これも映画化されましたね。去年の11月だったかな。
| 変 身 |
作者は第134回(平成17年下期)の直木賞を「容疑者Xの献身」で受賞した、
| 東野圭吾 |
平凡なサラリーマン、成瀬純一が物語の主人公。たまたま訪れた不動産屋で不慮の事故に遭遇。
彼には世界初の脳移植手術が、秘密裏に行われた。
それまで、働きながら画家を夢見て、優しい彼女ともつつましくも幸せに過ごしていた穏やかな青年
だった彼を、手術後徐々に、かつ明らかに性格が変わっていくのを彼自身ですら止められない。
この自己崩壊は何ゆえに、そして脳移植のドナーは一体誰なのか……
ミステリ小説の売れっ子・東野圭吾の作品の中でも、一、二を争う人気ある作品ですね。確かに読み手
をつかんで離さない面白さを感じたし、ある種の恋愛小説的な感動もありますね。
映画のほうは、主演が玉木宏、その彼女役に蒼井優ということで、ちょっとイメージ違うかなぁ、という
感じですが、まだ見ていないので、とやかくは言いません(笑)
冒頭、主人公が勤務する産業機器メーカーのサービス工場での様子が描き出されている。で、製造工場
の描写、そこで働く人たちの疲労感、劣等感がひしひしと伝わる。この辺りは、作者自身がデンソー
の生産技術エンジニアとして働いた経験が活きているのでしょう。工場内の生産ラインの描写なんかも
さすが!!という感じです。
ストーリーのポイントは、ズバリ「おんな」ですね。登場人物の中で、何人か女性が出てきますが、
彼女たちがキーになっていると思いました。合間合間に、登場人物の心情を描写するのを、その人の
「日記」として表現している。こうしたメリハリのついた展開も、読者を引き込む要素のひとつかなぁ、
なんて思ったりしました。
確かに、これは非常によくできた「ミステリ恋愛小説」だ、と太鼓判を押せますね。
これは面白いッス (≧∇≦)b