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北出塾

保健師さん、看護師さん、ケアマネさん。
保健医療介護の最前線で働く方が
たった「紙1枚」で成果を手に出来る学びの場です。

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11月に私の地元で学会が開催されます。
テーマは、未来へつなごう!「生活」そして「人生」を支える看護
この中で地域包括ケアシステムも取り上げます。

「地域包括ケア」。多くの方々がこの言葉を目にしていることと思います。
でも具体的にどういうことなの?
国は結構、この言葉を示し、難しい図も作っています。
だけどわかんない。っていうのが正直なところなのではないでしょうか。

今日はこの論文から。
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論文タイトル:星野明子ら,人口空洞化地域における高齢者の自立支援のためのサテライトシステムの構築
出典:日本農村医学会雑誌55(4) p402-407,2006
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大都市中心部の商店街につくったサロンの意義に関する論文。

一行ポイント:地域包括ケアシステムとは、パワーの循環が成立するしくみ。

①参加者:交流→主観的健康感がアップ。
②もてなす側:協力→参加
③看護職が実施・運営する意義を明らかに。これが今後の課題。

<まとめ>
高齢者の閉じこもり予防・孤立予防のためにつくったサロン。
高齢者ご自身の側は、交流することで主観的健康感が上がる。
これにより精神的健康だけでなく身体的な健康にもよい影響を与えると言われている。

もてなす側は、看護職(看護師・保健師)。そして商店街の皆さん。
最初は単に協力者であった商店街の方々が、「参加する」ように変化してきた。

次第に、「誰かのため」ではなく、その場にいる誰にとっても、
「自分の話しができる場」に変化していったからではないだろうか。
一般のサービスは、お客様が明確。お客様の喜びのためにする。
けれども、地域包括ケアはお客様ともてなす側の垣根が無い。
おもてなしのエネルギーは一方通行ではない。パワーは循環している。

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