私共がエコールでお世話になり始めたのは、年中11月からでした。それまでは1年間、少し遠いお教室(大手ではなく、中規模のお教室でした)へ通っておりましたが、下の子の出産を機に、もう少し近いお教室を探しておりました。
その時に見つけたのがこちらのブログでした。ブログから伝わる先生方の熱心なお授業の様子や先輩方の熱い合格体験談に心動かされ、体験授業に伺う前からエコールでお世話になることを決め、エコールの扉を開けました。
今読んで下さっている方の中には、お教室選びに悩まれている方や対策に悩まれている方もおられると推察し、僭越ながら私共の体験談を交えて、1年間お世話になって感じたエコールの特長をご紹介させていただきます。
1. 総合力
エコールでは志望校別のクラスがございません。しかし不安に感じる必要はなく、全ての学校に対応できる力をしっかりと教えて下さります。そのため直前期までじっくりと受験校を選ぶことができると思います。
ペーパー全分野だけでなく、細かい所作やお姿勢においても先生方が丁寧にご指導下さるため、私共にとっては決して簡単な道ではございませんでしたが、何度も家庭で復習することで11月のお試験本番にピークをもっていけたと感じております。
入会時の不安は、エコールが参観型のお授業ではないことでした。もし同じ不安を感じられている方がおられましたら、その点は一切心配ございません。毎回先生が一人一人に細かいフィードバック用紙を下さるため、参観していないことへの不安は全く感じることなく1年間を過ごしました。
2. 毎週の発表
エコールでは毎週発表の時間がございます。1週間の間で経験したことや読んだ本の感想等、どんなことでも構いません。3月生まれで、人前で話すことが苦手な娘にとって、この発表に向けて家庭でどのように準備をしたらよいか、最後の最後まで非常に悩みました。
丸暗記させたり、アウトラインだけ確認しあとは好きに話させたりと、正直最後まで娘にとっての正解は分かりませんでしたが、回数を重ねるにつれて長く人前で話ができるようになったことは本番の面接への自信に繋がったと感じております。
また発表の時間にクラスのお友達から教えて頂いたことを図書館で調べたり、家族で会話を広げたりする機会にも繋がりました。本番の面接では、母に対して「お教室では何を学ばれましたか?」と尋ねられたため、発表についてお話しましたら、大変興味深そうに聞いて下さりました。
3. 先生との距離
大手のお教室とは全く異なり、1年間かけて家庭の全てが先生方の前で丸裸になります。親の性格まで熟知されます。
覚悟を決めて始めた小学校受験でしたが、我が家は初めてで、叱咤激励を頂く度に、もう厳しいかもしれないと何度も挫けかけました。その度に過去の体験談を繰り返し拝読し、名だたる学校に合格された過去の先輩方もきっと同じようにご苦労や努力があったのだろうと自らを奮い立たせておりました。
先生方の厳しくも愛あるご指導を真摯に受け止め、1回1回のお授業や個別授業を大切にして参りました。
エコールの先生方は、家族と同様に、志望校合格に向けて熱烈なご指導を下さります。時に厳しいこともあるかもしれませんが、これほどに合格に向けて真剣に捉えて下さるお教室は他にないのではないかと感じております。
先生方の長年のご経験の元、家族としての在り方や願書の書き方等、娘の指導だけでなく、きめ細かく親指導も頂くことができました。私共にはこれなくして合格を頂くことはなかったと心から感じておりますし、ここまで親身になってご指導くださるお教室は他にないと確信しております。改めまして、先生方へは心より御礼申し上げます。
4. 卒業生の先輩方からの応援
通年を通して、制服を着たお兄様、お姉様、お母様が応援に来てくださります。娘はこの時間が楽しみで、「私も〇〇小学校のお姉さんになりたい!」と申すようになりました。親の願いで始めた小学校受験ではありますが、子供自身の「〇〇小学校に行きたい!」は私共にとって非常に大切であったと感じております。多忙なスケジュールをこなす際にも「私は〇〇小学校に行きたいから頑張る」と度々申しており、辛いと思う瞬間があっても、娘のその言葉に励まされ、親子で志望校を目指すことができました。
また本番のお試験では、「どうして〇〇小に行きたいの?」と学校の先生が娘に聞いてくださる場面があり、「私が通っているお教室に沢山のお姉さんがきてくれて、いつも優しいからです」と答えておりました。自宅での面接練習では全く異なる回答を準備し、繰り返し練習していたのですが、緊張した場面で娘の本音が出た瞬間でした。この場をお借りして、2024年度受験生のために、応援に駆けつけて下さったご父兄の皆様、お兄様、お姉様に心より御礼を申し上げます。
5. 授業のテンポの良さ、クオリティの高さ
発表の時間、復習テスト、ペーパー、巧緻性、集団行動と毎回全てを盛り込んで下さいます。よく先生方は「今日もテンポのよいお授業でした!」と仰っていましたが、毎回そのボリュームやクオリティの高さに驚いていました。
11月の本番後、娘に聞き取りを行ったところ、「1問終わったら、すぐにペーパーをめくって次の問題にいかないといけなかった!すごく早かったからペーパーをめくれない子がいた」と聞き焦りました。娘はエコールで鍛えて頂いたため、問題なく全ての問題を解くことができたそうで、ペーパーをめくる所作やスピードまで、エコールで教えて頂いたのだと心から感じました。エコールでは何をするにもスピードが課題でしたが、早生まれという甘えなく、きめ細かくご指導下さった全てが合格に繋がったと感じております。
書き始めると、次々とエコールの素晴らしい特長がでて参ります。
12月にはお茶の水女子大学附属小学校の一次抽選に通り、2次考査へと進みました。初めてのノンペーパーの学校で、絵画や工作は普段から好むタイプではなかったので不安に感じていたのですが、試験中の待ち時間が長く、静かに待つよう先生から指示があったそうです。聞き取りをしても、絵画や工作は自信が無さそうで、娘の待っている時の姿勢を評価頂き、お茶の水女子大学附属小学校の合格を頂けたのではないかと心底思っております。
最後まで厳しいかもしれないと悩み続けた小学校受験でしたが、目標に向けて家族一丸となり取り組んだことやその努力は、今後の娘の人生の糧に繋がったと確信しております。私共をここまで導いて下さったエコールの先生方には、心から感謝しております。引き続き就学前クラスにて、ご指導いただけることを毎週の楽しみにしております。