「この不景気で廃棄物が無くてね」
とある、廃棄物焼却処分場の担当者の言葉。
不景気が全ての悪者のように語る担当者
それは、本当だろうか?
実は、この廃棄物焼却処分場は
所謂、単純焼却を行っている処分場で、
焼却時の熱回収(サーマルリサイクル)も
焼却灰の再資源化(マテリアルリサイクル)も
行われていない。
私は、ここに明暗の差が出ていると感じている。
この処分場は、一般廃棄物と産業廃棄物の
木屑・紙くずを主に焼却している。
一昔前は、処分料金が割安との事で、
建物解体の木屑や企業の機密書類等、
伐採した樹木等が大量に持ち込まれていた。
しかし、現在は、状況が一変した。
運転コストでは、補助燃料の重油が高騰し、
需要の部分では、特に木屑は、チップ化しボード原料、
又はバイオマス燃料として低料金でリサイクルされている為、
破砕処理を行う中間処分場へ持ち込まれている。
よって、現在この焼却処分場へ持ち込まれるものは、
木質チップに適さない腐敗した木屑程度なのである。
「環境負荷もコストも低く」これが排出事業者の
考えなのである。
しかし、忘れてはいけない事がある。
平成11年7月に議員立法により成立した
「ダイオキシン類対策特別措置法」により
多くの区市町村の焼却炉が経験した
ダイオキシン対策時の事を。
ダイオキシン措置法で改修工事が必要となった
区市町村の焼却炉、休炉の間、処理能力を上回る廃棄物に
排出抑制や保管を行政は強く訴えたのではないか?
この間行き場を失った事業系一般廃棄物である
木くずや紙くずの焼却を担ったのは、
もしかして、前項の単純焼却しか出来ない
焼却炉ではなかったのか?
廃炉への道を日々進む単純焼却処分場に
行政は、熱回収や発電施設等の設備投資費用を
補助や融資し、リサイクル施設として再出発させては
いかがなものかと思う。
追考:却処分時の熱を媒体に蓄え同処分場の熱エネルギー
で発電した電力を充電した電気自動車で各家庭に配達する
など、環境技術が向上することを望む。