北海道富良野市在住の脚本家、倉本聡さん(70)が中心となり、閉鎖されたゴルフ場を自然林に復元し、青少年の環境教育に活用する「C・C・C富良野自然塾」が同市郊外に来春オープンする。バブル崩壊後、経営破たんして閉鎖されたゴルフ場が全国的に目立っているが、跡地を環境教育施設へと転換するのは例がない。塾長の倉本さんが15日、富良野プリンスホテル横のゴルフコース跡地で整備中の自然塾を公開した。


 このゴルフコースは、西武鉄道グループ所有のゴルフ場の一部。経営再建中の同グループがリゾート施設を整理する一環として、今年3月に閉鎖された。同グループが倉本さんに閉鎖後の活用について相談し、倉本さんが自然塾の開設を提案した。三井住友銀行の協賛を得て、倉本さんが主宰する俳優・脚本家養成塾「富良野塾」の塾生やOBたちが運営に当たる。

 自然塾はゴルフコースのうち6ホール、約35ヘクタールに10年間で15万本の苗木を植える計画。今春以降、すでに約500本を植樹した。

 敷地内には環境教育用のオブジェや地球誕生から現在までの46億年を460メートルの距離で表現した散策路「地球の道」がつくられている。倉本さんは「きれいな水と酸素がなくては人間は生きていけない。その両方を育てているのが森です」と森づくりの大切さを強調している。【鈴木勝一】

出典 毎日新聞