資源の枯渇性と再生可能エネルギー
人類が築いた高度で文化的な生活は、資源によって支えられている。しかし、長年にわたって地球の資源を使い続けてきた人類は、いま、資源について真剣に考 えなくてはならない時を迎えている。
使えば補うことができない石油や石炭などの化石燃料の問題、森林資源の減少に伴う地球規模の環境問題など、人類がこれからも持続的な発展を続けていくため にはこのような問題を解決しなくてはならなくなった。

地球の資源には限りがある。特に多くの資源を海外からの輸入に頼っている日本は資源の無駄使いをすることはできない。
資源の埋蔵量を年間の生産量で割った数値を「可採年数」という。たとえば石油の可採年数は45年、天然ガスの可採年数は64年となっているが、これらの数字は、もしこのままのペースで資源を採掘した場合、その年数で無くなってしまうかもしれないということを意味している。

そこで、このような枯渇してしまう危険性のあるエネルギー資源に替えて、主に太陽エネルギーをもとにした再生可能なエネルギー資源の開発・実用化が急がれ ている。
再生可能なエネルギー資源には、太陽光・熱や、風力、バイオマス、波力など太陽エネルギー起源のものの他、地球の地下に貯えられたマグマ熱を利用する地熱 エネルギー、月と地球の引力を利用する潮汐エネルギーなどがある。
これらのエネルギー資源は、化石燃料などに比べると、枯渇性の心配がないこと、資源量が多いこと、政治的な駆け引きによる供給途絶の心配がないこと、環境 への負荷や影響が小さいことといった特徴がある。一方で、エネルギー密度が低いことや、地域や時間に依存して変動するため安定的な供給が現在の技術や社会 体制のもとでは難しい場合が多いなど、実用化に向けてはまだまだ課題が多いことも指摘されている。

可採年数は、ある時点における確認埋蔵量と年間生産量から計算しているため、新たな鉱脈・油田の発見や採掘技術の進歩、あ るいは年間生産量の変化に伴って変動する。日本は石油の99.7%(1998年)を輸入に依存している。


省エネルギーと環境保全
化石燃料に依存したエネルギー資源は、将来的また政治的にも安定的な調達・供給に対して不安があることがオイルショック以降の危惧としてあった。このた め、エネルギー政策的に供給源の分散・多角化がめざされてきた。
一方で、化石燃料の使用が地球温暖化など環境問題に対して甚大な影響を及ぼすことが指摘されるなど、環境配慮の観点からも非化石燃料への移行が求められ る。

     これからの「持続可能な製造業」のあり方を示す考え方の一つである。この考え方の背景には、地球は循環系として安定を保っているのであり、物質もエネル ギーも、複雑であるがすべて固有のループに沿って循環しているということがある。したがって、資源を入手して製品を市場に放出するという現在の製造業は、 持続性に欠けるという意味で不完全であって、循環的な製品ライフサイクルを構築し、そのライフサイクル全般に関わる産業、すなわち、「ライフサイクル産 業」に発展する必要がある。このようなライフサイクル産業としての新しい製造業のあり方を「インバース・マニュファクチャリング」と呼んでいる。
     インバース・マニュファクチャリングとは、単なる資源リサイクルの研究とは異なり、ライフサイクル設計、製品の長寿命化、メンテナンス技術、自己修復、 成長する製品(使用者のニーズや家族構成の変化に応じて形態や機能が変えられる製品)などといった、従来、環境問題とはあまり関連していなかった技術を基 礎に、いままでとは違った視点に立って研究を行うものである。そしてその目的は、資源・エネルギーの使用量、廃棄物、および環境負荷を、全体として最少化 するような循環型製品ライフサイクル・システムを実現することにある。
     インバース・マニュファクチャリングが目指すべき製品ライフサイクルは、以下の5点に集約できる。

    1. 閉じたループによる循環型製品ライフサイクルの実現
    2. リサイクルだけでなく、
      • 製品を長寿命化するメンテナンス
      • 補修、部品交換などによる製品の再生
      • 部品の別の製品へのリユース
       などを中心とした、できるだけ「小さな」閉ループの実現。
    3. 製品の量によるのではなく、製品機能により社会的要求を充足する「量的充足から質的充足への転換」
    4. 足りない人工物だけを新たに作る。つまり、社会ストックとしての人工物の存在を前提とし、その循環を実現させる適量生産。
    5. 製品の製造販売のみを対象とする「製造業」から、製品のライフサイクル全体で付加価値を追求し、「量的充足から質的充足への転換」と 閉ループ型ライフサイクルを実現する「ライフサイクル産業」への転換。

    (「インバース・マニュファクチャリング」,梅田 靖, 株式会社工業調査会 より)


     最近、ITを活用して廃棄物を管理するという事例がみられる。例えば、廃棄物収集車にGPS装置を搭載し、廃棄物の積み込み地点、走行ルート、荷下ろし 地点を特定することで不法投棄を防止するとともに、効率的な輸送計画を実現する事例や、ごみ収集車に携帯端末を導入し、ごみ収集地点でごみの量を入力して 清掃工場に情報を集約することにより、ごみが清掃工場に到着する前に受入側で処理体制が準備できるようにする事例などがある。


     自動車事故が起きた場合に、修理用部品として、新品よりも安価なリサイクル部品を利用することを条件に、保険料を低く設定する自動車保険が発売されてい る。部品リユースの促進のために注目される取り組みである。


     ある会社から排出された廃棄物でも、別の会社では原料等として利用できる可能性がある。そこで、都道府県を中心に「排出企業と受入企業」をつなぐ廃棄物 交換システムの運用が行われている。一部では、インターネットを利用して廃棄物の需給情報を提供している事例もある。

    →リサイクル需給情報交流促進事業
    (http://www.jesconet.co.jp/company/history.html)

     「ゼロ・エミッション」という言葉は、1994年に国連大学から「ゼロ・エミッション研究構想」として出されたものであり、その究極の姿は、ある産業か ら出てくる廃棄物(国連大学では、「廃棄物」という言葉ではなく「未利用資源」という言葉を用いている)を、別の産業で使用し、さらにその産業から出てき た未利用資源を別の産業が使用するという産業間の連携ネットワークが形成された状態である。国連大学による提唱が行われて以来、いろいろな場面でこの言葉 が使われ、社会に広く浸透してきている。
     「工場・事業所におけるゼロ・エミッション」としては、電気・電子機器、ビール等の飲料、自動車、製紙、セメントなどの業界で、大手メーカや先進的企業 を中心に取り組みが進められている。ゼロ・エミッションというと、素材リサイクルの徹底や再生資源の受入れという「再資源化(Recycle)」が注目さ れがちであるが、実際には、製造工程の見直しや歩留まりの向上による「発生抑制(Reduce)」、回収した使用済み製品の部品や流通資材の「再使用 (Reuse)」に関する取り組みも多く見られる。さらに、再使用、再資源化を容易にするための設計段階での取り組み(リサイクルしやすい材料の使用、分 解を容易にするための設計変更など)も行われている。

     ゼロ・エミッションを支援する施策の一つとして、経済産業省のエコタウン事業が挙げられる。これは、ゼロエミッション構想を基本構想として、個々の地域 におけるこれまでの産業集積を活かした地域振興と循環型経済システムの構築を目指して平成9年度に創設された制度であり、平成13年9月現在、14地域が 承認されている。既に稼働中の施設も含め、今後稼働するエコタウン施設が、地域のゼロ・エミッションと循環型経済システムの構築をどのように牽引していく かが注目される。

    (週間エコノミスト, 2001年2月5日号「図説 日本経済2001」より)
     環境基本法は、第一に、環境の保全についての基本理念として、環境の恵沢の享受と継承等、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築等及び国際 的協調による地球環境保全の積極的推進という三つの理念を定めるとともに、国、地方公共団体、事業者及び国民の環境の保全に係る責務を明らかにしている。
     第二に、環境の保全に関する施策に関し、まず、施策の策定及び実施に係る指針を明示し、また、環境基本計画を定めて施策の大綱を国民の前に示すものとす るとともに、環境基準、公害防止計画、国等の施策における環境配慮、環境影響評価の推進、環境の保全上の支障を防止するための規制の措置、環境の保全上の 支障を防止するための経済的な助成又は負担の措置、環境の保全に関する施設の整備その他の事業の推進、環境への負荷の低減に資する製品等の利用の促進、環 境教育、民間の自発的な活動の促進、科学技術の振興、地球環境保全等に関する国際協力、費用負担及び政措置など基本的な施策について規定している。
     第三に、国及び地方公共団体に環境審議会を設置すること等について規定している。


    平成12年6月に公布された循環型社会形成推進基本法の概要は以下の通りである。
    • 形成すべき「循環型社会」の姿を明確に提示
       「循環型社会」とは、1.廃棄物等の発生抑制、2.循環資源の循環的な利用及び3.適正な処分が確保されることによって、天然資源の消費を抑制し、環境 への負荷ができる限り低減される社会。
    • 法の対象となる廃棄物等のうち有用なものを「循環資源」と定義
       法の対象となる物を有価・無価を問わず「廃棄物等」とし、廃棄物のうち有用なものを「循環資源」と位置づけ、その循環的な利用を促進。
    • 処理の「優先順位」を初めて法定化
      1.発生抑制、2.再使用、3.再生利用、4.熱回収、5.適正処分との優性順位。
    • 国、地方公共団体、事業者及び国民の役割分担を明確化
       循環型社会の形成に向け、国、地方公共団体、事業者及び国民が全体で取り組んでいくため、これらの主体の責務を明確にする。特に、
      1. 事業者・国民の「排出者責任」を明確化。
      2. 生産者が、自ら生産する製品等について使用され廃棄物となった後まで一定の責任を負う「拡大生産者責任」の一般原則を確立。
    • 政府が「循環型社会形成推進基本計画」を策定
       循環型社会の形成を総合的・計画的に進めるため、政府は「循環型社会形成推進基本計画」を次のような仕組みで策定。
      1. 原案は、中央環境審議会が意見を述べる指針に即して、環境大臣が策定。
      2. 計画の策定に当たっては、中央環境審議会が意見を聴取。
      3. 計画は、政府一丸となった取り組みを確保するため、関係大臣と協議し、閣議決定により策定。
      4. 計画の閣議決定があったときは、これを国会に報告。
      5. 計画の策定期限、5年ごとの見直しを明記。
      6. 国の他の計画は、循環方社会形成推進基本計画を基本とする。
    • 循環型社会の形成のための国の施策を明示
      • 廃棄物の発生抑制のための措置
      • 「排出者責任」の徹底のための規制等の措置
      • 「拡大生産者責任」を踏まえた措置 (製品等の引取り・循環的な利用の実施、製品等に関する事前評価)
      • 再生品の使用の促進
      • 環境の保全上の支障が生じる場合、原因事業者にその原状回復等の費用等を負担させる措置
    (財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)


    廃棄物の処理及び清掃に関する法律(通称、廃棄物処理法)は昭和45年のいわゆる公害国会において、廃棄物の処理責任者、処理方法、処理施設、処理業等を 規制する目的で制定された。その中でPPP(汚染者負担の原則)の考えが適用され、産業廃棄物の排出事業者の処理責任が明確化されたが、その後、数回の改 正があり、今回の改正は平成13年4月にスタートした。

    今回は、最終処分場等の処理施設不足、不法投棄の増加等から、循環型社会形成のための適正処理体制の観点から改正
    1. 産業廃棄物の不適正処理対策の強化;マニフェスト制度の強化(排出事業者の最終処分までの把握を義務付け)。現状回復等の措置命令の対象に、適正 な対価を負担していない排出事業者等を追加。
    2. 廃棄物処理事業の信頼確保;廃棄物処理業及び処理施設の許可要件、取消要件を強化。周辺環境への配慮についても強化。
    3. 公共関与による廃棄物処理施設の整備;廃棄物処理施設整備促進のため、都道府県等の公共関与の規定を整備。
    4. 廃棄物のリサイクル等減量化の推進;廃棄物の減量等について国が基本方針を策定、都道府県が処理計画を策定。産業廃棄物の多量排出事業 者の減量計画策定を義務付けた上、内容の公表、実施状況の報告等を義務付け。
      • 国の基本方針
         廃棄物の処理に関する国の基本方針を定めることとなった。
      • 都道府県廃棄物処理計画の策定
         国の基本方針に即し、区域内の産業廃棄物及び一般廃棄物の減量その他その適正な処理に関する計画を定めなければならないこととなった。
      • 都道府県の行う産業廃棄物の処理
         産業廃棄物の適正な処理を確保するために必要があると認める産業廃棄物の処理を都道府県が行うことができる旨が明確化された。
      • 多量排出事業者の処理計画の策定
         多量排出事業者は、産業廃棄物の減量その他その処理に関する計画を作成し、都道府県知事に提出し、さらに計画の実施状況を報告をしなければならないこと となった。
      • 廃棄物処理センター制度の見直し
      • 廃棄物の適正処理のための規制強化
    (財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)


    循環型社会の構築のため、我が国のリサイクル社会構築の幕開けとなった再生資源の利用の促進に関する法律(平成3年施行)の改正が行われ、平成12年6月 7日に資源の有効な利用の促進に関する法律(通称、資源有効利用促進法)として公布された。この法律は廃棄物の発生抑制(リデュース)、部品等の再使用 (リュース)、使用済み製品等の原材料としての再利用(リサイクル)を総合的に推進するための枠組みを整備したものである。

    1. 主務大臣(事業所管大臣および環境大臣)は、1)使用済部品等および副産物の発生抑制、2)再生部品および再生資源の利用促進のため、基本方針 を策定する。
    2. 1)使用済部品等および副産物の発生抑制、2)再生部品および再生資源の利用、について、事業者、消費者、国、地方公共団体の責務を 規定する。
    3. 新たに製品対策および副産物対策として以下の措置を講じる。
      1. 製品の省資源化・長寿命化による廃棄物の発生抑制対策(リデュース)
      2. 部品等の再使用対策(リュース)
      3. 事業者による使用済製品の回収・リサイクル対策
      4. 使用済製品の分別回収のための表示
      5. 副産物の発生抑制・リサイクル対策
    4. 上記製品対策および副産物対策について、主務大臣(事業所管大臣等)は、
      1. 対象製品および対象業種を政令で指定し、
      2. 事業者が取り組むべき対策に関する判断の基準を省令で定め、
      3. 事業者の取り組みが不十分な場合は勧告、事業者名の公表、命令の措置を行う。

     平成13年3月、政令において7業種・42品目を新たに指定し、現行の3業種・30品目から10業種・69品目(一般廃棄物及び産業廃棄物の概ね5割を カバー)へと対象業種・対象製品を拡充し、判断の基準(省令)により事業者に対して3R(リデュース、リュース、リサイクル)の取り組みを求めていくこと となっている。

     再生資源利用促進法改正の目的は、(1)事業者による製品の回収・リサイクルの実施などリサイクル対策を強化するとともに、(2)製品の省資源化・長寿 命化等による廃棄物の発生抑制(リデュース)対策や、(3)回収した製品からの部品等の再使用(リユース)対策を新たに講じることにより、循環型経済シス テムの構築を目指すことにある。なお、このような総合的な資源の有効利用対策を講じることとなるため、法律の名称も「資源の有効な利用の促進に関する法律 (資源有効利用促進法)」と改められた。

    (財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)


     一般廃棄物の大部分を占めかつ再生資源としての利用が技術的に可能な容器包装廃棄物について、市町村による分別収集及び事業者による再商品化等を促進す る「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」(通称:容器包装リサイクル法)に基づき、ガラスびん及びペットボトルについて分別収集及 び再商品化を実施した。平成10年度においては、無色ガラス303,240t、茶色ガラス256,227t、その他ガラス123,227t、ペットボトル 45,192tが再商品化された。また、平成11年6月には、ペットボトル以外のプラスチック製容器包装及び飲料用紙パック及び段ボール以外の紙製容器包 装に関する分別基準の設定、同7月には、平成12?16年度についての再商品化計画の策定及び基本方針の改正、同12月には、特定事業者の再商品化義務量 算定方式等に係る主務省令・告示の改正を行った。


    一般廃棄物全体に占める容器包装廃棄物の割合
    一般廃棄物全体に占める容器包装廃棄物の割合

     さらに、分別収集及び再商品化が円滑に進められるよう、市町村による分別収集計画の策定の支援、再商品化技術の開発、再商品化によって得られた物の需要 の拡大、必要な調査研究説明会等により、容器包装リサイクル法の普及・啓発を行った。また、キャラクターマーク「分け兵衛」の活用、容器包装リサイクル法 に関するパンフレットの作成、事業者等に対する地域毎の説明会の開催などにより普及啓発を行うとともに、(財)日本容器包装リサイクル協会等の関係機関に おける効果的な普及啓発事業を促進した。また、平成12年4月の同法の完全施行に向け、産業構造審議会において、新たに分別収集及び再商品化の対象に加わ る紙製容器包装及びプラスチック製容器包装について、識別表示等のあり方を検討し、平成11年12月に表示義務づけの方向性を打ち出した。


     家庭から排出される廃家電製品等は、現在、その多くは破砕処理の後に鉄などの回収のみにとどまったリサイクルしか行われておらず、一部はそのまま埋め立 てられている。我が国の廃棄物最終処分場の残余容量は一般廃棄物、産業廃棄物ともに逼迫しており、廃棄物の減量化は急務の課題となっている。
     このような状況を踏まえ、廃棄物の減量と再生資源の十分な利用等を通じて、廃棄物の適正な処理と資源の有効な利用を確保するため、市町村における廃棄物 処理に関する技術及び設備に照らし高度な再商品化等(リサイクル)が困難なもの等の要件を満たすものを特定家庭用機器として指定し、これらの機器が廃棄物 となったもの(特定家庭用機器廃棄物)について、小売業者による収集及び運搬、製造業者等による再商品化等を義務づけることにより、廃家電等の適切なリサ イクル・処理を確保するため、平成10年6月、特定家庭用機器再商品化法が公布された。同年12月には施行令が公布され、特定家庭用機器としてエアコン、 テレビ、冷蔵庫、洗濯機が指定された。さらに、平成11年5月には同施行令が改正され、いわゆる再商品化率等が策定された。また、同年6月には本制度にか かる基本方針が策定された。


    特定家庭用機器再商品化法の概要
    特定家庭用機器再商品化法の概要


     建設リサイクル法(建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律)は、建築物等の分別解体およびリサイクルを促進することを目的としている。建設廃棄物 は、産業廃棄物全体の排出量の約2割、最終処分量の約4割を占めているため、リサイクルを早急に進める必要があるほか、昭和40年代以降に急増した建築物 が今後解体の時期を迎えるため、建築解体廃棄物の急増も予想されている。
     この法律は平成14年春にスタートし、その概要は以下のとおりである。
    • 建築物等について分別解体および再資源化を義務付け
      • 一定規模以上の建築物や土木工作物の解体工事、新築工事等(対象建設工事)については、一定の技術基準に従って、その建築物等に使用されているコ ンクリート、コンクリート及び鉄から成る建設資材アスファルト、木材(特定建設資材)を現場で分別することが義務づけられる。
      • 分別解体をすることによって生じたコンクリート廃材、アスファルト廃材、廃木材(特定建設資材廃棄物)について、再資源化が義務づけら れる(木材については再資源化が困難な場合には適正な施設で焼却)。
    • 工事の発注者や元請業者等の契約手続き
      • 適正な分別解体等および再資源化等の実施を確保するため、発注者による工事の事前届出や元請業者から発注者への事後報告、現場における標識の掲示 などが義務付けされる。
      • 発注者への適正なコストの支払いを確保するため、発注者・受注者間の契約手続きが整備される。
    • 解体工事業者は都道府県知事に登録
      • 適正な解体工事の実施を確保するために、解体工事業者の登録制度および解体工事現場への技術管理者の配置等が義務づけられる。
    • その他
      • 再資源化等の目標の設定や、発注者に対して再生資材の利用の協力を要請すること等により、リサイクルを促進する。
      • 分別解体等および再資源化等に値する命令違反や、届出、登録手続きの不備等に対して、発注者や受注者に所要の罰則が適用される。

    (財団法人クリーンジャパンセンター資料より)


     食品リサイクル法は、食品廃棄物等について、その再生利用、発生の抑制及び減量を促進することにより、これら食品に係る資源の有効な利用の確保と、食品 に係る廃棄物の排出の抑制を図ろうとするものである。
     このため、これら食品循環資源の再生利用等の促進に関わる各主体の責務を定めるとともに、事業活動に伴って食品廃棄物などを発生させる食品製造業、食品 流通業、飲食店業等については、これを本法上の食品関連事業者として位置づけ、一定の基準に基づいた具体的な食品循環資源の再生利用の実施を求めることと している。
    • 対象物・対象者等
      • 食べ残し、賞味期限切れの食品等、食品の製造過程等において生ずる動植物性残渣等が該当する。食品廃棄物等のうち、肥飼料等への再生利用が可能な ものについては、食品循環資源と位置づけている。
      • 食品関連事業者は、「食品の製造、加工、卸売又は小売を業として行う者」「飲食店業その他食事の提供を伴う事業として政令で定めるもの を行う者」としている。
      • 再生利用については、その促進すべき行為として、再生利用、発生の抑制、減量を制度上に明確に位置づけている。
    • 基本方針の策定
      • 主務大臣は、消費者、事業者、国及び地方公共団体等の取り組み方向を示す基本方針を策定することとしている。基本方針においては、食品循環資源の 再生利用等の促進の基本方向等を定めるとともに、食品循環資源の再生利用等を実施すべき量についての目標を定めることとしている。
    • 食品関連事業者による再生利用等の実施
      • 食品廃棄物の発生量が一定量以上の事業者に対しては、その取り組みが基準に照らして著しく不十分な場合には、勧告、命令等の措置を行い得るとして いる。
    • 再生利用等を促進するための措置
      • 登録再生利用事業者の登録:再生利用事業を確実に実施しうるものとして、本法において定める要件に合致するものを登録することとしている。登録再 生利用事業者については、廃棄物処理法上の一般廃棄物収集・運搬業の特例による広域的な再生利用事業の実施、また、再生利用事業として肥飼料を製造する場 合について、肥料取締法および飼料安全法上の製造、販売等に係る届出の特例が設けられている。
      • 再生利用事業計画の認定:食品関連事業者が、農林漁業者等のリサイクル品の利用者や肥飼料等への再生利用事業を行うものと共同して、再 生利用事業計画を策定した場合について、本法において定める要件に合致するものについて、主務大臣による認定を行うこととしている。再生利用事業計画の認 定を受けた場合について、登録再生利用事業者の場合と同様、廃棄物処理法上の一般廃棄物収集・運搬業の特例、肥料取締法および飼料安全法上の製造、販売等 に係る届出の特例が設けられている。


     国等や地方公共団体が再生品などの環境にやさしい物品(環境物品)の調達を率先的に行うとともに、グリーン購入に役立つ情報の提供を推進することを目的 としている。その概要を以下に示す。
    • 国等における調達の推進  調達推進の基本的方向、特定調達品目及びその判断の基準など各機関が調達方針を作成する際の基本的事項などについて定めた基本方針を策定する。国等の各 機関は、毎年度「調達方針」を作成・公表し、調達方針に基づいて調達を推進するとともに、調達実績を取りまとめ、公表し、環境大臣へ通知する。
    • 地方公共団体は、毎年度調達方針を作成し、それに基づき調達を推進する。
    • 事業者・国民は、物品購入用に際し、できる限り、環境物品等を選択する。
    • 情報の提供
      • 製造メーカー等は、製造する物品等についての適切な環境情報を提供する。
      • 環境ラベル等の情報提供団体は、科学的知見、国際的整合性を踏まえた情報を提供する。
      • 国は、製造メーカー、環境ラベル団体等が提供する情報を整理、分析して提供する。また、適切な情報提供体制のあり方について引き続き検 討する。


     通商産業省(当時)が平成11年7月に発表した「循環経済ビジョン」では、循環型経済システムの構築に向けて、以下の8項目のメッセージが挙げられてい る。
    • 現在の経済システムは、大量生産、大量消費、大量廃棄が前提。こうした従来のライフスタイルや価値観を根本的に転換し、環境と経済が統合され、環 境と調和した質の高い生活を将来世代に引き継ぎ元気の出る経済を実現する、世界に誇れる「循環型経済システム」を構築することが重要。
    • 環境配慮に対する正当な市場評価、新たな産業フロンティアの拡大により、健全な経済成長は十分に達成可能。
    • 循環型経済システムの構築に当たっては、1R(= リサイクル(再資源化))から 3R(= リデュース(省資源化、長寿命化、リペアによる廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化))への転換が必要。
    • あらゆる産業分野において、企業の技術的、経済的に可能な最大限の取り組みを求めつつ、その技術的・経済的フロンティアを飛躍的に拡大 させていくことが必要。環境産業分野においても、こうしたフロンティアの開拓に資する先駆的事例が見られるようになっており、今後も環境関連産業、あるい は環境関連技術の進展が望まれるところ。  また、循環型経済社会システムにおいては、環境面で先進的に取り組む企業や技術的・経済的フロンティアの拡大をリードする企業が市場と競争上の優位を獲 得。
    • 企業は、技術的・経済的に可能な最大限の取り組みを行い、かつ、これを社会に積極的に情報開示し、消費者や国民から正当な評価を受ける べき。
    • 循環経済システムの担い手として、消費者の役割は重要。環境に配慮した製品や企業を正しく評価し、選択する賢い消費者、国民であること が望まれる。そのためには、消費者に対し、こうした製品、企業の選択に必要な情報提供、あるいは、インセンティブの付与が必要。また、NPOの役割にも留 意。
    • 国・地方自治体においては、廃棄物処理・リサイクル対策を進める上での環境整備(進むべき方向性の提示、市場の整備・創出への支援、基 盤整備等)を図ることが必要。特に、地方自治体は、廃棄物の回収・処理といった直接的な事業を適切に行うとともに、住民に最も近い存在として、住民の循環 型経済システムへの参加意識を高めるような取り組みを進めることが重要であるが、地方自治体の具体的な役割分担については、個々の分野において最も効率的 かつ実効性の上がるようなシステムとする観点からきめ細やかな検討が必要。
    • 循環型経済システムの構築に当たっては、社会の構成主体である消費者、企業、行政の間のパートナーシップの形成が重要。  また、関係主体の役割分担のルール化については、自主的な取り組みの促進、経済的手法、あるいは、法制化等の規制的手法があるが、個別分野ごとに異なる 実態を踏まえつつ、規制的手法の活用も含めた政策手法のベストミックスを追求すべき。

    (循環経済ビジョン(通商産業省、環境立地局編より)

ごみを増やさないようにするために、よく用いられる言葉に"3つのR"という考え方がある。

まず、Reduce(減らす)
当たり前であるが、ごみを減らすために最も重要で効果があるのは、ごみを出さないことである。そのためには、ごみになるものを買わない、利用しないように することが重要である。いらないもの、使ってもすぐごみになるもの、などは初めから買わない・利用しないように気をつけなくてはならない。また、使い捨て の製品はなるべく用いないようにする配慮も必要である。簡単なことのようであるが、一般的なライフスタイルを考えると、実際に実行することはかなりの根気 が必要となる。

それからReuse(再利用)
いらなくなったものを捨てる前に(あるいはリサイクルを考える前に)、その製品の別の利用法がないか考えることが重要である。裏の白い広告用紙をメモ用紙 として利用する、空き缶をペンスタンドとして用いる、などはこの再利用の一つである。身の回りに再利用することによりまだまだ利用できるものは数多くあ る。 再利用は広い意味でリサイクルと同様に用いられることもあるが、狭い意味では再利用はそのままの形で別の利用法によりその製品を活用するもので、リサイク ルは原料や材料として活用するものである。

そしてRecycle(リサイクル)
そして、最後にリサイクルを考えることになる。リサイクルするためには回収の負荷や原料化してもう一度製品を作り直す負荷など、上記の2つに比べれば時間 と労力とエネルギーがかかるものである。しかし、ごみとして排出し処分することを考えれば、環境負荷の小さい仕組みである。
平成11年度の日本の板紙生産量は3,183万トンに達し、そのほとんどが国内で使用されている。
一方、古紙回収率(消費された紙・板紙が回収された割合)は58.0%、また、古紙利用率(製紙原料に占める古紙の割合)は57.0%(ともに平成11年 度のデータ)でした。計算上では古紙の回収率の上限は65%程度と推定されるので、50%台の数字は低いものではなく、世界でもトップクラスの水準にあ る。
(財団法人古紙再生促進センター資料より)

  • 幅広く利用される古紙
    私たちのまわりには古紙を再生利用した製品がたくさんある。ちり紙、トイレットペーパー、コミック雑誌などの用紙はほとんど古紙で作られている。また、新 聞紙、電話帳、中・下級印刷用紙、コピー用紙、段ボールなどにも古紙が利用されている。 紙以外の分野では、古紙を利用したセルロース断熱材、パルプモ-ルド製品(たまごのパックなど)、古紙と合成樹脂を配合成型した自動車内装材なども作られ ているが、その量はわずかで、古紙の大部分は製紙原料として利用されている。

→財団法人古紙再生促進センター
(http://www.prpc.or.jp/)


  • リターナブルびんとワンウェイびん
  • ガラスびんには回収して何度も使用される「リターナルブルびん」(ビールやジュースのびんなど)と、一度の使用で捨てられる「ワンウェイびん」(ドリンク 剤や調味料のびんなど)の二種類がある。したがって、リサイクルの方法にも再使用と再資源化(新しいびんを作る際に原料として使う)の二通りがある。
    まず、リターナブルびんの場合、回収されたあきびんは洗って殺菌した後、再び使用されます。一方、ワンウェイびんは、無色(透明)、青・緑、茶色などの色 別に分けて回収された後、細かく砕かれてカレットというびんの原料になる。また、何回か使用して使えなくなったリターナブルびんも砕かれてカレットとして 使われる。

  • ガラスびんのリサイクルの現状
  • まず、主なリターナブルびんの回収率について見ると、ビールびん99%、一升びん88%となっている。
    また、ガラスびんを生産する時に使用されるカレットの割合(カレット利用率)は、平成12年では77.8%となっている。
    (ガラスびんリサイクル促進協議会資料より)

あき缶は私たちに最もなじみの深い資源ごみの一つである。飲料缶にはスチール缶とアルミ缶があるが、回収されたスチール缶はビルの鉄筋などの鋼材に生まれ 変わる。一方、アルミ缶は、自動車部品などの各種アルミ製品に再生される。
  • 缶のリサイクルの現状
    平成11年のスチール缶の消費重量は1,268,928トン(飲料缶のほか、缶詰用の缶、18リットル缶などを含む)でした。また、回収重量は 1,051,397トンで、再資源化率は82.9%となっている。一方、アルミ缶については、平成11年度の消費重量は275,751トン、回収重量は 216,549トンでリサイクル率は78.5%となっている。
    (財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)

PET(ペット)ボトルの「PET」とは、ポリエチレンテレフタレートというプラスチックの種類を意味している。
PETボトルの生産量は、約39万トン(平成12年見込み)で、約93%を清涼飲料用に、その他食品用、アルコール飲料等の容器に使用されている。
従来は生産量の急増に対して、回収量、回収率ともに極めて低く推移してきたが、平成9年頃から回収量と回収率が急激に向上している。これは、平成9年の容 器包装リサイクル法の施行にともない、PETボトルが再商品化(リサイクル)の対象に指定され、自治体や民間による分別収集への積極的な取り組みによるも のといえる。回収されたPETボトルは、洗浄-異物除去-粉砕-再洗浄などのプロセスを経て、主にフレーク状のPET樹脂に再生されている。再生PET樹 脂は枕やスキーウェアのつめ綿、カーペットの裏地などに利用される。
(財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)

  • 発泡スチロール全般
  • 発泡スチロールにはEPS(発泡ポリスチレン)とPSP(ポリスチレンペーパー)の二種類がある。EPSは各種の形状を成す成形発泡体で、魚箱、家電包装 材等に使用され、PSPはシート状の発泡体で食品容器、トレー等に熱成形されて使用されている。
    発泡スチロール(EPS)の生産量は毎年21~23万トンで推移しており、このうち、過半数が鮮魚、青果等の容器に、36%程度が緩衝材等の包装材に、残 りはその他の用途に使用されている。再資源化量は増加してきており、平成11年度に60,400トンとなっている。その内容は、インゴットとして輸出され る割合が約63%、ペレットを経由して合成木材、家電用部材、発泡スチロールとして再生されるものが約23%で、その他はモルタル混和剤や燃料として利用 される。
    (財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)

  • 発泡スチロールトレー
  • 発泡スチロールトレーは、軽く衛生的で保冷・保温性が良い、水に強いという理由から、生鮮食品や惣菜などの容器として広く使われている。
    最近、スーパーマーケットの店頭などで使用済み発泡スチロールトレーの回収が行われるようになった。回収された使用済みトレーはリサイクル工場に運ばれ、 破砕-溶融-裁断などのプロセスを経て、粒状のプラスチック製品の原料(ペレットといいる)になる。ペレットは日用雑貨、おもちゃ、文房具、ビデオカセッ トのケースなどの様々なプラスチック製品の材料として使われる。

使用済みプラスチックは、平成10年では一般廃棄物として499万トン、産業廃棄物として485万トンとなっている。総排出量984万トンに対する有効利 用の割合は、マテリアルリサイクル率12%、サーマルリサイクル率32%で、プラスチックとしての有効利用率は44%となっている。

プラスチック製容器包装はマテリアルリサイクル、油化(化学工業等の原材料又は燃料として使われる炭化水素油を得る)、高炉還元(コークスの代替とし、高 炉での鉄鉱石の還元剤に使う)、ガス化(化学工業等の原材料又は燃料として使われる一酸化炭素・水素等のガスを得る)、コークス炉化学原料化(製鉄コーク ス炉中で使うプラスチック粒状物を得る)等の方式でリサイクルされる。

家庭から排出される使用済み家電製品のうち主要な4品目、すなわち、エアコン、テレビ、電気冷蔵庫及び電気洗濯機に限っても、平成9年度約1,800万 台、重量にして65万トンが破棄されている。平成14年度(2002年)には、2,200万台を突破すると予想されている。

家電製品の素材構成は、鉄、プラスチック、ガラス、銅、アルミが主であるが、近年、鉄の構成比率が低下してきている反面、プラスチックの比率が増大してい る。また使用されるプラスチックの種類も多く、再資源化に際してのネックになっている。上記4品目を対象に、使用済み家電製品のリサイクルシステムを整 備、構築するために、平成13年4月1日より家電製品等の製造業者等に下記の再商品化実施が必要となった。

エアコン     60%以上 冷蔵庫     50%以上
テレビ      55%以上 洗濯機     50%以上

使用済み家電製品の排出台数
(通産省推計:平成9年度調査) (単位:千台)

平成9年 平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平 成14年
カラーテレビ 7,937 8,280 8,687 9,031 9,175 9,102
冷蔵庫 3,749 3,832 3,940 4,071 4,210 4,331
洗濯機 3,925 4,075 4,294 4,530 4,719 4,817
エアコン 2,678 2,666 2,774 3,023 3,378 3,788
4品目合計 18,289 18,853 19,695 20,655 21,482 22,038
(出典:(財)家電製品協会 環境総合ハンドブック平成10年3月)

(財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)


全国3,233市町村のうち平成12年度に容器包装リサイクル法に基づいて一般家庭から排出された容器包装の分別回収を計画した市町村は、ガラスびんが全 市町村の約86%、PETボトルが78%、プラスチック容器包装が42%、紙製容器包装が25%となっている。これらの市町村のうちおおよそ約半分弱の市 町村が収集した容器包装を再商品化するためにこの法律の仕組みを利用して指定法人((財)日本容器包装リサイクル協会)に引き取りを申し込んでいる。な お、プラスチック容器包装および紙製容器包装については平成12年度から当法律による分別収集、再商品化が開始されたばかりのこともあり市町村の準備がま だ十分にととのっていないと推察される。

市町村の分別収集計画、指定法人への依頼状況
(平成12年度)
  分別収集を
計画した
市町村数
指定法人に
引取りを申し込んだ
市町村数
ガラスびん (無色) 2,788 (86%) 1,138 (35%)
(茶色) 2,801 (87%) 1,224 (38%)
(他色) 2,747 (85%) 1,397 (43%)
PETボトル 2,536 (78%) 1,762 (55%)
プラスチック容器包装 1,348 (42%) 493 (15%)
紙製容器包装 803 (25%) 112 ( 3%)
注釈:( )内は全国3,233市町村に対する比率

(財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)


推定廃車台数の推移でみると、平成11年度で495万台にのぼっている。使用済み自動車のリサイクルシステムは、従来より鉄スクラップを回収するインフラ が確立されており、現在、使用済み自動車の回収率は概ね100%、再資源化(リサイクル)率は75~80%に達している。平成9年5月通産省は使用済み自 動車リサイクルイニシアティブを発表し、平成14年(2002年)以降の使用済み自動車のリサイクル率は85%以上、平成27年(2015年)以降は 95%以上とする具体的な数値目標を提示している。
※ リサイクル率は、従来75%とされてきたが、最近タイヤ等中古部品の再利用・解体作業の改善等リサイクル向上の動きが生じている。

廃車台数の推移 (単位:千台)
年度 自動車保有台数(A) 指定廃車台数(B) 発生率
(B/A)
平成5 63,262 4,862 7.7%
6 65,011 4,777 7.3%
7 66,853 5,023 7.5%
8 68,801 5,129 7.5%
9 70,003 5,523 7.9%
10 70,814 5,068 7.2%
11 71,722 4,953 6.9%
※廃車台数=前年末保有台数+当年新車販売台数-当年末保有台数
注1. 四輪車以上
(出典:運輸省、(社)日本自動車販売協会連合会、(社)全国軽自動車協会連合会、
(社)日本自動車工業会)

(以上、財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)


廃棄自転車の発生量は、平成10年度では577万台と推計されている。放置された自転車で廃棄処理されたものが約18%で104万台、廃棄自転車の小売店 引き取りが約16%で93万台、残りの66%である380万台が粗大ごみの回収である。

廃棄自転車のうち503万台が自治体及び民間の処理処分施設へ持ち込まれ、そのうち約80%が鉄くず等の金属資源として再資源化され、残りの約20%は シュレッダーダストとなっており、さらに約45万台が再生自転車として生まれ変わり、発展途上国へ供与され、医療活動などに再利用されている。残りの29 万台が最終処分場へ送られている。
(財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)


使用済みパソコンの発生量は、1998年(平成10年度)に総量で4.5万トン、うち企業等で発生する「事業系」が3.7万トン、家庭で発生する「家庭 系」が0.8万トンと推計されている。総量は2001年に向けて急増し、それ以降は年間8万トン前後で推移するとされている。

パソコンの回収・処理については、事業系ユーザのうち、処理会社へ直接排出されているものが1.3万トン、メーカが回収しているものが0.7万トン、リー ス・レンタル会社が回収しているものが1.1万トン、販売会社が回収しているものが0.6万トンと推計されている。家庭系の0.8万トンのうち、自治体に 排出されるものは0.7万トンで、0.1万トンは、知人への譲渡や保管がされているものと推定されている。

パソコン及び周辺機器は、平成10年6月に産業構造審議会ガイドラインの対象として新たに指定されている。また、平成12年12月には産業構造審議会で使 用済パソコンを回収し、再資源化することがメーカー等に義務付けられた。
(財団法人クリーン・ジャパン・センター資料より)
廃棄物処理法では、廃棄物を一般廃棄物と産業廃棄物の二つに分類している。
  • 一般廃棄物
    一般廃棄物とは産業廃棄物以外のすべての廃棄物であると定義されているが、具体的には主に家庭から排出される生ごみや粗大ごみ、オフィスから排出される紙 くずなどである。
    一般廃棄物は各市町村が収集・運搬し、処分することとされている。 このため通常市町村には清掃部あるいや清掃局といった部局が設置され、多くの人員と予算を用いて一般廃棄物の処理を行っている。 また、下水道が整備されていない地域などで処理が必要となるし尿なども一般廃棄物であり、市町村の責任で適切な処理が行われている。

  • 産業廃棄物
    産業廃棄物とは製品の製造などの事業活動に伴って工場などから排出される廃棄物のうち、大量に排出されたり、質的に処理が困難であるもので、その性状によ り燃えがら、汚泥、廃プラスチックなど19種類が定められている。
    産業廃棄物は、排出した者が責任をもって処理することとされており、自らが処理を行うか、都道府県知事などの許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して処 理を行うこととされている。
    その処理は、産業廃棄物の種類ごとに定められた基準に従って行わなければならない。 なお、放射性廃棄物などほかの法律などに基づき規制が行われている廃棄物は、廃棄物処理法の規制対象にはなっていない。

ごみの年間排出量は昭和61年度には4,296万トンであったものが、平成10年度には5,160万トンになっている。ごみが増えた原因はいろいろ考えら れるが、耐久消費財の頻繁な買換え、使い捨て型の商品や容器の普及、あるいはオフィスのOA化に伴う紙ごみの増加などがあげられる。
一般廃棄物は、人の日常生活に伴って生じる家庭系ごみ、事業系ごみ、およびし尿に分類される。ごみの種類は生活の多様化に伴って増え続けており、不用に なった大型の家庭用品など適正処理の困難なごみが問題になってきている。
平成10年度のごみの排出量は、年間 5,160万トンとなっている。また、1人1日当たりの排出量は 1,118グラムとなっている。

産業廃棄物の発生量は一般廃棄物の約8倍(1998年度での比較)となっている。 産業廃棄物の種類では、汚泥、動物のふん尿、がれき類が多く、これらが全体の約83%を占めている。 産業廃棄物も増加しており、また埋立地が不足していることなどから、不法投棄などによる環境汚染が懸念されている。

日本では、通常水銀、カドミウムなど23種類の有害物質を含む産業廃棄物を有害廃棄物と呼んでいる。 有害廃棄物を処理する場合には、特別に厳しい規制に従って取り扱うことになっており、例えば有害廃棄物を埋め立て処分する場合には、遮断型最終処分場と呼 ばれる特別な構造の埋立地で処分しなければならいないことになっている。 また、有害廃棄物の取り扱いは国際的にも重要な環境問題となっている。


廃棄物の処理・処分場が不足している。 一般廃棄物の処理では、その処分場、特に最終処分場の確保が大きな問題となってきている。ごみの排出量の増加に伴って最終処分場の残余容量は急激に減少し てきている。 平成10年度末における最終埋立処分場の残余年数は全国平均で約 12.3年となっている。
そもそも「ごみ」とはいったい何を指し示しているのか。
「ごみ」を「ごみ」として処しているのは、社会や個々人の価値観であるとも指摘される。社会や時代、また人によって、同じものでも「ごみ」として捨てる場 合もあれば、価値のあるものとして生かしている場合もある。

一方で、「ごみ」の処理についてさまざまな問題が発生し、また深刻化してきている背景には、その排出量と質の問題を抜きに考えることはできない。
もともと自然の中で、生物・非生物を含めた物質が過不足なく循環している時代や社会では、「ごみ問題」はないといえる。
私たちの暮らす現在の社会で、これほどまでにごみの問題が深刻化している背景には、自然循環の中で対処しきれない膨大な量のものが、安易に廃棄され、しか もその中身がプラスチックを代表とする自然界にはなかった、つまり自然の循環に入りにくい性質のものであるという現状を押さえることが重要といえる。

「ごみ」はなぜ「ごみ」なのか。まるで禅問答のようなこの問いかけを突き詰め、考えていくことは、「ごみ」を生み出す現代社会の価値観を問い直し、人と環 境との関わり方を問い直すことにもつながる。
地盤沈下は、地下水の過剰な採取により地下水位が低下し、粘土層が収縮するために生じる。いったん沈下した地盤はもとに戻らず、建造物の損壊や洪水 時の浸水増大などの被害をもたらす。

 地下水は良質かつ恒温の水資源であり、生活用水、工業用水、農業用水、消融雪用水等として容易かつ安価に採取できるため、生活水準の向上、産業の発展等 による水需要の増大や深井戸さく井技術の発達に伴い、昭和40年代には年間20cmを超える激しい沈下もあった。その後地下水の採取制限が行われ、長期的 には地盤沈下は沈静化へ向かっているが、一部地域では依然として沈下が続いている。ピークに比べ改善傾向が見られるものの、都市化の進展によりコンクリー トやアスファルトによって地表が覆われ、地中に水分が浸透しないことや、森林の減少により土壌の保水力が減退することなどによる、地下への水の供給の減少 が懸念されている。

 平成10年度の年間2cm以上の地盤沈下地域の面積は、9地域250km2であった(平成9年度9地域244km2)。 年間4cm以上の地盤沈下地域の面積は、環境庁が全国の地盤沈下面積の集計を開始した昭和53年以降初めてゼロになった前年に引き続いてゼロであった。

 地盤沈下の防止のため、工業用水法及び「建築物用地下水の採取の規制に関する法律」(「ビル用水法」)に基づき地下水採取の規制が行われており、現在、 両法によりそれぞれ10都府県、4都府県の一部が地域指定されている。また、多くの地域では地方公共団体の条例等に基づく規制のほか、工業用地下水採取の 自主規制、使用合理化等行政指導を行うことにより地下水の採取量の減少を図っている。

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