心くばり | 幼・小受験エコールデトロワの子育てブログ

幼・小受験エコールデトロワの子育てブログ

私立・国立小学校受験、英才児のための幼児教室「Ecole des trois」のブログです。
小学校受験の情報、教室の方針、日々の取り組みなどを更新していきます。

お教室の合格実績、お問い合わせ先等々、詳細はプロフィールをご覧下さい。
【Twitter】@ecoledestrois

昨日の年長さんのクラスでは、お弁当の時間のあとに、
かなり真剣な話し合いがございました。

一人のお子さんが、お友達からある物を見せてもらえ
なかったと、泣きながら訴えています。

お弁当を食べ終えた子から見せてあげる、
というお約束があったそうですが、
そのお子さんは、お弁当を食べ終えるのが
遅かったようで、見せてもらえなかったようです。

ここまでの話を聞くだけで、かなりのお時間がかかりました。

全員の話を聞いても、ちっとも状況が見えません。

誰がどういうことを発案して、
その結果どういう状況になり、
今こういう事態になっている、
ということが、なかなか伝わってきません。

発案者の主張は、その子はお弁当食べ終わるのが
遅かったし、お授業も始まっちゃうから見せなかった・・・
ただそれだけの気持ちです。


でも、一人だけ見せてもらえなかったお友達の気持ちって、
どうかしら?

自分もがんばってお弁当食べ終わったのに、
見せてもらえなかったら、どんな気持ちがする?

そして、その様子をみんな黙って見ているだけでいいかしら?

そういう時、泣くだけでいいかしら?

一人ずつ、自分の気持ちを言葉にしてもらいました。


「自分の気持ちに置き換えてみること」


これは、年長さんの年齢になれば、きちんと導けば、
きちんと身につくことです。


話し合ったあとの、一人一人の瞳はとてもきれいで素直で、
爽やかな満足感が溢れていました。



今、説明会の花盛りですが、各校の校長先生のお話を
聞かれ、先生方や在校生や学校全体が醸し出す空気に
触れられていると、身を正す思いになられる方がたくさん
いらっしゃることと思います。


「心を育てること」


私たちが、年中さん・年長さんのスタート時から、
いつもいつも申し上げ、心がけていることです。

ペーパー力に勝るものは、そのお子さんの、小さいながらの人間性です。


心豊かな、心優しいお子さんを育てること。


お子さんとの、毎日毎日の真剣な関わり合いを大切に、
それを何年も何年も積み上げていかなければならない、
とても重大な責任が、ご両親や私たちに課せられています。