女性と生物多様性に関する声明(COP9) 私訳 | Ecofe 

女性と生物多様性に関する声明(COP9) 私訳

「女性と生物多様性」

生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)における女性コーカス(課題別部会)代表者からの声明文

http://www.biodiv-network.de/upload/presse/englisch/Women_and_Biodiversity.pdf

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私たちは世界の様々な国からの科学者、活動家、母、農民、生産者、消費者、教師である女性たちです。私たちは、私たち自身と世界中の声なき女性たちのために発言します。


世界を席巻する非民主主義的な社会構造と開発モデルは、往々にして、私たち女性を、女性による意思決定の必要性、女性のパワー、創造性を尊重してきませんでした。


女性の尊厳や生活、固有の文化、地域社会、そして人間性が脅かされているように、生物多様性も脅かされています。女性が行う仕事や世話は軽視され続けてきました。家父長制的なものの見方は、生物多様性を向上させ新たに産み出している女性の役割を侮り、評価しないという考えを根底においているのです。世界を支配しているこのモデルは、この惑星上に住む男女を私たち女性が誕生させたことを忘れているだけでなく、私たちが食糧主権と食糧の安全保障を保持し、平和のために活動し、種子を守り、伝統と記憶とビジョンを維持していることを忘れています。


私たちには、自身のそして母や祖母から引き継がれた叡智があり、そのため、民営化や独占を通して私たちに悪影響をもたらしたり、人々を蓄財のみに走らせたりするモデルの押し付けに抵抗せざるを得ません。私たちは、地域の文化や、女性の特別な働きや女性が必要としているものに目を向けざるをえません。そのおかげで、失われずに残されてきたものがあるからです。


したがって私たちは次のように宣言します


*ナノテクノロジーや合成生物学の進展に見られるように、生命体を、化学物質に変えてしまうこと、即ち単なる天然資源や経済資源におとしめてしまうようなことに反対します。


*生命に対する特許権の設定、生物資源に対する侵害利用(バイオパイラシー)や、文化に対する侵害に反対します。


*遺伝子組み換え生物に反対します。なかでもGMO樹木には、実証をもって反対します。


*いわゆる気候変動の解決策としての、工業的農産物燃料や核エネルギーに反対します。


私たちは、私たち自身の種子を維持し分かち合う権利、そして他から手に入る種子を自由に利用できる権利を、全ての女性のために要求します。


私たち女性は、あらゆるレベルの生物多様性政策における女性の完全参加と利益配分を望みます。また、環境に配慮した健全な生活を営む上で女性の管理の必要性を主張します。土地の権利は、特に地方に住む女性に与えられるべきであり、財産権は、あらゆる世代の女性に起きている貧困、飢餓を克服するために、すべての女性に対して与えられるべきです。


こうした要求とともに、私たちは、例えばアジェンダ21の第24章と第28章、女性差別撤廃条約、1995年北京行動綱領の特にK章 女性と環境、ミレニアム開発目標のゴール3、などの国連に関連する私たちの取り組むべき課題について言及します。


このため、私たちは生物多様性条約に基づくジェンダー行動計画とそのための特別予算措置を求めます。また、ジェンダー行動計画に関連したジェンダーメインストリーミング(ジェンダーの考え方を取り入れること)や能力開発が、生物多様性にかんして十分な独立性が確保された専門知識をもって実施されることを望みます。生物多様性条約を進める過程で、強力な利害関係者から資金援助を受けていない独立した専門家が往々にしてほとんど無視されていることが深く憂慮されるからです。


最後になりましたが、私たちは、持続可能な経済を最優先とせねばならない、そしてそれは多様性、尊厳、文化の独自性そして何よりも生命の尊重を基本としたものでなければならないとして、結びとします。


2008年5月23日ボンにて


・WECF:共通の未来のためのヨーロッパの女性たち

 (デンマーク/ドイツ)Sabine Brueckmann-

・平和とエコロジーを求める女性たち(ドイツ)Eva Quistorp

・平和を守るおばあちゃんたち(米国-ドイツ)

・SEI:社会環境保護研究所(ポーランド)

・グレイル女性運動(南アフリカ及び他諸国)

・エルモロ/エコツーリズム権利と開発フォーラム(ケニヤ)

・好環境促進局(タイ)

・グラース地方企業家クラブ(フランス)