今日の下諏訪、春宮前、無人ガラクタ市場です。右手前にある和箪笥が、不思議なことに売れてしまったわけです。お買い上げてくださった方が、観光客なのでしょう、神奈川の方で、運送会社を頼んで配送するわけですが、そのトラックを待っているところなので。
 この手のタンスは、アンティークとしては、今はまるで人気がない、骨董商にも、こんなものいらない、と突っぱねられるシロモノ。しかし、捨てる神あれば、拾う神ありとは、よく言ったもので、気にいってくれた方がいたのでした。儲けなんかないむしろ、手間のほうが厄介、と言ってしまいたいような話ですが、無人ガラクタ市に関しては、ほとんど趣味でやっているようなものなので、実はちょっと楽しい。
 この無人ガラクタ市場、結構、賛否両論、のような立場にありまして、結構、若い人にも人気の観光スポットになってますよ、と言ってくれる常連の女性もいれば、時には、風に飛ばされて、商品のセトモノなんかが割れて道バタに散乱してしまい、苦情が行ったのでしょう、町役場の方から、クレームの電話が来たこともあります。こういうものが好きな人には、掘り出し物ありそうな、楽しい場所なのですが、興味無い人には、野ざらし、雨ざらしのゴミの集積場にしか見えないであろうというわけです。
 何事にも言えるのでしょうが、ONとOFFの問題なのだと思うのです。古いもの好きな人には、ゴミの山だって、なんか素晴らしいモノがあるかもしれない、ON、の世界。嫌いな人には、とにかくゴチャゴチャして薄汚い、OFF、の世界。むずかしいけど、そこが、ちょっと楽しいのですね。