トラーを律法と訳したのは、全部異邦人訳者です。
言葉とは、実態を表すものなのです。まして、神の言葉を
捨てよ、古い、呪い、終わったと言う教えを作り出したのも、
神や使徒たち、パウロではなく、異邦人達。
トラーを知る、ユダヤ人イエシュア信者、パウロを筆頭に
そんな事を言う人達は、聖書の中に誰一人存在しない、記載
されて居ないのに、聖書とは異なる教えが、どこから出て、
世界中に浸透したのか?その根拠はちゃんと存在しています。
トラーを知らない、聖書に根付いていない、異邦人教父、
主教たち。ローマ政府は、もともとトラーを生きるユダヤ人、
そして、ユダヤ人イエシュア信者も同じトラーを生きている
ので、トラーを生きる人達に対して、重税、弾圧、処罰、
処刑して行った事実があるのです。殺戮のくり消しです。
イエシュアも、パウロも、12使徒もそうしてローマ政府の
手で処刑されたのですから。
だから、そのローマ政府に逆らう教えでは無い、新しい教えを
編み出して、政府に迎合、歩調を合わせて教祖の世界で仕事を
やって行くなら、辻褄合わせないと生計立てられない。
今とて同じです。世間に受け入れられない事を話しても、
生計立てられないから、分かっているけど違う事を
教える人たちはたくさんいます。進化論もその一つです。
嘘である事知っているけれど、事実を教えない人達が講壇に
立って教えています。教える事を禁じられているし、教えたら
首になるからです。言いたいけど黙っている。嘘だと分かって
いても、教科書通りを教えて行く。又は、本当の事を発表、
発言するならば、仕事干させる、ある団体から招かれなくなる
と言っている人達を知っています。
こう事実を繋げていくと、どうして別の福音が出現したのか
見えてきます。一つはトラーを知らない事。命がけで、
神の言葉を貫こうなんてそんな意識無い、決断出来ない。
もう一つは、政治的問題です。トラーを知ったとしても、
ローマ政府に弾圧されるなら、バレない様に隠れて信じるか、
又は迎合して生きるか、二つに一つの道ですから。
”我々は、クリスチアニテイ<彼の編み出したトラーを捨てた
教え>に沿って生きることにしよう。クリスチアニテイ以外の
名で呼ばれるなら、その人は、神に属していない。”
マグネシア人のイグネチウスの書簡
詰まり、イグネチウスは、トラーを生きるナザレ派の様な
ユダヤ人達、プラス少数の異邦人達は、神に属さない人達で
あると言ったのです。イグナチウスが言うのであり、神が
言ったのでは無いのです。では、イエシュアも、パウロも
使徒達も神に属さない人ですね。イグネチウスの教えに
基づけば。
これ、世界中で何度も聞いたことがあります。キリストを
信じるならユダヤ人的なこと、全部やめなさいと言う教えを
講壇から普通に語るパスター、教師達。聖書に根拠の無い教え
が講壇から普通に語られているのです。何を根拠にそんな事を
宣言出来るのでしょう。元は異教の神々の地で育った異邦人の
教えから来ていたのです。
1世紀の終わりに、イグネチウスは、ナザレ派に対してこの様
に言っています。
”トラーのライフスタイルを生きる、シャバットを祝い、
祭りを祝い、割礼を授け、神の定めた食べ物を食べるユダヤ人
と同じことをする人たちは、エラー=間違いであり、
ヘラシー=異端である。”と宣言したのです。
神が言ったのか?それともイグネチウスが言ったの?神では
なく、神に造られた人間の戯論。出どころ、根拠が何か、
確かめる必要があるのです。一人一人が確認してみて
自分の頭で、神の前に真意を問う。神の言葉が正しいと認める
のか、人の教えが正しいとするのか?
イグネチウスの教えを説かれたトラーを知らない、1世紀の
異教徒の地に住む異邦人達は、そのリーダーに聞き従う以外
なかったことは想像出来ます。
同時に、正常なクリアーな良心、意識、頭脳で考える教父達も
当時居た事も事実なのです。腹に書かれたトラーが叫ぶから。
もし神の言葉に基づくなら、イグネチウスの教理は正しく
無いからです。良心の呵責を覚えるのは当然。神の言葉を
曲げるのか?と神に問われたら、神の言葉を無視できない人が
ちゃんと存在して居たし、今も存在するのです。
それらの神学者達は、パウロも、使徒も変わらずに、トラーの
ライフスタイル、シャバット、祭りをし、神の定めた食べ物を
食べ、割礼を授け、トラーを教えていた事実をちゃんと記録
しています。
エピファニウス パラノイア 29
しかも、2世紀以降まで、イエシュア信者達は、ユダヤ人が
ほとんどであった事実があります。
ワシントン大学の社会学の教授で、スターク博士の書、
彼は神学者でも宗教研究者でも無い、社会学者です。
”Success of Early Christianity"に、3世紀前までは、
殆どのイエシュア信者はユダヤ人だったのに、なぜそれが
ヨーロッパで、異邦人信者に移行したのだろう?と書いて
います。理由があるのです。
”主教達が出現するなら、そこには多くの信者達もいるべき
である。そして、イエスキリストがいるところに、
カトリック教会もあるべきである。”107CE
こんな主教の言葉を神の言葉と信じる当時のトラーを知らない
異邦人信者達。イグネチウスの様な主教の主張です。
380年、2月27日、ローマ帝国は、ローマ・カトリック版の
トリニタリアン宗教を正式な国境として受け入れることに
決定したのです。4世紀の出来事です。聖書が閉じられた
ずっとずっと後の出来事。4世紀まで、現代の様な宗教の
プラクテイス=実践など、形として存在していなかったのが
事実なのです。誰もやらない、聖書に根拠、存在しない教え、
世界に認識されていない、聖書が閉じられた、ずっとずっと
後、10数世紀以上も経て、徐々に現代のような宗教が作り
出した実践、なわらし、仕来りが、浸透、作り上げられて
行っただけだと言う事が本当の事実。ヘブライの世界とは
全く異なる様々な事。
イエシュア、使徒、パウロ、全てのそれ以前の預言者達は、
トラーを、教え、トラーのライフスタイル100%を生きて
いたから。それ以降、アブラハム、イサク、ヤコブ、
イスラエルの神、イエシュア、使徒、預言者、パウロ達が教え、
生きていたトラーではなく、トラーを否定し、トラーの
ライフスタイルをごっそり堂々と削除する、別の福音を説く、
新しい宗教が出現し、ゆえに新しい教理が説かれて行ったの
です。
パウロが居た当時と同じく、”ナザレ派”イエシュアを信じる
トラーオブザーバント=トラーを生きた残りの民達は、
ユダヤ人の他の派の人達から、同時にローマからも毛嫌いされ、
迫害を受けたのです。ユダヤ人達からは、イエシュアを信じる
事で、同じ様に、迫害され、毛嫌いされていた。ナザレ派は、
ローマと同胞の両方からの攻撃の板挟みです。
他のユダヤ人は、ローマからだけの弾圧です。
異邦人教父の中でも、正常な良心の呵責を覚える人達が質問状
として、神の記念日や神の言葉を変えたのは、実は神では無く、
<聖書読めば明らかですが>ローマカトリック教がやった事、
ローマが作り出した教義に付いての質問、回答の形で文書が
残されているのです。
カトリックが曲げた教えを、カトリック自ら、嘘であったと
告白している文書が残されていますし、世間に発表して
います。神の言葉を曲げた事に呵責を覚える人を、ちゃんと
神が保存しているから。それらの書の中に、どのような
質疑応答で、カトリックが神のことばを変えたのか、
はっきり記録として、証拠が残されています。
その前に1世紀後半から様々な複数のトラーを否定する教え
の出現が繰り返され、後にヘブライの世界の神の言葉、聖書が
ローマの教えに変身を遂げていく事件と、分岐点がたくさん
あるのです。
続く。