

ちやほや囁き謙り誘い
甘いけど腐った匂いのするものに群がりながら
それこそ生きた足跡さえ残さず
溶けて消えていった女たち
ステータス金品浅はかな夢
手を替え品を替え現れては
いつもと同じように
荊の道を選んでしまう男たち
懲りない人たちのための街
きっと誰もあなたを信じてはくれない
どこにも被害者などいやしない
ここではみんなが共犯者なのだ
だから見える景色は同じ
そして懲りてないのはきっとわたしも同じだ
わたしにもまた見える景色は変わらないのだから
今でさえまだ、ただ一つ、あのひと一人、もう少しここに..だなんて
そんな中身の無いものに形振り構わず見えなくなってしまうときがある
この景色が見えるうちは
共犯関係はもう少し続けることにしている
溜息吐息喘ぎ悲哀憤怒打算悦楽脱力奉仕恭順
そんなものたちがやがて溢れ、唱歌を成す.
BGM KINOKO HOTEL「愛人共犯世界」