・なぜ、「いただきます!」
  と言わなければならないのか?

 わたしたち日本人は誰もが、食事の前には
「いただきます!」と手を合わせて、
挨拶をしますよね。

あなたは、なぜ「いただきます!」
って言わなければならないのか、
考えた事がありますか?

そもそも、「いただきます!」の
意味を理解できますか?

いったい、何を「いただいく」のか?

「いただきます」の「いただく」は、
神様にお供えしたものを食べるときや、
位の高い方から物を受取るときに、
頂(いただき。頭の上)に
かかげたことから、
「食べる」「もらう」の謙譲語と
して「いただく」が使われるように
なったことに由来します。

やがて、食事を始める時に「いただきます」と
言うようになり、食前の挨拶として定着しました。

食前、食後の合掌(手を合わせること)は、
毎日のことであるだけに、感謝の心を
養うために大きな働きをしているのです。

 ところで、何を「いただく」のか?というと、
【命をいただきます】と言うことなのです。

米、麦、肉、魚、野菜、果物など、
色々なものを食べますが、
それは、それらのものの「いのち」を
いただいて、
自分の「いのち」を養っているのです。

食べるという行為は、たくさんの
人々のおかげにより、いただけるのであり、
生かされているのです。

食事のときには「おかげさま」をよろこび、
料理の材料となってくれたものすべてに
「ありがとう」の感謝の気持ちから合掌し、
食前、食後のことばを唱えてきたのです。
こうして、わたしたち日本人は多くの
命をいただくことに深く感謝して
「いただきます!」といいますが、
これは世界でも 唯一というほどの
知性と想像力の持ち主だと言えます。

 いつまでも、この「いただきます!」
の習慣は大切にしたいですね。