのほうが大きく、ゴーストの存在感がない。

その原因は鏡内反射にあると思います。黒く塗りつぶしているんだけど、黒光りしている。。。つまり、レンズの筒のなかに太陽光が入り込むと、筒の内面に反射して、白っぽくなり、コントラストが低下するというわけです。ロシアレンズは、この鏡内反射が多いと思います。設計をコピーしてもこういうところは手を抜いたわけです。

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水平が取れていませんが、これも撮って出しなのでご了承を。逆光とはいえ、太陽が直接入ってこない状況です。こういう条件ではしっかりと陰影を写しだしてくれます。

<遠景>

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可愛いです。まるで妖精。リアル・ジブリ。いや、レンズのレビューでしたw 曇りの日ですが、あっさり目の色合いです。一番右の子が青い服を着ていれば、信号みたいでしたね。それによって3種類の色合いを見ることができました。前回日記で見たように、このレンズは全体的に淡い色あいだが、赤が目立つという傾向です。ここでもオレンジの子は目立つ。

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もう少し明るくしても良かったんだけど、空の青を出したくてアンダーに。拡大すると、葉っぱの解像度はまあまあいい感じ(ほめてます)。

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寒桜?と、もみじ。一番上の御幣をトリミングしたらバッチリ。画像ソフトで明るく調整すると、惚れ惚れする明るさにます。このレンズ特有の赤だと思います。全体的に淡いのに赤色はカラッとした鮮やかさに。

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無事、無限遠が出ているようで、ホッとします。あんなビル、何で撮るんだという通りすがりの人の視線を無視しながら。

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手塚治虫ファンなら落涙ものの、JR高田馬場駅のガード下の壁画。レンズが細部も拾ってくれているところ、それから淡白な色合いなのに赤が浮き立っているのにもご注目。

さて、総括です。Biotarのコピーといっても、実際に使ってみるとだいぶ違うことが分かりました。絞り羽根の少なさは残念ですね。あと、いくら設計をちゃんとしていても、鏡内反射をまじめに考えないと、コントラスト低下になる、と。後のマルチコーティングのヘリオスだとこの辺が解消されているでしょうか。いつかは、MCヘリオスに買い換えたい。とはいえ、使えることは使えます。

「淡白な色合いだけれど、赤はくっきり、逆光でコントラストが低くなるけれど、描写はそれなりに細かい」

これがこのレンズの総括です。