湿度コントロール(除湿)に関する話を続けます。
高断熱高気密住宅における冷房の課題は、エアコンの効きが良すぎて寒くなること、あるいは温度に対して湿度が下げられないということではないでしょうか。
我が家では梅雨時からエアコン2台での「再熱除湿」や「フィルターマシマシ」により、除湿をしつつも寒くならないための対策をしています。
ここでの言葉の定義と補足
※「再熱除湿」:1階で暖房、2階で冷房することにより、擬似的に再熱除湿の仕組みを実現すること。吹き抜けや間取りの工夫がないと不快になるため注意が必要。
※「フィルターマシマシ」:冷房用のエアコンの上にフィルターを置いて風量を絞ること。温度を下げるよりも結露させるほうにエネルギーを使わせるためのもの。
最近は1階の暖房はほとんど動いていませんが念のためまだ暖房設定のままです。
2階の冷房はフィルターマシマシで運用をしていたらダストボックスに水が溜まってカビが発生してしまったということを前回の記事に書きました。
興味のある方はこちらを参照。
さて、結露の原因が気になったので観察を続けました。
今回もサーモグラフィーでチェック
以下の画像を見てもらえばわかりますが、フィルターマシマシにするとエアコンの周辺温度が変わります。
↑その1
通常運転では、前回も半分に色が別れていましたが、今回も同様に右側の温度が低くなっています。
右上から冷気が出ている?
上から吸気するはずなので、冷気が出ているわけではないとすれば、壁や天井に近いので吹き出した冷気が戻るショートサーキットが起こっていると考えるのが妥当でしょうか。
そうだとすれば、フィルターマシマシにするとそうならないのは風量が少ないため冷えた空気が戻ってこないということで、理屈は通ります。
ある意味、これは除湿力が向上している証拠でもありますね。
エアコン周辺を冷やす代わりに結露させるのにエネルギーを使っているということで、目論見どおりではあります。
とはいえ、ダストボックスが結露するのは困ります。快適かつ室内でカビを発生させないための湿度コントロールなのに、エアコンでカビさせたら意味ないですし、かといってカビ対策で頻繁にチェックを入れないといけないというのもちょっとめんどうですw
どうしたものか考えながら、とりあえず今回はカビが生えていなかったので、水分と埃を拭き取って戻しておきました。
さてさて、どうしたものか。
次の試みへ続きます。