中国周第十二代の王は、諡(おくりな)を幽王(ゆうおう)といいます。
諡というのは、古代中国で皇帝が死ぬと付けられる称号のこと。
幽王は即位して3年目に後宮で美しい少女と出会います![]()
この少女は褒姒(ほうじ)といい、ある君主が犯した罪の償いとして献上した女でした。
褒姒は無口で無表情でしたが、それも魅力となり、幽王に寵愛されました。
そして、王妃とその子の太子を廃して、褒姒を王妃にしその子を太子としますが、依然として無愛想のままでした。
なんとかして妃を笑わせたいと、ある方法を思いつきます![]()
幽王は妃をのろし台へ連れて行き、衛兵に火をともすように命じます。
しばらくすると、慌てて諸侯らが兵士を連れて幽王のもとへと集まってきました。
ところが、楼上から幽王と妃が兵士たちを見下ろしているばかり…![]()
その間抜けな場面を見た妃は笑い続け、愚弄された諸侯たちは不満そうに各地へと戻って行きました。
その後も、妃を笑わせるためにたびたびのろしを上げますが、集まる兵士は次第に減っていきました。
紀元前770年のある日、元妃の父である申侯と犬戎が周を攻めてきました。
当然のろしを上げたのですが、諸侯は集まらず、幽王は殺され、西周は滅亡してしまいました![]()