こちらの本を読んだ感想です。
まずは「毎日夫と一緒にいたくない」という相談に、
夫婦が長く共にいれば不機嫌になるのは当然としたうえで、
夫を家事の面で自立させることが必要と回答していて、
夫婦共稼ぎが当たり前になった今、
料理や洗濯など「自分のことは自分でする」ことが
仲良く暮らす上でとても大切なんだなと思いました。
お互いが「一人の時間」をちゃんと作って、
夫とは週に1、2日だけ会う生活が理想だと書いてあり、
とても共感しました。(笑)
次に、容姿はそこそこなのに「モテない男性」の悩みには、
「この人と一緒にいたくない」と思わせる何かがあるかも
と回答してあり、
ネガティブなことしか言わないとか、自慢ばかりするとか、
お店の人に対して態度が横柄とか、ナルシストとか、
「モテない人」に共通するマイナスポイントってあるな~
と思いました。(笑)
女性に対する接し方や話題の選び方、食事の仕方など、
「良いな」と思う人がいたら、徹底的に観察してマネること
と的確なアドバイスも書かれていました。
逆にモテていた女性が、太ってしまったことで
男性からモテなくなったという相談には、
「美しさが失われても、素敵な中身があればモテます」
と書かれてあり、
見た目で寄って来る男性を見抜く力を養うことと
見た目ではなく、中身を磨く努力が大切だなと思いました。
他にも、同性が好きになった女子高生や、
昔の同級生が忘れられないという50代の男性の相談に
思い切って「好きです」と告白することを勧めていました。
「やった後悔よりもやらなかった後悔の方が大きい」
というのが基本の回答でした。
浮気も含め、人を好きになるのはどうしようもないけれど、
どんなに好きな人でも、結婚してしまえば、
そのうち顔も見たくなくなる=飽きるということを知ると
恋愛の悩みなんて大したことではないと思いました。(笑)
それよりも、深刻な親子関係や家族関係の悩みと回答は
読んでいてとても参考になりました。
例えば、「跡継ぎ」の長男を大事にする親が
潰れそうな家業を助けるために、妹を実家に呼び戻す
という相談には、
自分の人生を生きるためには、歩み寄る必要はなく、
家族を捨てなければいけない時もあります。
家業を手伝わなければ、家族や親戚と険悪になったり、
もし潰れたら罪悪感で苦しむかもしれないけれど、
それでも自分の人生を犠牲にしてはいけないのです。
家業を潰したくなければ、優秀な経営者を雇ったり、
両親が経営を見直したり、出来ることはあるはずなのに
それをやらないのは経営者として失格です。
あなたが責められたり、罪悪感を感じる必要はないのです。
と書いてあり、
「家族と伝統」という古い価値観でしか物事を考えていない
思考停止状態の親や親戚の言いなりになる必要はない
ということがよくわかりました!
他にも、
「恵まれない環境で育った母をかわいそうに思う気持ちと、
私の人生にネガティブな影響を与えてきた母を恨む気持ち」
に悩む女性からの相談に対しては
「家を出て母親と離れること」と回答していました。
お母さんの問題は、お母さんの問題であって
あなたが解決しなければならない問題ではないのです。
母親のことを考えたり、心配する義務はないのです。
子どもであるあなたに母親を成長させる義務はありません。
母親と距離を置いて=なるべく会わないようにして、
あなたはあなたの人生を生きるのです。
と書かれてあり、とても心に響きました。
「かわいそうな人を助けてあげたい」という同情心が
自分を苦しめたり、いい結果にならないという例として、
他にも「相談に乗っていた友人に絶交された」
という相談があり、この回答もとてもためになりました。
相手から「相談に乗ってくれない?」と言われない限り、
たとえ相手のことが心配でも「何があったの?」と
自分から根ほり葉ほり聞こうとしないこと。
相手の事情を想像しないまま、
自分の当たり前だけを前提にしてアドバイスしないこと。
「友人のことは忘れて、自分の人生を生きること」
と書いてあり、相手の気持ちを考えずに
余計なお節介を焼かないように気をつけようと思いました💦
次に「子育てがつらい」という悩みに対しては、
子どもを「健康的に自立させること」が目的であって、
「子どもの世話を焼くこと」が子育てではない。
と書いてあり、
「一生懸命やったことを否定されるからムカつく」ので、
手作りのカレーを「いらない」と言われて腹が立つなら、
市販のレトルトカレーを食べさせたり、
ポテトチップスで済ませてもいいと書いてありました。(笑)
家事も子育ても、頑張りすぎたり、
「世間体」を気にするとウツになったり、辛くなるので、
「手抜きをしながら、自分の楽しみも追及すること」
が大切だと思いました♪
次に「俳優になりたい」という夢に対する相談では
「親が反対するから」という理由で、一度は断念したものの
30歳になって初めてオーディションを受けに来る人がいる
と書かれていて、
夢を叶えるためにも、早々にあきらめるためにも
「早めに挑戦した方がいい」ということを思い知らされました。
これと同じように、
「美術系の学校に進学したかったけど、親の反対で諦めた」
という相談もあり、
これについては、受験をし直すか、サークルで絵を描くか、
家を出て働くかなど、色んな方法を提示していました。
自分の希望する進学を反対した親にいつまでも怒ったり、
親の言うことに「素直に従ってしまった自分」
を後悔しているだけでは何の解決にもならない。
単に絵を描くことが趣味なのか、
どうしても絵を描いて生きていきたいのか、
「自分が本当は何がしたいのか」を考えて、
どれが正解かわからない中で「自分で」選んで決めること。
たくさんある解決方法の中から、自分の責任で1つ選ぶ
ということを繰り返して、大人になっていくのです
と書かれてあり、とても参考になりました。
人は、やったことよりも、やらなかったことを後悔するので
後悔する暇があったら
「今からでも、やりたいことは何でもやってみる!」
というのが本当に大事だなと思いました。
最後に「お酒を飲むと暴言を吐く新妻」に関する相談では、
日頃、何かを激しく抑えているからこそ、
お酒の力を借りて発散させている=本心をさらけ出す
と書かれてあり、そういう人は多いだろうなと思いました。
新妻が「何を我慢し、なぜ自分の感情を抑えているのか」
を聞いてみて、もし「何も我慢していない」と答えたら、
心療内科に行った方がいいとアドバイスしていました。(笑)
結婚すると、解消してない親へのわだかまりが噴出して、
配偶者に当たり散らすのはよくあることですが、
この場合も「本当はどうしてほしいのか、どうしたいか」
を素直に言えると、解決するだろうなと思いました。
子どもの頃は「イヤだ」とか「こうしたい」と言っても
受け入れてもらえず、スルーされたことはあると思いますが
大人になった今は、誰が何と言おうと
「イヤな時はイヤと言う」「やりたくないことはしない」
ということが出来るので、
理不尽なことを求められていると思ったら
はっきりと「イヤだ」と口にして断りましょう!
「イヤなことをされて、謝り方が中途半端だったら
頑固なまでに怒りましょう」と書いてありましたが、
納得できないことはいつまでも許さなくてOKだと思います。
怒る時はちゃんと理由を言って「怒るのももっともだ」と思わせること。
いつもニコニコしていると、相手になめられるので、
不機嫌な顔をしたり、相手を無視するのもアリです。(笑)
そうやって自分で守ることが、
本当に「自分を大切にすること」だと思います。
自分を大切に出来ていますか?(笑)
この本を読んで、たくさんの人の悩みを知ることで、
参考になることが多々ありました♪