1914年生まれ 精神科医。

 

「人は何のために生きるのか。

 

苦しみと悲しみの極にあるとき、

人はどのように生きる意味を見出せばよいのか」

 

ハンセン病に苦しむ人々に
心から寄り添い続けた彼女。

「心を病む人はいつでもどこにでもいる」

20歳の時、恋人の死で生きる意味を失い、

 

21歳で自らも結核を患う。

2度の結核を克服し、精神科医となる。
結婚・出産を経て、主婦として、母として、語学講師として、
夫(大阪大学教授)の助手として、いつくもの仕事をこなす。

41歳の時に子宮がんになり、この死の病をも乗り越える。

美智子妃の相談相手も務め、
52歳でライフワーク「生きがいについて」を出版。

「何のために生きているのか?」

人間ならば、誰もが生きる意味や気力を失うことはある。

「無力な自分ではあるが、ほんの少しでも誰かの、何かの
役に立つかもしれない…」

誰かのさりげない微笑みが、人を励まし、生きがいを感じさせてくれる。

人間とはこうした小さなことで毎日お互いに生きがいを与えあい、
支えあっているのではないでしょうか。

年がら年中、人のためになる行動をしなくてもいいと思います。

時には「何かのために」という目的行動をすっかり離れて、
自分の心を休ませ、楽しませる方法を持つとよいと思うのです。

人間の心は絶えず生きがいを感じるようには出来ていないので、
一生のうち何度か「生きていてよかったなぁ」と感じる瞬間があれば
よしとすべきでしょう。


自分の生き方が、他者にとっても役立つものでありたいと願う。