このレンズ、「和製ズミクロン」「貧者のズミクロン」というアダ名を持つらしく、1400円で落札して使うのを楽しみにしていたものです。品物の程度も良かったです。Lと付いているのは富岡光学製だとか。ただズミクロン並みというのはネット時代になってからのうわさで、位置づけは廉価標準レンズのようです。では、どこから「ズミクロン並み」という噂が出たのか。発売当時、写真雑誌のテストでズミクロン並みの数値を出したことが根拠になっているらしい、とも言われています(ネットのうわさ)。

で、結論から言うと、悪くないけれどズミクロンとまでは…というものでした。ズミクロンはこのブログの「安いレンズ」の範疇から外れていますが、実家に転がっていたので、借りて、いま作例を撮りためている所です。このレンズのあとに比較してみたいと思います。

とりあえずは、このレンズも「悪くない」というところを見ていきましょうか。

<近距離>
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うーん、悪くない。室内でライトをつけています。最短撮影距離で60cmだと思います。ピシッとしていますね。ただ、ボケはさほど柔らかくないです。一段絞りだと記憶しています。

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こちらは室内で同じ被写体だけど、昼間の明かりで撮影しました。開放だと思います。花びらはきちんと脈も出ていますね。でも、カリッカリにシャープというわけでもない。繊維が細かくて柔らかそう。

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いまこのブログを皆さんが読んでいる季節とズレているかもしれませんがご容赦を。クリスマスだったんです。リボンの縁の光っている部分とか、なんちゃって針葉樹の細かさ。なかなかです。これはけっこう絞っていると思います。

なお、このレンズに関しては、開放がf2.0と高めであることも関係しているのか、開放だと甘すぎて使えないということはなかったです。

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愛猫です(^^)。毛の細かさも合格点。暗めですが、白飛びしないように押さえました。ちゃんとした作品にするならシャドーを上げたい所です。このブログはレンズの写り方をレビューすることが目的なので、露出以外の調整をしない「ほぼ撮って出し」をお見せしています。

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これは近距離と言えないかもしれません。たまたま写り込んでしまった前ボケの人物はまあまあ近距離でしょうか。夜なので、おそらく開放に近いと思います。最初に、ズミクロンとまでは言えない、なんて言ってしまいましたが、そんなものと比較しなければ、まあ良いレンズなのではないかと。後ろの文字にピントを合わせていますが、その奥のいかがわしい看板の文字もはっきり見えています。

<遠距離へ>

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これはもうf8くらいまで絞っていると思います。以下、昼間の撮影は基本的にf8です。クルマは数m先ですが、その奥はボケています。タイヤの描写もしっかりします。とにかく、シャープであることは間違いないレンズ。でもギスギスしていない。車のボディもなめらか。

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くまモンがレアな感じ。文字もしっかり見えています。ここまでの作例から、色は日光のもとだとあっさり目で、光が少ない室内でのアンダー写真では濃い目だと中間的に結論してもよいでしょう。

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よく撮影する家の前のマンション。外壁のタイルはまっすぐで歪みは感じません。もっとも、フルサイズじゃないので、それほどシビアに周辺の流れなどを見ることはできませんが。

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このレンズはどうやら無限遠は大丈夫みたいです。オクは手にとって買うわけではないので、無限遠が出るかどうか心配です。色に関しては、前回のビオターのような黄金色は期待できないみたい。

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拡大すると月の模様も出ています。月は遠距離サンプルの最たる被写体ですね。これは暗かったし、無限遠が出るかのテストも兼ねて開放にしたと思います。それにしては十分。

レビュー前半が終わりましたが、いかがでしょう。開放からシャープとはいえ、近距離だと被写界深度は浅くなるので甘い部分が目立ちます。でも、遠距離で暗くても使える開放だと言えます。

レビュー後半ではお待ちかね(?)、ボケと逆光です。