恋の始まりはとても単純で、それを愛に変えるとなると複雑になり過ぎてしまって、貴女を想えば想う程に僕は臆病になってしまう。

偽善や偽悪はその過程に於いて愛のカタチを創るけど、それはやはり偽りであって真実ではない。

どうか、この仮面の下に映る素顔を見ないで下さい。

廻る、廻る、廻る、ロンド。

何者も僕に近付けない。

そう、愛している筈の貴女でさへも。

踊る、踊る、踊る、ルンバ。

道化役者の性が頭を擡げて、僕は身動き出来ないでいる。

そう、貴女を愛しているが故なんだ。

軽やかな旋律は何処へやら。

僕も貴女も無我夢中。

とても表現しきれない様な桃源郷が、毎夜ベッドの上で繰り広げられている。

身に纏っていた筈の美麗な装飾品も無視して。

まるで童心に返ったかの様に呆れるくらいに貪って。

終末の鐘の音が鳴り響くまで物語は続く。
やりたい事、やらなければならない事、色々と考えなければならない事があり過ぎて気疲れする。

うん、何処か静かな所で珈琲を啜りながら本を読みたいな。

そうだ♪今週の土曜日あたりに自然に囲まれたCafeにでも出掛けよう♪

探しとかなきゃ♪
僕は感受性が強い方だと思う。

多分、本質的に言えば女性的。

だから貴女が求めている事は理解出来る。

だけど求められるがままに手を尽くすと、貴女はますます我が儘になって攻撃的になる。

寧ろ貴女だけではなく、女性の多くがそうなるのを知っている。

面白いよね。

貴女は僕が造り出したもう一人の僕とシーソーゲームに夢中。

それがまた愛おしいのだけれど。

うん、好む好まざるを関係なく僕は僕として貴女に接する。

イキたいだろうけど。

イカせたいだろうけど。

今は誰にも愛を与えたくない。

残念ながら見限らせてもらったよ。