イスラエルの聖書って”最後の三分の1が無いのですか?”と
言う質問を下さった方がありました。
聖書は創世記から黙示録までで、一つの神の言葉です。
セファー ハ トラーと呼ばれる神の書です。
その内容は始めから終わりまで全く同じです。
聖書を読めば分かりますが、イエスさまが
”トラー、預言書、諸書”にわたしの事が書いてあると
言われた通り。
つまり”トラー、預言書、諸書”文字で書かかれた
イエシュアそのもの。それを読めば”わたしの事が分かる”と
言われた通りです。
突然”イエシュア”が昇天された後、別の教えが出て来たなんて
事はない。イエシュア ハ マシアを待ち望んでいた
ユダヤ人達=残りの民はどの時代にも居たのです。
全く同じ福音に基づいて、同じ様に信じて待っていた。
しかも、当時はイエシュアを信じたのは殆どの人達がユダヤ人
なのですから。
使徒達が”救い主”を伝えて居た時代、”新約聖書”なる箇所は
書かれていませんでした。
では、一体何を、使徒達は語り、教え、伝えていたのですか?
と言う事です。
現代のキリスト教会でも”説教” ”メッセージ”をする時に
自分の考えを述べていても、引用する箇所は聖書です。
聖書に何の根拠、土台もなく話すとするならば、それは
只のその”メッセンジャー”のお話となってしまいます。
同様に、使徒達やパウロは一体何を土台に、元に、根拠に
イスラエルの神に関して教えていたのでしょうか?と
言う事です。
答えは簡単です。永遠の契約である、トラー。
そしてそれに基づく預言書、諸書のみを教えていたのです。
地の塩、世の光のリーダー=使徒として選ばれた人達が
混ぜ物した別の教えを教える事なんて絶対に無い、無い。
天が許さないから。
偽予言者や、偽教師が混ぜ物の教えをした形跡、痕跡は
たくさんありますが。
神の言葉を運ぶ任務にあった、預言者、使徒達に
その様な事は許されないのです。神が許可しない。
タナックのみを、イエシュアがされたと同じ様に
そこから全てを教えていた、そこから諸問題の適用例の
回答を与えていたのです。
西洋世界の、バチカンのあのカテドラルで教えていた
パウロ像は想像されても、ヘブライの世界のパリサイの子
”トラー、預言書、諸書”のみを携えて、”ベイト カネッセ”で
”イエシュア”が生きたトラーを同じ様に教えていたパウロは
想像しがたいと思うのです。
Xmasや、イースターや、聖餐式や、日曜日礼拝をしていた
パウロは想像されても(これらのものはパウロや使徒達の時代
には作られては居ないもの)
パウロや使徒達は、イエスさまが昇天された後も、変わらず
エルサレムの神殿中心に生きて、シャバットを祝い、過ぎ越、
シャブオート、仮庵をエルサレムで祝い、ヘブライの世界を
丸ごと生きていた、パリサイの中のパリサイと自分自身を
称するパウロを想像する事は、全く無いと思います。
聖書の中に書かれていても、全く想像出来ないほど、
幕がかかってしまっているのです。
そして、パウロが、トラー=イスラエルの神が造られた
”人間本来の姿”を伝えたなんて想像しがたいと思います。
”イスラエルの神”を教えていたパウロは想像されないと
思います。
パウロは始めから、ユダヤ人に取ってのイエシュアと
同様に”整形手術”されてしまい、別の人物像=
古い教えを破棄して、新しい別の教え、新しい別の
契約、新しい別の福音を述べ伝えた人なのだとこれまた
誤解され続けてしまっている代表者だと思います。
福音書、使徒、書簡、黙示録は、すべてトラーに基づいた
同じ内容、中身です。
福音書=肉体を取って来られたトラー=救い主の記録
使徒=トラー=同じ契約が使徒達によって全世界の国民
へ運ばれて行く記録
書簡=トラーからの様々な諸問題への対処を回答した記録
黙示録=エデンからエデンに完結する
全く変更箇所は、無いのです。
2世紀辺りに聖書の最後の三分の1として、それらの書が
聖書として認識され完全に完了し、その後聖書はこれで
完了として、聖書は閉じられたと言う事です。
ですから、聖書を塗り替える様な教えをするものは
出て来ない訳です。
ウキペデイアに“新約聖書”とは何かの日本語解説が
書かれれていました。
偏見、先入観のない人の方が、聖書を正しく見る、受け取る
脳回路の枝があると思います。
<「旧約聖書」「新約聖書」は、新旧の別による「旧いから無視
してよい・誤っている、新しいから正しい」といった錯誤を
避けるため、旧約聖書を『ヘブライ語聖書』、新約聖書を
『ギリシア語聖書』と呼ぶこともある。>
なんと正統的な聖書観ではないでしょうか。
正しくは、聖書は始めから同じ、一貫した同じ福音、契約が
書かれていると言う事なのですが。
変形、変化、時代が新しくなれば変わると言う概念は
全くもって”ヘレニズム思考=ギリシャローマ=その根は
エジプト思考”だと言う事なのです。