前回に引き続き、北陸福井の旅レポートをお届けします。
翌日、無事に宿のチェックアウトを済ませると、本日最初の目的地
である「東尋坊」へ向かいました。この日も朝から雪が降っており、
屋外の観光地へ向かうのは正直ためらいもあったのですが、
「行ける時に行く！」を自らのモットーとしているため、背を向ける
わけにはいかない、と行くことを決意しました。
東尋坊へはバスで約３０分ほどの距離で、バスに乗ってうとうと
しているうちに、程なく到着。
さすが名勝と言われるだけあります！
ここ東尋坊にまつわる話や伝承はいくつかあるようなのですが、
そのうちのひとつに、恋愛関係で恨みを買って此処から突き落と
された平泉寺（勝山市）の僧の名前による、という説があります。
なんでも東尋坊という名前のお坊さんが、美しい女性を巡って
ライバルのお坊さんと激しい恋愛バトルを繰り広げた結果、相手の
策に見事にはまり、酒を飲んでフラフラの所を崖から突き落とされて
しまったとのこと。
お坊さんも人の子、浮かんでくる煩悩を抑えることができなかった
というところでしょうか。
そしてここでのもう一つの目的、前回にも少し書いたのですが、そう、
「カニ」です。
海鮮のお店がズラリと並ぶ中に１軒、水槽が生きたカニで溢れ
かえっているお店が！
ここだ！と直感し、すぐさま店の人に聞いてみると、水槽の中にいる
カニを一匹丸々食べさせてくれるとのこと。
ただ、当然それなりのお値段はするわけで、予算を軽くオーバーして
いたのですが、ここでもやはり
「行ける時に行く！」
ということで皆さんお待ちかねの
カニ！
カニ！！
カニ！！！
ごちそうさまでした。
これ以上の言葉は不要です。今なら東尋坊から突き落とされても
後悔はない、そう強く思いました。
さて、名勝とカニを堪能し、本来訪れる予定ではなかったのですが、
昨晩お世話になった居酒屋のおかみさんが、すぐ近くに丸岡城って
いうお城があるよー、と言っていたのを思い出し、東京に戻る電車まで
時間があったため、急きょ向かうことにしました。
実際は東尋坊からそれほど近くはなく、バスに揺られて小１時間ほど
かかったのですが、雪化粧が施されたお城はとても趣があり
綺麗でした。教えてくれてありがとう、おかみさん！
さて、２回にわたり、サスーンと全く関係のない冬の北陸旅をお伝え
してきたわけですが、いかがだったでしょうか。
旅は人を成長させるとも言います。成長するか、堕落するかはその人
次第、ということになると思いますが、少なくとも今まで自分が見たこと
のないものを見たり、行ったことのない場所に飛び込むことでしか、
手に入らないものがこの世にはある、ということは断言できます。
皆さんも、どうぞ良い「旅」を！
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