連休ということで、読書の時間をいつもより多くとることができまして……
読んだ本はですね、まずはコレ
| トーキョー・バビロン (馳星周) |
いつもながらの
| 馳ノワール |
が東京の片隅で炸裂する。
物語は、割と最近の時事ネタをふんだんにまぶしつつ、バイオレンス・麻薬・金・セックス・裏切り
などなど、いつもの馳ワールドが展開される。
主人公は、上場直前のサラ金企業の総務課長、凋落したIT長者と、その大学時代の友人で元は大学サッカー界
のヒーローでいまや広域暴力団のフロント企業で働く、外見はまんまヤ○ザな男。そして、六本木の
キャバクラでナンバーワンホステスだったが落ちぶれてしまった女。
まったく違う世界に住む人々が、やがて一本の線につながる。共通項はやっぱり【カネ】。
読んだ後は、毎度のことながらちょっとやりきれない思いに苛まれましたねぇ。
で、こういうダークなものばかりでも精神衛生上よろしくないだろう、ということで、次に読んだのは、
| The Catcher in the Rye |

いわずと知れた「不朽の名作」ですね。
主人公:ホールデン・コーフィールドの、すべてのオトナに、そして周りの者に反発するかのような
心の声、それは自分にないものを持つ他人に対しての「嫉妬」の表れなのかなぁ、と感じましたね。
おそらく、ホールデンと同年代の頃に読んでいたら、かなり共感をした部分があると思います。
でも今のオレはその倍以上生きてますのでねぇ……彼の心の声も、
| 世間知らずのボンボンの戯言 |
っていうふうに受け止めました。でも、こういうヒトって今の世の中多いと思う。コミュニケーションを
とるのが苦手なヒト、ヒトとの距離感が上手くつかめないヒト……。
でもそんな世間しらずのボンボンも、妹や亡き弟には格別の愛情を
注いでいる。そういう純なところもあったりして、単なるわがまま坊やではないなぁ、という感じ。
で、この本がなぜこんなにも人々から愛されるのか、なんとなくわかったような気がする。いろんな
受け止め方ができるんだよね。ラストもそうだけど。
おそらく、もう少し経って、自分の置かれた立場とか環境が変われば、ホールデンに対する考え方も
微妙に変化してくるんじゃないかなぁ。
| まぁ、たまにはこういう作風を読むことも必要ですなぁ♪ |