沈まぬ太陽 | mizのブログ

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「白い巨塔」や「女系家族」、「華麗なる一族」に「大地の子」などなど……

山崎豊子作品って、ホントたくさん映画化・ドラマ化されて、しかもそれが何回もリバイバル、

設定を若干現代化したりしてオンエアされてますね。


CX系でいまやっている「不毛地帯」も正にそうですな。







そんな山崎作品にあって、なかなか映像化されなかった作品。



それが今回観に行った、


『沈まぬ太陽』

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作品自体は99年のもので、翌00年、それ以降にも映画化或いはテレビドラマ化という話が

出ては消えていってたらしい。



映画会社の内部事情なんかもあるんでしょうが、当初からこの作品については内容的に映像化が

困難だとされてたんですね。



ご存じの方も多いのでしょうが、作品の舞台は大手航空会社。そう、名前こそ違え、JA●で

あることを容易に想像できるんですね。「事実に基づいたフィクション」とはしていますが。



登場人物も実在の人物がモデルとされ、物語に出てくる社会情勢や事件・事故は事実そのもので

あります。週刊新潮掲載時に、そのJA●と、週刊新潮のライバル誌・週刊朝日がタッグを組んでの

大批判キャンペーン。朝日の場合は、その前に「不毛地帯」の一部盗用報道からの敵対関係も

あったのでしょう。



どちらが正しいとかは置いといて、そんな状況もあって、映像化は厳しいのではないかと。




しかし、カドカワが映画化を決定。今年、鳴り物入りでロードショーってわけです。






まぁ、山崎氏の作品については、実在の人物・事件などをベースにしたものが多いんですが、

基本的には事実をベースにしたフィクションって位置づけなんですよね。



だから、利害関係者などにとっては「事実の歪曲だ!」と憤慨する向きもあるでしょう。

さらには、資料引用もダイレクトにやってしまうことが多いので、盗作・盗用疑惑は枚挙にいとまがない

ですね。



そんなクセのある作家・山崎氏ですが、本を出せばたちまちベストセラーですから。



面白いですよ。確かに。この作品も文庫で全5巻という長編、他の作品も同様に数冊にわたる長編

なんですが、読者をひきつけて離さないですよね。



この映画も、主演の渡辺謙ほかの演者も思い入れが強く、大変いい作品だと思いますよ。



なんといっても、途中で10分間の休憩が入りほどの長編ですからね。大変に見ごたえがあります。








どこの企業にあっても、労使関係が崩れ、経営者が肥えている今。


本作の主人公のように、妥協をしない労組というのはもはや過去の遺物なのかもしれない。




ただ、正しい者が馬鹿を見ることがあってはならない。その点で、後半に主人公が抜擢され、

そしてある意味「悪の根源」であるライバルのラストも、納得できるものと言えますね。



特に、今の経済状況・雇用状況から、経営者及び経営サイドへの風当たりが強くなり、労働者の

意識もその経営手腕に対する批判や不満へつながることが多い。



そんなストレスを溜めているサラリーマン諸氏に、是非ご覧いただきたい。

実際、アタクシが観に行ったときは、8割ほどがオーバー50といった感じでしたよ。