日銀総裁である福井氏が村上ファンドに投資してた報道に続き、
今日、経済産業省で同期だった官僚が、村上氏に投資してたことが報道され波紋をよんでいます。

福井氏には辞任を要求する議員や評論家がいますし、

経産省の官僚に関しては、
『一般預金者の金利が低く抑えられる中、
 一部の官僚が人脈を利用し高利の資金運用をしていたことになる。』

と、共同通信社の速報がまとめていますが、
私は、なんだか的はずれなような気がしてなりません。

問題は、福井氏、経産省の官僚と村上氏との間に有用な情報交換があったか、
福井氏や経産省の官僚が、法の範囲で的確に報告書を作成していたか、であり、
そうした枠組みから議論をしていくべきです。

今回は、「人脈を利用した資金運用」に問題があるような言い方をされていますが、
そもそもヘッジファンドというもの自体、このようなことを前提に成り立っている部分もありますし、
村上ファンドのような例は氷山の一角に過ぎません。

今回のことで露呈したのは、今まで日本人がいかに”ヘッジファンド”というものを知らなかったか、
ということだと思います。

したがって、このような事件が起きた場合の心の準備もぜんぜんできていませんでした。

もちろん、こうした事件が起こったことをきっかけに規制を強化していくことも考えられますが、
果たし規制を強化したところで、どこまで現状を把握できるのか、
国際間の資金の流れに対する影響等
を考えると、何よりまず世間が学習することの方が先だと思います。

”出るくいは打たれる”ではありませんが、そうと言わんばかりに、
このような官僚の人たちを感情的に批判すればいいというものではありません。


2005年の株ブームの中を経て、主婦や学生が投資する時代を迎えた日本。

そうした中で、破竹の勢いを見せた村上ファンドに、誰もが注目したわけですが、
ファンドが持つこうした”インサイダー(内側)”な面は今に始まったものではありません。

去年のような”リスクをとれば儲かる”という時期が終わったいま、
もう一度、いろいろな側面から株というものを考えていかなければいけないのかもしれません。

ちょっと前の話になりますが、
先週の木曜日に、私が主催してゼミのみんなで東京証券取引所の見学に行きました。

東京証券取引所といえば、いわずとしれたMy field!

ゼミのみんなで見学に行くなんて、なんて楽しみなんだ~

って気持ちるんるんだったのですが、

やはり、事件は起きました(TωT)

なんと、横須賀線が鶴見駅で人身事故!

横浜~川崎間は、東京に行くものにとってまさに大動脈!
ここで事故が起こると、JRはすべてストップしてしまいます。

よって、私の乗っていた京浜東北線もストップ。

「幹事であるこの俺が遅れるわけにはいかねぇ~~」

と、必死に東証までのルートを調べまくりましたが、
ぎりぎり間に合うかどうかと微妙なところ。。。。( ̄Д ̄;;

「こりゃ~のんきに東京駅から歩いてなんていられない!
 タクシーだ~~!」

ということで、日本一のタクシー激戦区”東京駅八重洲口”から
わずか1,2キロの距離をタクシーで移動することに。。。

さっそく、タクシーに乗り込み「東証まで!」と運ちゃんに伝える。

そういえば、タクシー乗るのなんて免許とって以来、全然なかったなぁ~
なんて、考えてたところにケイタイが鳴る鳴る。

もうすでに東証に到着して私が着くのを待っている、ゼミ仲間からです。

見学のために必要な書類は、前日に万が一の場合を考えてコピーを他のゼミ生に渡していたので、
もう時間になったら先に入っておいて、とお願いする。

それを聞いてた運ちゃんが、私が急いでいることを察知したのか、
いきなりアクセル全快!!

駅前の道路を一気に6車線も車線変更して、割り込む、割り込む。。。

すげ~テクだ!さすがプロ!第二種免許はダテじゃね~!

心の中でうお~うお~叫んでいるうちに東証の手前に到着。

メーターが660円だったので、手に握り締めてた700円を出して「お釣りはいりませんから!」というと、

運ちゃんは、

「はい」

といって、ぱっと50円くれました。

え、もしかして10円おまけしてくれたの(  ゚ ▽ ゚ ;)!?

たったそれだけのことだったけど妙に感動(ノ◇≦。)

結局、遅刻したけど、楽しい見学会になれたし、とても良い1日でした。


久々の更新ですね。

最近は、「起きる→学校へ行く→図書館にこもる→家に帰る→寝る」な毎日で、
最近のニュースに関しても、ろくに考えることができなくなってしまいました。

そこで、考えたところ、
今の自分にできるのは、毎日読んでる本を紹介していく、もうこれしかないな、
ということでこれからしばらくは本紹介になると思います。



今日の一冊。

役に立つ経済学&社会学ってことでこの本を上げたいと思います。



役に立つって言っても金儲けができるとかそういうことじゃなくて、
いわゆる
「みんなが同じ目的を持っているはずなのに、その目的が実現する可能性は小さい」
ということに対する論理的プロセスを提供してくれる本です。

もし、論文とか書いていて、そういう現象に遭遇したら、
参照してみては>>

ちなみにジャンルとしては「ゲーム理論」です。(数理社会学?)

このような「大集団のジレンマ」という現象は、経済や社会においてさまざまなところでみられます。

例えば、
ある政策に対して、国民の8割は反対しているのに、反対キャンペーンが起こったりすることは無く、
そのままその政策が可決されてしまったり、

経済でいえば、環境問題対策をしている会社は誰もが健全な企業だと思っているのに
株価に反映されない等々いろいろです。

そもそも人間の集団としての目標と、それを実現するための集団の行動を
個人に置き換えたとき、
「みんがよければ、自分もよい」というわけにはいかないというわけです。

このような考えは、カオス理論やら複雑系理論やらでも取り扱われていますので、
なかなか奥が深いようです。
応用が利くということで役に立つ本です。
久々にザ・ワイドをみたら (@@)

社会保険庁の不正が相次いでいるようです。

なんでも、納付率を向上させるため、

「払った人」/「払うべき人」という式で計算される納付率の、

その「払うべき人」の数を減らし、結果、分母が減った納付率は上がるという図式です。

長官の村瀬さんは、企業出身の方。

官と民のノウハウでがんばるみたいなことを言ってましたが、、、

そもそも年金運用は経営戦略なのでしょうか、経済政策なのでしょうか。

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経済学者ポール・クルーグマンの言葉

『企業経営で学んだことは、経済政策の策定には役に立たない。
 国は大企業ではないからだ。
 経営者として成功するための発想法が、一流の経済アナリストにもそのまま通用するかといえば、
 まず無理であろう。
 10億ドル儲けた人に6兆ドルの経済について意見を求めて成功した例はめったにない』

              ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス編集部『複雑系の経済学 入門と実戦』より
******************************************




ちなみに私はちゃんと免除手続きしてますよ!!
ゴールといっても、



今話題のこっちのゴールではありません。

イスラエルの物理学者、エンリフ・ゴールドラットが書いた
「制約条件の理論」を解説するための小説シリーズです。






この「制約条件の理論」は、サプライチェーンマネジメントの礎となっている理論でもあり、
それは、現代日本の最も強い経営戦略の一つとも言われています。

それは、この本が出版されてから日本の経営が改善されたというよりは、
もともとの日本型経営が、暗黙のうちに制約条件理論によるものだったためとも考えられます。

ちなみに、中の小説は、企業の倒産問題や売却問題、さらに主人公の家庭問題など
さまざまな問題に対して、制約条件の考えを使うと魔法のようにその問題が解けるというものです。

短期間で利益を出すには、プロジェクトを成功させるには、話合いの決着がつかなくなってしまったら、
など、目標を達成させるためには何が必要なのか、
その論理プロセスが話の中で、ごく自然に展開されていきます。

もちろん、その考え方を実行すること自体、たいへんな努力を有するものですし、
(小説の中の主人公も必死な努力をしています)
現実問題も魔法のように解けるとはいかないようですが、
新たな考え方を提供してくれるという点では、経営のみならず、日常生活でもかなり役に立つと思います。

就活でも役に立つかな(?)。
ながいながい物語をよんで下さった方、どうもありがとうございました。

ところで、最終的に、この話の登場人物(数吉、農具屋、町民)のうち、
得をしたのは誰で、損をしたのは誰でしょう。

実は、損をした人は誰もいません。


一見、農具屋は、数吉に権利を売ってしまったため、
大もうけできるチャンスを失ってしまい、損したかのように見えます。

しかし、もし今年も凶作だったらどうなっていたでしょう。

誰も農具を借りてくれる人はいなくなり、本来なら大赤字になるところでしたが、
それでも、権利を売った金がありますので、損にはなりません。

この話の中で、農具屋の仕事というのは、その年の米の出来具合に大きく左右され、
収入が毎年安定していない、リスクのある仕事です。

そこで、権利を売ることによって、権利代という安定した収入を得る代わりに、
大もうけできるかもしれないけど大赤字になるかもしれないというリスクを回避することができるのです。

もし、農具屋の主人が安定した収入を望んでいるとしたら、
権利を売ることによってリスクを回避できるので、得をしたと感じるでしょう。

逆に、リスクを引き受けたのは数吉です。

権利を買った数吉の収入は、その年の米の出来具合に大きく左右されます。
豊作だったら、大もうけ。不作だったら、その年の権利代分が損失になります。

しかし、もし損をしたとしても、その額は、権利代だけですので、
農具屋が赤字になったときの額に比べれば、だいぶ小さなものになります。

町民にとっては、農具を数吉から借りようが、農具屋から借りようが、
特に値段は変わっていません。よって、得も損もしていないことになります。

さて、昔話には教訓があるものですが、この話の教訓は、

「リスクをとらなければ、リターンを得ることはできない」
(虎穴にはいらずんば、虎子を得ず)
です。

低リスク高リターンなんてことはあり得ません。

しかし、なんでもリスクをとってリターンを稼いでいけばよいというものでもありません。

事業をしてく上では、回避したほうがよいリスクもあります。
農具屋のように、農具を貸すという本業の収入が大きなリスクを持っているという状況は
あまり好ましくないと思われます。

―――――――――――――――――――-――――――

ちょっと、話はずれるかもしれませんが、

実はは、日本は世界ではじめて先物取引が行われた国です。



今の日本人も、もっとリスクマネジメントについて学ばなくてはいけないのかもしれませんね。







むかしむかし、ある町に数吉という者がおったそうな。。。

その町では、人々は老若男女問わず、みな農業をしておりましたが、

数吉だけは、毎日、書を読んでは物思いにふけっていました。

町人A「数吉めぇ、なんだってぇ、毎日働かねぇで本なんか読んでやがる。
     そんなものが役に立つんか?」

もちろん、そんな町人の声は数吉にも届いております。

数吉「なんとか、町の人々を黙らせる考えは浮かばないものでしょうか、、、」



さて、この町にも実りの秋がやってきました。

町の人々はみな稲刈りに大忙しです。

刈った稲は、千歯扱(せんばこき)を使って脱穀し、踏臼(ふみうす)で精米にしなければなりません。

これらの用具は大変高価だったため、通常、町人は持っておらず、農具屋で借りて使っておりました。

農具屋「さあさあ、どんどん使っておくれ」

町人A「お~い、こっちに貸してくれ~」

町人B「いやいや、うちが先じゃ。」

町人A「なにおぅ、おう、こっちは倍の値段だそうじゃないか」

町人B「なんだと、じゃあこっちは、さん、、、3倍だ」

豊作の年は農具屋は大もうけです。

ところが、不作だった年は、、、

農具屋「なぁ、だれかうちの踏臼借りてってくれない?半分の値段でいいからさ。
     え?いらない?今年は不作だって?」
     「はぁ、どうしよう。これじゃあ、商売上がったりだ」



この話を聞いた数吉はふとある考えを思いつきました。

春の晴れた日、数吉は空を見ながら、
(今年の夏は暑くなりそうですね。おそらく豊作でしょう。)
そう思い、そのまま農具屋へ行きました。

数吉「農具屋さん、農具屋さん、私に千歯扱と踏臼の権利を売って下さい」

農具屋「へ。こんな時期に?な、なんだって、ケンリを売ってくれ?」
     「そのケンリってぇのは何なんだ?」

数吉「権利は権利ですよ。別に私は千歯扱や踏臼を使いたいわけじゃあないんです。」
   「でも、権利は私が持っているので、勝手に他の人に貸しちゃだめですよ。」
   「あと、買うのは権利だけなので、もちろん料金も安くしてくださいね」

農具屋「なんだかよくわからねぇけど、料金取れるならいいや。」
「こっちは、去年の凶作のせいで、家計が火の車なんでさぁ」
     「どうぞ、どうぞ、そのケンリとやらを持っていってくだせぇ」



そして、また季節がめぐって秋がやってきました。

今年の秋は、数吉のよみの通り、豊作です。

町人A「いよ!今年は豊作だよ。おい、農具屋、千歯扱借りてくぜぇ」

町人B「いやいや、大忙しだ。おい、農具屋、早く貸してくれ」

農具屋「・・・」
「へ、へぇ、実は、この春に、数吉にそのケンリを売っちまって、
     数吉がいないと貸すことができないんでさぁ」

町民C「なに!?ケンリを売った?おい、じゃあ、その数吉はどこいった?」

数吉「私ならここにいますよ。」
   「みなさん、私はこの町の全部の農具屋から千歯扱と踏臼の権利を買い取りました。」
   「貸してほしい方は、どうぞ私に言ってください。」

町民C「なんだなんだ、よくわからねえが、とりあえず、はやく貸してくれや」

町人A「ちょっと、待て、うちが先だろうがこっちは倍の値段だすぜ」

町人B「なんだと、じゃあこっちは、さん、、、3倍だ」



こうして町民は数吉に料金を払い、農具を借りました。

農具屋「なんでぇ、こりゃやられちまったな。
     それにしても数吉、お前さん、今年は豊作だって知ってたのか?
それに、もし今年も凶作だったら、その権利はどうする気だったんだ?」

数吉「私のよみが当たったのは、たまたまですよ。」
   「もし、よみが外れていれば、権利を買った意味はなくなって、私は損します。」
   「でも、権利の値段なんて、農具そのものにくらべたら安いものでしょう」

農具屋「なるほどねぇ」

これが日本で最初のオプション取引だったことは、まだ誰も知らないのでありました。

最近、自分の中で、哲学があつい。 マジで(>▽<)b

理屈っぽくて嫌いという人も多いが、それでも、自分は好き。

なんだか、「考えてる」って感じがして、

自分で納得できるところまで深く掘り下げられるところ、
自分の今までの経験や学んだことを隅から隅までフル活用できるところ、
他の人の考えの深さやものの見方に感動できるところ、

いろいろすばらしいと思う。

で、

この本、『偶然とは何か 北欧神話で読む現代数学理論全6章』は、
哲学の本というよりは、「哲学思想を含む数学の読み物」といった感じ。

確率論や統計学、カオス論などの現代数学の根底にある思想を北欧神話の中に求めるもの。

何千年何百年とかけて発展してきた数学のうち、ごく最近、表されるようななった概念は、
実は、人間が古くから経験的に感じ、神化してきたものでした。

逆にいえば、数学の発展とは、
人間が昔から肌で感じてきたことを、他の具体的なものと関係付けすることだったのです。

かつては、神の意思であったはずの『偶然』を、人間はどこまで表すことができるのか。
本当に完全に表すことができるとすれば、
例えば、人間はコンピューターに『偶然』というものを教えることができるのか

いわば、人間はかつて北欧で語られていた神話を実現できるのか、
すなわち、本当に神にとってかわることができるのか
そういう著者の意図が随所に見られます。

(若干、ピーター バーンスタイン著「リスク 神々への反乱」と考えが似ている気がします。)

ちなみに、数理的に、この世に人間が意図できない『偶然』という要素があるならば、
本当の『運命』というものは存在しないことになります。

みなさんは、偶然を信じますか?運命を信じますか?
(それとも、ジンテーゼにアウフヘーベン?)

以上、ここでは書ききれないほど、いろんなことを考えさせてくれる本でした。

ところでこの本は、
表紙や帯も独特で、なんといっても横書きなところが、自分の好みにフィットしていることもあって、
外観的にも手に取りたくなりたいような本だと思います。
自分もi-podユーザーになって、一年以上が経過しましたが、

いまさらながら、Podcastにはまりつつあります。

中でもお気に入りは、激ウラ!西川貴教のオールナイトニッポン
(現在は番組終了)

かつて、自分が中学・高校時代よく聞いていたT.M.Revolutionの

「西川貴教のオールナイトニッポン」の復刻版です。

ただし、西川貴教本人は出てきません。

しゃべっているのは、かつて番組の構成作家をしていて、なんとも言えない笑い声を電波に乗せていた

石川さん、ホンマさん、ブルンブルンさんの3人です。



西川ちゃんは出てませんが、雰囲気、おもしろさはそのまんま。

ホント、自分的には、かつての青春時代がよみがえってくるような、懐かしいノリでもあります。



現在は、ニッポン放送との関係上、内容はそのままに新しい番組に切り替わってますので、

よかったらどうぞ~

石川・ホンマ・ぶるんのBe-side Your Life

以上、勝手に番宣でした。
ジョン.K.ガルブレイスが97歳で亡くなった先月末、

私はちょうど彼の書である『The Economics of Innocent Fraud』を読んでました。

「政治経済学者」であるガルブレイスのこの短い著書は、
まさに現代の政治・経済問題を考えるうえでとても重要なものであるといえます。



特に、ダイヤモンド社から出版されている日本語訳版『悪意なき欺瞞』では、
訳者である佐和隆光先生の解説で、ガルブレイスの思想から小泉政権の批判が
述べられていて大変興味深いものになっています。

昨今、日本企業が再び興隆してきたとあって、
さまざまなところで、「市場システム」や「企業システム」について語られていますが、
そういった表現によって、巧みに隅へ追いやられてしまっている問題があります。
民営化すれば、本当に「市場システム」によって効率的な効果が得られるのでしょうか。

教育、環境、医療、国際協調など、現在の日本を大きく取り巻くそれらの問題は、
まさに「市場システム」的な「悪意なき欺瞞」から生まれたものなのかもしれません。

自分なりにもちょっと衝撃的な一冊でした。