コートダジュール日本語補習校ではもうすぐ卒業式が行われます。

例年、当校から立派に成長した卒業生を送り出してきました。

今年の中学3年生は男子生徒2人。

最後の通常授業を終え、学習発表会と卒業式を待つばかりとなりました。

 

 

今年度は中学2年・3年生の合同クラスで、前半・後半の2人の先生の授業を受けてきました。(また、2つの授業の間に特別活動の時間をはさんでいます)

年間を通して、読解や漢字の読み書き、自分の言葉で考えをまとめ発表する訓練や、ディベートなど、様々な角度から授業に取り組んできました。

 

講師からは「こちらから教えるだけでなく、同級生の発表からインスピレーションを受けて、講師の予想を超えて広がっていく場面も見受けられました。そんな様子から子供たちの可能性の大きさを感じ、ここぞというときに、信じて任せることができるようになりました。」と、生徒たちの積極的な学びの姿が聞かれました。

 

「実生活で使える日本語をしっかり身に付けてほしい」と願う前半担当の講師は、文法を教える際にも、教材として日本で実際に使われている広告やマンガ、ニュース番組などをふんだんに活用。

一つひとつの文法をしっかり解説しながら、生きた日本語を身に付けられる工夫を取り入れていました。

 

 

このクラスは、先生が教室に問いを投げかけると、迷いながらも自分なりの考えを発言する生徒が多く、先生・生徒間のキャッチボールが多いのがとても印象的です。

個別に問題を解く時間も、生徒の間を回る先生に質問をする姿が見られました。

先生は答え合わせの際、このやり取りを踏まえた解説を行っています。

ただの答え合わせではなく、生徒が考えたプロセスやつまづいた所を踏まえた解説をし、とても濃い授業時間となっていました。

 

 

今年度の卒業生は日本語を一生懸命学んできたのはもちろんのこと、特活や文化行事を経て日本の暮らしや日本文化についても自然と身に付けてきました。

 

 

    

年齢に期待されるレベルの日本語の運用力を身に付けましたね。それだけでなく、補習校という小さな日本社会の中で、季節の行事を通して、また友人や多くの保護者と関わる中で日本人らしさもしっかりと身につけ巣立っていくあなたたちを誇りに思います。

本当におめでとう!(担当講師)

 

 

    

どんなことでも「知っていること、できること」はチャンスになります。いつか日本語が皆さんに幸運を運んでくれることを願っています!(担当講師)

 

 

 

さぁもうすぐ旅立ちの時です……!