生物の生殖細胞が卵子や精子になる際に起きる「減数分裂」で不可欠なたんぱく質が渡辺嘉典教授(東京大学分子細胞生物学研究所)のチームが発見した。


この発見は、減数分裂期の異常で起こる不妊症やダウン症の原因究明につながる成果であると期待される。


遺伝情報を担うDNAは、細胞内で染色体という形で存在し、生物は、両親それぞれに由来する染色体が2本で1組のペアになっており、人の染色体は23組46本である。津上の細胞分裂では複製された染色体がすべて1回の分裂で均等に分配される。生殖細胞が作られるときは、複製のあとに2回分裂が起こるため、染色体の数が半数になるため、「減数分裂」と呼ばれている。


渡辺教授のチームは、この減数分裂に欠かせないたんぱく質をMoa1と名づけ、このたんぱく質がない酵母を作り、生殖の細胞の分裂を観察すると、分裂の方向を決める染色体の向きがばらばらになり、分裂に伴う染色体の分裂に異常が生じることがわかった。


渡辺教授によると、「生殖細胞の染色体分配の本質的なメカニズムは酵母からヒトまで変わらないと考えられる。染色体分配のミスが原因で起きる不妊症などに、このようなたんぱく質が関連しているかもしれない。」と話している。


読売新聞より引用