楽天、世界のトップ5入り、ネット小売りの訪問者数ランキング | Eコマースに関する情報

楽天、世界のトップ5入り、ネット小売りの訪問者数ランキング

2011年6月における全世界のオークション/ショッピング(小売り)サイトの訪問者数は、米Amazon.comの各サイトの合計が2億8220万人でトップ。日本企業では楽天が5778万人で5位に入った。こうした推計を米調査会社のcomScore(コムスコア)がまとめた。楽天の各サイトはアジアからの訪問が中心だが、欧州などからも一定の訪問を得ており、海外戦略の効果が出ているようだ。


comScoreの推計によると、6月は世界のインターネット人口の5人に1人(20%)がAmazon.com各国版いずれかを訪れた。これに次いで米eBayが16%。以下は中国Alibaba.comが11%、米Appleが10%、楽天が4%となった。なお、楽天の下には米小売大手のWal-Mart Stores(ウォルマート)、米コンピュータ大手のHewlett-Packard(HP)がそれぞれ約3%で続いている。


首位Amazon.comの訪問者数を地域別に見ると、北米が35%、欧州は32%、アジア太平洋地域は24%と、広範な地域に顧客がいることがうかがえる。


一方、楽天はアジア太平洋地域が73%と集中している。ただし欧州でも20%、北米でも5%と、ほかの地域からも一定の訪問がある。


楽天は海外展開に積極的で、2007年の台湾市場などをはじめ、アジアを中心に買収や提携を通じてネット通販を拡大してきた。さらに2010年には同業大手の米Buy.com(バイドットコム)、次いでフランスPriceMinister(プライスミニスター)を相次ぎ傘下に収め(関連記事 )、欧米でも足場を得た。


comScoreの調査で明らかになった訪問者数については、特にPriceMinisterの抱える多数の顧客が貢献したようだ。ちなみに楽天は2011年7月に直営ショッピングサイト「楽天市場」の出店店舗を、PriceMinisterが運営する「PriceMinister.com」に出店させる取り組みを始めるなど、日仏間のサービス連携にも熱心だ。一方、同月には欧州で2例目となるドイツTradoriaの買収を発表しており、今後、楽天にとって欧州市場はいっそう重みを増していくと見られる。



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