【事業報告】20171028EVラリーin大山 その3分析 | エコノミライ研究所のブログ

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【【事業報告】倉敷・大山往復事業
実施日時:平成29年10月28日(土)6:00-21:00
その3:分析編

 

 

10月28日(土)
<倉敷市内→大山博労座駐車場154km>+パレード16km
(所要時間:普通車の場合2時間+充電時間+スタンプラリーの時間)
◆利用した高速道路
山陽自動車道早島IC→米子自動車道江府IC(106km)
◆利用した車種:三菱i-MiEV(G2012年式)
◆高速道路料金:2,060円
◆充電料金:648円(4箇所)
合計2,708円
◆消費電力:20.1kWh
◆充電時間:69分

 

10月28日(土)
<復路>
<大山博労座駐車場→倉敷市内154.4km>
(所要時間:普通車の場合2時間40分+充電時間)
◆利用した高速道路
新見IC→総社IC(72km)
◆利用した車種:三菱i-MiEV(G2012年式)
◆高速道路料金:1,180円
◆充電料金:768円
合計1,948円
◆消費電力:15.1kWh
◆充電時間:64分

参考図面
<参照>ルートラボ:https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/

 

 

 

<分析表>
< 結 果 > 往路  復路  合計
① 走行距離 170km 154km 324km
② 消費電力 20.1kWh 15.1kWh 35.2kWh
③ 充電料金 648円 768円 1,416円
④ 高速料金 2,060円 1,180円 3,240円
⑤ 総コスト 2,708円 1,948円 4,656円
⑥ 充電時間 69分  64分 133分

 

<1km当り> 往路 復路 平均
  消費電力②/① 0.12kWh 0.10kWh 0.11kWh
★1充電料金③/① 3.81円 4.99円 4.37円
  高速料金④/① 12.1円 7.66円 10円
  総コスト⑤/① 15.93円 12.64円 14.37円

 

<1kWh当り> 往路 復路 平均
★2走行距離①/② 8.45Wh 10.20kWh 9.20kWh
★3充電料金③/② 32.2円 50.8円 40.2円
  高速料金④/② 102.49円 78.15円 92.05円
  総コスト⑤/② 134.73円 129.01円 132.28円

 

<1分当たり> 往路 復路 平均
★4充電料金③/⑥ 9.39円 12円 10.65円

 

<おさらい>

★1 1km当り充電料金③/① 往路3.81円 復路4.99円 平均4.37円

★2 1kWh当り走行距離①/② 往路8.45Wh 復路10.20kWh 平均9.20kWh

★3 1kWh当り充電料金③/② 往路32.2円 復路50.8円 平均40.2円

★4 1分当たり充電料金③/⑥ 往路9.39円 復路12円 平均10.65円

 

 

<特筆すべき事項>
・往路溝口ICから大山へ向けて登る標高差約900mによる電力消耗に注意した。
・復路国道180号線岡山県と結ぶ県境の明地峠についても電力消費状況の確認ができた。
・岡山県北における公官庁、道の駅は、道の駅かようを除いて全て、夕方以降は使えなくなるので、一般道での走行が実質的に不可能となることが分かった。
・「道の駅奥大山」から倉敷方面に向け一般道を進む場合、次の年中無休充電スタンドは、120km離れた「道の駅かよう」であるが、高低差がある状況では、我がGミーヴでは不可能と判断した。
・そのことを、新見市に入る直前に気付き、道沿いのコンビニ駐車場で距離確認をし、その旨を確認、やむを得ず、中国自動車道大佐SAを次の充電ポイントとすることに決定した。
・特に、新見市内においては、日産、三菱の販売店が存在していないことも今更ながら判明し、愕然とした。
・同様に、高梁市内においても、同様の状況にあることに驚く。
・トヨタ系販社もゼロであったので、更に驚いた。
・その他メーカー直営系の販社は、無いことはないが、ローカル販社により地元のカーライフが支えられている実態があると思われる。
・今回は、一部を除いて充電ポイント到達直後に走行距離、消費電力を記録していたので、消費電力ベースでコスト計算をしている。
・充電器によっては、充電量が分からないため、消費電力測定は、車載モニターの方が正確。
・ただし、充電コスト集計においては、最終充電ポイントから到着地までの電力料金が除外されてしまうので、Gミーヴの場合150円(1分5円)から450円(1分15円)の誤差が生じる。

 

<カーディーラーと急速充電器設置についての是非>
・水素社会の構築は、脱原発政策、脱石油依存社会の実現のためには不可欠である。
・とはいえ、普通車輌が全てFCV化するとは考えられない
・FCV普及率は2030年目標で3%。トラック・バスを含めての目標数値である。
・現在はトヨタ、ホンダが先行した形で普通車タイプのFCVなどがリリースされている。
・しかし、当該車輌の点検・整備、燃料に相当する水素に関する取り扱いを、現行の全ての自動車販売店ができるとは、個人的には到底思えない。
・日産がほぼ100%、三菱が80%程度の急速充電器設置を達成、また、ローソンやファミリーマート、イオンなどの小売店舗における急速充電器設置により、充電しながらの遠方ドライブが可能な状況が実現した。
・カーライフを主導するトヨタはじめ、全ての日本車メーカー販社における急速充電器の設置が必要であると判断する。
・この辺りの認識について、岡山県内の独立系販社の方々にリサーチしてみたくなった。
・今年度からは、全国にある道の駅に急速充電器の例外なき設置が始まると聞き及んでいるので、これを機に、有料化、出力50kw、年中無休の方向で統一することを要望する。
・岡山県内における国道180号線、並びに181号線付近にある
 道の駅メルヘンの里新庄
 新見市役所
 高梁市観光駐車場
 高梁市役所
の年中無休運用が望まれる。有料対応でも全く問題ないと考える。
・充電カードの取得に関して、周知徹底を図るべきである。この部分について、取得から1年間は会費無料などの対応で普及促進できるのではないか?
・ここで話を逸らすが200V充電の課金は、従量制でなければ到底納得できない。
・話を戻すが、充電カードの会費・料金の統一化を要望する。

 

 

<写真とコメント>

 

トヨタ車体さんが手掛けた
コムス
が10台くらい居たのは良いもんだなぁと感心しました。
 
このコムスは、鳥取県で導入したものと思われます。
 
充電しているのではありません!
その逆で、
FCVが発電した電力を
このイベントで使う電気へと分配しているところです。
確か、供給能力は
3kWh×3で9kWhまで行けます。
子供部屋用のエアコン4台と冷蔵庫、それから炊飯器を同時に使えるくらいの出力があります。
 
ここでも撮影しそこねたなぁ
鳥取県東部を本社を置く
智頭石油さんのブースが
この写真右奥にみえますが、その更に右エリアに、アイミーヴによる電力供給できる装置
パワーBOX
により、ホットプレートでフランクフルトなどを焼いておられました
 
このように、EV展示をするイベントでは、発電機に頼らないブース運営も可能となります。
(ただ、現実はそう、甘くは有りません。例えば、ふわふわを一日中膨らますための電力は、1日当たり10kWh前後らしいので、これだとアイミーヴの電池の半分以上の消費となり、電欠への配慮も必要です。)
 
 
速報でも貼らせてもらったパネルディスカッションの様子
コムスなどの超小型モビリティを
エコツーリズムにおける
観光客の移動手段として活用したり、
山間部における高齢者の方々の足替わり
への模索
などについて議論されました。
 
それから、EVパレード後に実施された
シンポジウムでは、
トヨタ自動車
本田技研工業
日産自動車
三菱自動車
の順で次世代自動車への取り組み状況の解説を聞くことができました。
どれも新聞などの報道で公表済みの情報ですが、各社の頑張り具合を再確認する事ができました。
 
2015年って、バック・トゥ・ザ・フューチャー2の世界なの、覚えてました?
 
アメリカで先行的にリリースされていたFCXクラリティの反省を元に、
伊勢志摩サミットでは、主任研究員の方のドライブで助手席にA総理、後部座席には側近やSPの方が3人乗ることができ、面目躍如だったそうです。
 
新型リーフの紹介が主でしたが、
屋久島で活躍中の「えこの弐」たるe-NV200の性能強化がどうなっているのかも、教えて欲しかったです。
 
そして、隣国桃太郎王国水島工場で、アイミーヴ後継車が何時から生産されるのか、
やっぱり聞けませんでした。。
 
この日にはじめて
このような
アライアンスマーク
を目にしましたが、
スリーダイアと通じるモノがあって、
とても心強い気持ちになりました。
 
シンポジウムが終わり、アンバサダー認定証授与などのセレモニーが実施されました。
 
今回の最も遠くから来たで賞は、
栃木県からやって来られた方々!
でした。
おめでとうございます、
そして、遠路はるばる
ご苦労様でした。
 
以上で、2017年10月28日に開催された
EVラリーin大山
へ参加した
事業報告を終わります。
 
鳥取県担当者の皆様
次世代自動車振興センターの皆様
日本EVクラブの皆様、
そして、
智頭石油さんはじめ、
ひと・くるま・情熱
を提供して頂いた皆様に
感謝多謝
本当にありがとうございました!!
 
次回もどこかで開催されるであろう、
このようなイベントに
筆者もまた、参加したいと思います。
 
エコノミライ研究所
所長 楊田芳樹