2018年の秋に、奈良方面へ一泊ドライブ旅行をしました。
倉敷から奈良までは、高速道路を使えば、4時間弱で行けますので、
五重塔(国宝)や金堂(国宝)は世界最古の木造建築として有名なお寺でもあり、
釈迦三尊像(国宝)をはじめ、多くの国宝がある、世界文化遺産(1993年)にも登録されている
法隆寺を訪問することなく(斑鳩町の皆様、スミマセン)、
奈良県天理市嘉幡町600-1
「ハシャキッズ」でお馴染み、そして大浴場、岩盤浴、レジャープールなどを楽しめる
奈良健康ランドで遊び、食事し、温泉に浸かり、そして宿泊をしたワケなのでありました。
今回は、二日目の模様を、お届けします。
楊田が奈良ドライブをするならば、必ずや訪問したい場所の一つの紹介となります。
これまでに、数回、訪問している奈良の都ですが、
遷都1300年を記念して復元された大極殿だけではなく、
朱雀門の復元も実現していました。
岡山県民の小学生にとって、修学旅行の訪問地として長らく定番となっている奈良ですが、この辺りの訪問はしていないみたいです。
(嗚呼、勿体ない!)
平城京跡地は、明治時代に地元の名士の方々が力を合わせて、保存活動を実施していたため、
南海電鉄の線路が東西を分断する形となっていますが、広大なエリアが平城京歴史公園として保存されています。
平城宮跡資料館内の展示物の一つです。
第一次大極殿の復元に合わせて製作された縮尺模型です。
資料館の入館料は無料ですから、楊田家は、奈良ドライブの度に、必ず、この資料館を訪問します。
すこうしづつではありますが、様々な復元業務のプロセスと、その成果である展示物を拝見することが、楽しみなのです。
このときに訪問した際に、一番、気になったのは、この機械でした。
ごくごく、限られた訪問時間しかなかったので、館内の説明パネルなどをゆっくり拝見できなかったのですが、
撮りためていた写真から「STEREOMETROGRAPH」というコトバがヒントとなり、すこうし調べたら、合点!
専門家による、様々な測量、記録作業がなされてきましたが、これらの資料を取りまとめて
専用の機械にプリントアウトされるようなのですが、何のために図面化されるのか、といいますと
立体画像を制作するためなのでした!
測量対象物を二箇所別々の角度から測定し、二種類のデータを統合すれば、立体画像を作り出すことが、可能なのです。
平城京は、平安京に比べると、都としての期間が非常に短かったかもしれませんが、都でなくなった後、田畑であった場所が多かったことが、発掘調査による成果物の多さに結びつき、
放射線同位体測定や
光学測定など、
様々な測定方法の技術向上も相俟って、
1000年以上もの昔の様子を、現代の私たちに教えてくれているのです。
これこそが「歴史」の成せる業(わざ)ですが、
展示物の一つひとつと対話できるような気がして、非常に気分が高揚致します。
第一次大極殿(復元)です。
もう少し、多く写真を残しておくべきでしたが、大変、大きな建物です。
今回のドライブでは、大勢で訪問しましたので、マイペースで撮影を楽しむ余裕がなかったのですが、
また、時間を見つけて、何度でも、訪問したいとおもいつつ、家路に就いたのでありました。
エコノミライ研究所
所長 楊田芳樹