2013年12月、周りに惜しまれながらも44歳という若さで
この世を去った一人の美容師がいました。
彼の名は「植村 隆博」――
美容師としての高い技術を追及すると同時に数々の優れた
デザインを生み出し、また後進への教育という観点からも、
今日の美容業界の発展に多大な貢献をされた方でした。
植村さんは20歳の頃にイギリスへ渡り、サスーン・アカデミー
で学ばれました(余談ではありますが、その際エコーセンター が
植村さんの留学のお手伝いをさせていただきました。その時から
独特の存在感がありました)。
サスーン内でもその類稀な才能と努力によって頭角を現した
植村さんは、渡英後3年でサスーンのアートディレクターに
就任、その活動中にクリエイティブ集団「DADA」を設立しました。
植村さんのサロン「DADA CuBiC」の名前からも分かるとおり、
ロンドンでの活動、経験は植村さんを語るうえでは外せない
一つの大きな基盤であったと言えるでしょう。
サスーンで学ばれたことをそのままペーストするのではなく、
自身の中で消化し、日本人に合うように、試行錯誤を繰り返しながら
作成された数々の技術メソッドやデザインからは、そのまま植村さんの
「飽くなき美容への情熱」を感じることができます。
エコーセンターは植村さんのご冥福をお祈りすると同時に、
「飽くなき美容への情熱」を持つ美容師、学生のみなさんを
これからも応援してまいります。
※「しんびよう 7月号」及び「TOMOTOMO 7月号」
(いずれも新美容出版より刊行)にも植村さんの特集記事が
組まれております。興味のある方は是非ご一読ください。
http://www.shinbiyo.com/magazine/shinbiyo/2014_07/index.html
http://www.shinbiyo.com/magazine/tomotomo/2014_07/index.html