映画 ブルーアワーにぶっ飛ばす 10月11日から公開スタート | 月光のドライヴ

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Deeecho 〝D〟のサブブログです。

今後、本ブログの記事を保存するブログにしたいと思いますので
しばらく改装致します(∩´∀`@)⊃

 

 

10月11日から

公開スタート!!

 

 

 

 

 

ブルーアワーにぶっ飛ばす

 

 

映画 『ブルーアワーにぶっ飛ばす』 公式サイト

 

 

30歳の自称売れっ子CMディレクター・砂田は、東京で日々仕事に明け暮れながらも、理解ある優しい夫もいて満ち足りた日々を送っている…ようにみえるが、口をひらけば悪態をつき、なにかあれば 毒づいてばかりで心は完全に荒みきっている。ある日、病気の祖母を見舞うため、砂田は自由で天真爛漫な秘密の友だち清浦と共に、大嫌いな故郷に帰ることに―。いつの間にか大人になってしまった全ての人たちへ 贈る、新たな日本映画の傑作が誕生した!

 

 

砂田を演じるのは、『海街diary』『天然コケッコー』 などで多くの映画ファンを魅了してきた夏帆。「今までで一番やりたい役に出会えた」と、これまでの明るく爽やかなキャラクターを封印。毒っ気溢れふてくされ顔の砂田に体当たりで挑み、新境地を拓いた。また、 『怪しい彼女』『サニー 永遠の仲間たち』『新聞記者』など、韓国と日本で大活躍中のシム・ウンギョンが砂田の友・清浦に扮し、愛嬌たっぷりに夏帆と息の合った演技を披露している。さらに、渡辺大知、黒田大輔、嶋田久作、ユースケ・サンタマリア、でんでん、南果歩など日本映画界を支える実力派が一堂に集結。また、撮影は『万引き家族』で 日本アカデミー賞最優秀撮影に輝いた近藤龍人、音楽はミュージシャンの松崎ナオが担当するなど、一流のスタッフが勢ぞろいした。

 

 

メガホンを執ったのは、いまCM界にて第一線で活躍する箱田優子。彼女の第一回監督作である本作 は、『嘘を愛する女』(18/中江和仁監督)、『ルームロンダリング』(18/片桐健滋監督)など 新進気鋭の若手映像作家を生み出すプロジェクト「 TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」にて、2016年審査員特別賞に輝いた。 本作は海外映画祭でも快進撃が止まらず、香港、 上海、ドイツ、台北と各国で大盛況!第22回上海国際映画祭 アジア新人部門では最優秀監督賞&優秀作品賞に輝き、審査員を務めた中国の 実力派女優のタン・ジュオは「 大好きな作品!ぜひ自分を(箱田監督の)次の作品で使ってもらいたい!」と猛烈アピールするほどの絶賛ぶりだった。さらに第19回 ドイツ「ニッポン・コネクション」ニッポン・ヴィジョンズ審査員スペシャル・メンション受賞と、国境を越えて共感を呼び、注目を集めている。

 



ブルーアワーとは
一日の始まりと終わりのあいだに 一瞬だけおとずれて、空が青色に染まる静寂の時間。
ちなみに日本では、夜明け前の 薄明かりの時を 「彼(か)は誰(たれ)時」、日が沈み夜になるまでを 「黄昏時(誰(た)そ彼(かれ)時)」とも呼ぶ。

 



ストーリー
30歳の自称売れっ子CMディレクター・砂田は、東京で日々仕事に明け暮れながらも、理解ある優しい夫もいて満ち足りた日々を送っている…ようにみえるが、口 をひらけば悪態をつき、なにかあれば毒づいてばかりで心は完全に荒みきっている。
ある日、病気の祖母を見舞うため、砂田は彼女のコンプレックスの根源である大嫌いな故郷に帰ることに。 ついて来たのは、自由で天真爛漫な秘密の友だち清浦。砂田は幼い頃、夜明け前に清浦と出会い、砂田が困った時には必ず清浦が現れてそばにいてくれた。しかし、故郷で2人を待ち受けていたのは、愛想は良いが愚痴っぽい母、骨董マニアで自分勝手な父、引きこもりがちで不気味な兄…再会した家族の前では、都会で身に着けた砂田の理論武装は全く通用しない…
やがて全てを剥がされた時、見ようとしなかった本当の自分が顔を出す―。そして夕暮れに差し掛かる時間、清浦との別れが迫っていた…。 こんにちは、本当の自分。さようなら、なりたかったもう 一人の私―。



監督・脚本:箱田優子

 

1982年生まれ、茨城県出身。東京藝術大学美術学部絵画科を卒業後、葵プロモーション(現AOI Pro.) に入社。CMディレクターとして活躍し、2013年よりClub_Aに所属。2018年ツヴァイ「ひとりじゃない。」CMで、ACC TOKYO CREATIVE AWARDSシルバーを受賞。これまで手がけたCM作品に、麻生久美子と神木隆之介が姉弟を演じるパピレス「Renta! 読まずにいられない弟篇」、プロテニスプレイヤー 錦織圭と大坂なおみが共演したWOWOW「錦織圭選手&大坂なおみ選手~私のヒーロー篇」、資生堂「エリクシールルフレ 毛穴すっきり泡洗顔篇」などがある。さらに、ミュージシャンの竹原ピストルや、前野健太のミュージックビデオも担当している。 「ブルーアワー」の仮タイトルで応募した本作の企画が、2016年のTSUTAYA CREATORS’ PROGRAMにて審査員特別賞を受賞。オリジナル脚本を手がけ、タイトルを『ブルーアワーにぶっ飛ばす』とした本作で映画監督デビューを飾る。第22回上海国際映画祭アジア新人部門で最優秀監督賞を受賞。


ずっとずっと観たかった話です。日常生活に潜む普通を装った悲劇や喜劇に、光を当てた話を劇場で観たかった。ただあまりに少ない。じゃあ作るしかない。作ったことないけど!
その想いだけで、本屋に走り、「脚本の書き方」片手に書き上げたお話が映画のコンペで賞をもらい、 初長編初演出にも関わらず、力あるキャスト・スタッフで映画化、全国公開…なんて、あまりに出来すぎた話ですがまさかの現実です。マジかよと思ってます。
主人公の砂田は限りなく私に近いキャラクターですが 演じる夏帆さん本人にかなり寄せて作っていきました。全裸100%で走る私に「シンクロしましょう」と言ってくれ 並走してくれた夏帆100%に感服です。 清浦演じるウンギョンさんに至っては穴掘って叫びます 「天才かよ嬉し辛えよ!」と。チーム全員に関して言いたいことは山盛りですが全編「今、生」で 溢れた作品になったと思います。現実と地続きのフィクション、是非刮目あれ!

 



シム・ウンギョン as 清浦あさ美


1994年5月31日生まれ、韓国・ソウル出身。2004年、子役としてドラマ「張吉山」でデビュー。以降、国民的人気子役として数々のテレビドラマで活躍し、2006年のドラマ「ファン・ジニ」ではタイトル・ロールである主人公の幼少期を演じ、2006年KBS演技大賞青少年演技賞を受賞。主人公ナミの高校時代を演じ、その演技が高く評価された『サニー 永遠の仲間たち』(11/カン・ヒョンチョル監督)をはじめ映画出演作も数多く、70歳の老女が20歳に若返るコメディ 『怪しい彼女』(14/ファン・ドンヒョク監督)では得意の歌も披露し、百想芸術大賞映画部門 女性最優秀演技賞はじめ数々の女優賞に輝いた。そのほかおもな出演作に 『少女は悪魔を待ちわびて』(16/モ・ホンジン監督)、『新感染 ファイナル・エクスプレス 』(16/ヨン・サンホ監督)などがある。2019年6月公開の主演映画『新聞記者』(藤井道人監督) や堤真一らと共演した人生初の舞台「良い子はみんなご褒美がもらえる」(19) など、今後ますます日本での活動が期待される。


清浦と出会ったときは、とても面白い人だなと思いました。私には、ディズニーのキャラクターたちと似ているように思えたところがあり( 例えば、アラジンのジーニー、アナ雪のオラフなど)、 ファンタジーで、 どこから来た人なのかも分からなくて不思議でした。 読んでいるうちに、清浦は砂田にとって、最も信じられる親友だと思うようになりました。色んな魅力のある独特な役なので、そのキャラクターをどのように表現するかを監督と撮影前にたくさん話し、色んなアドリブもやってみました。すると、今まで自分が演じてきた芝居とはまた違ったものになっていて、さらに清浦の魅力、そして芝居をする楽しさをたっぷり感じることができました。
完璧な人生、素敵な大人はいないですよね。私も、いつ大人になったのか分からないくらいに、時間の感覚が鈍くなっています。ただ生きていたのに、いつの間にか大人になったねーという感じ?(笑)
この映画は、ある 大人の成長物語をあたたかく見守っている作品だと思います。私自身、すごく共感できました。大人として自分はまだまだ完璧じゃないと思いますが、この映画でそんな自分のこと をゆっくり慰める時間をいただきました。この映画を通して、自分を愛することを考える時間が皆さんにできたら嬉しいです。 誰にでも、心の中にキヨがいるから寂しがらないで!と言いたいです。

 

 

ブルーアワーにぶっ飛ばす

韓国語題:블루 아워

英語題:Blue Hour

 

(2019年、日本映画、92分、G)


監督・脚本:箱田優子
製作:中西一雄
企画:遠山大輔
プロデュース:遠山大輔
プロデューサー:星野秀樹
アソシエイトプロデューサー:小池勇規
協力プロデューサー:吉岡宏城
ラインプロデューサー:馬渕敦史
キャスティングディレクター:元川益暢
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:小川武
美術:井上心平
編集:今井大介
音楽:松崎ナオ
主題歌:松崎ナオ / 鹿の一族
音楽プロデューサー:篠崎恵子
音楽監修:池永正二


夏帆 砂田夕佳
シム・ウンギョン 清浦あさ美
渡辺大知 玉田篤
黒田大輔 砂田澄夫
上杉美風
小野敦子
嶋田久作 大御所俳優
伊藤沙莉
高山のえみ
ユースケ・サンタマリア 冨樫晃
でんでん 砂田浩一
南果歩 砂田俊子


配給:ビターズ・エンド

 

 

解説: 若手映像作家の発掘を目的とした「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」で審査員特別賞を受賞した企画の映画化で、夏帆とシム・ウンギョンという日韓の実力派女優が共演したオリジナルストーリー。30歳でCMディレクターをしている砂田は、東京で日々仕事に明け暮れ、理解ある優しい夫もいて、充実した人生を送っているように見える。しかし最近は、口を開けば毒づいてばかりで、すっかり心が荒んでしまっていた。そんなある日、病気の祖母を見舞うため、親友の清浦とともに大嫌いな地元の茨城に帰ることになった砂田は、いつものように清浦と他愛ない会話をしながら茨城に向かうが、実は今回の帰省に清浦がついてくるのには、ある理由があった。(映画.com