昔の走り書きを見つけた。
検査が進む中で綴られた不安と娘への謝罪だった。


あーちゃん、ごめんね。
お母さん癌かもしれない。

あーちゃんに悪い影響ないんだろうか。
胎盤からあげていた栄養に
悪いものはないんだろうか。

あーちゃんに何かあったら
お母さんは一生自分を恨むよ。
この世で一番憎い存在になってしまうよ。


母乳は大丈夫なんだろうか。
母乳ってもとは血液でしょ。
血液の癌ってことは
母乳にも悪いものがあるんじゃないの。

どうしようどうしよう。

あーちゃんに悪いものを飲ませていたら。
お母さん、最低だよ。
自分の母乳が汚く思える。

あーちゃん、ごめんね。
お空から選ぶお母さんを間違えちゃったのかな。
他のお母さん選べばよかったかもしれないよ。
ごめんね、ごめんね。



入院当日の朝に書いた日記も読み返した。
今は日々の喧騒でこの頃の気持ちをほぼ忘れてしまっているけれど、当時は絶望に近い気持ちだったように思う。

今日で最後の治療。
寛解していますように。
早く元気なお母さんに戻りたい。