天国は、私達の願望が叶えられる場所ではなく、神様の御心が成される場所です。
多くの人々が、天国や地獄を訪れている体験談を書籍にしたり、語り継げていますが、果たして、それが本当に神様からのものかどうか、私達は聖書の御言葉を通して吟味し、また確認しなければなりません。
私自身、これらの話が実際的なもののように捉えていた時期もありましたが、聖書の御言葉と照らし合わせて行くうちに、神様の示す天国と人々が夢や幻で見せられている天国のイメージとは、全然違うものだということに気が付き始めました。
黙示録22章
3)もはや、のろわれるものは何もない。神と小羊との御座が都の中にあって、そのしもべたちは神に仕え、
4)神の御顔を仰ぎ見る。また、彼らの額には神の名がついている。
ヨハネ3章13節
だれも天に上った者はいません。しかし天から下った者はいます。すなわち人の子です。
新約聖書の中では、ステパノ、黙示録を書いたヨハネ、そして使徒パウロの3人だけが、天国の訪問を許されています。
第二コリント12章
2)私はキリストにあるひとりの人を知っています。この人は十四年前に―肉体のままであったか、私は知りません。肉体を離れてであったか、それも知りません。神はご存じです。―第三の天にまで引き上げられました。
3)私はこの人が、―それが肉体のままであったか、肉体をはなれてであったかはしりません。神はご存じです。―
4)パラダイスに引き上げられて、人間には語ることを許されていない、口には出すことのできないことばを聞いたことを知っています。
パウロは、ただパラダイスに上って「人間には語ることを許されていない、口に出すことのできない言葉を聞いた」、とだけ語っており、その他の詳細な事柄については触れられていません。
旧約の預言者達が垣間見た天国の様相は、神の神聖さ、神の威厳、神の栄光に圧倒されています。
しかし、現代における天国訪問者達の幻は、殆ど全てが自分視点からのものと言えます。
天国と地獄への偽訪問トップ10
①証明不可能、信頼不可能、矛盾した話
②天国と地獄についての聖書の見解を歪曲し、最小化している。
③自己中心的で、人間を高くし、神を低くしている。
④ネクロマンシーと攻撃、未来の肉体復活
⑤非聖書的な霊的体験や、検証されていない啓示を勧める。
⑥偽りの教義・非聖書的な教えを支持する/悪説を唱える。
⑦判断力の欠如、悪魔的な欺瞞を助長している。
⑧神の御言葉、充足感、神の独自性を損なっている。
⑨誤った救いの保証で人々を欺いている。
⑩異なる神、異なるイエス、異なる福音を宣べ伝えている。
コロサイ2章
18)あなたがたは、ことさらに自己卑下をしたり、御使い礼拝をしようとする者に、ほうびをだましとられてはなりません。彼らは幻を見たことに安住して、肉の思いによっていたずらに語り、
19)かしらに堅く結びつくことをしません。このかしらがもとになり、からだ全体は、関節と筋によって養われ、結び合わされて、神によって成長させられるのです。
グノーシス主義とは、内的、直感的な方法で得られた「秘密の知識」に基づく異端です。
グノーシス派は、個人的な経験に基づいて、より高度な知識を持っていると主張し、自分達を他の人々よりも高められた特権階級であると考えています。
ヤコブ3章1節
私の兄弟たち。多くの者が教師になってはいけません。ご承知の ように、私たち教師は、格別きびしいさばきを受けるのです。
マタイ24章11節
また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。
④ネクロマンシーと攻撃、未来の肉体復活
申命記18章
11)呪文を唱える者、霊媒をする者、口寄せ、死人に伺いを立てる者があってはならない。
12)これらのことを行う者はみな、主が忌みきらわれるからである。これらの忌みきらうべきことのために、あなたの神、主は、あなたの前から、彼らを追い払われる。
第二ペテロ1章
19)また、私たちが、さらに確かな預言のみことばをもっています。夜明けとなって、明けの明星があなたの心の中に上るまでは、暗いところを照らすともしびとして、それに目を留めているよよいのです。
20)それには何よりも次のことを知っていなければなりません。すなわち、聖書の預言はみな、人の私的解釈を施してはならない、ということです。
21)なぜなら、預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです。
⑤非聖書的な霊的体験や、検証されていない啓示を勧める。
ヨハネ17章4~8節、ヘブル1章1、2節参照。
新しい啓示は、もう与えられません。ただ、私達の中に内住する聖霊によって、既に与えられている啓示が解明されて行く事は確かです。
たとえ、誰かが示された啓示、また見た夢や幻が聖書の御言葉と合致していたからと言っても、それを安易に信用してはいけません。その啓示や夢、幻を御言葉に照らし合わせて解明して行くべきなのです。
⑥偽りの教義・非聖書的な教えを支持する/悪説を唱える。
⑦判断力の欠如、悪魔的な欺瞞を助長している。
偽の新しい啓示は、真の神の御言葉から人々を分離させるものです。人々は怠惰になり、自分でこれらの偽教師たちの言葉に頼るようになり、自分で聖書を読み調べるということをしなくなります。
申命記13章
1)あなたがたのうちに預言者または夢見る者が現われ、あなたに何かの不思議やしるしを示し、
2)あなたに告げたそのしるしと不思議が実現して、「さあ、あなたが知らなかったほかの神々に従い、これに仕えよう。」と言っても、
3)その預言者、夢見る者のことばに従ってはならない。あなたがたの神、主は、あなたがたが心を尽くし、精神を尽くして、ほんとうに、あなたがたの神、主を愛するかどうかを知るために、あなたがたを試みておられるからである。
⑧神の御言葉、充足感、神の独自性を損なっている。
エレミヤ書23章
29)わたしのことばは火のようではないか。また、岩を砕く金槌のようではないか。―主の御告げ。―
30)それゆえ、見よ、―主の御告げ。―わたしは、おのおのわたしのことばを盗む預言者たちの敵となる。
⑨誤った救いの保証で人々を欺いている。
第二コリント13章5節
あなたがたは、信仰に立っているかどうか、自分自身をためし、また吟味しなさい。それとも、あなたがたのうちにはイエス・キリストがおられることを、自分で認めないのですか。―あなたがたがそれに不適格であれば別です。―
⑩異なる神、異なるイエス、異なる福音を宣べ伝えている。
≪万人救済主義≫
全ての人間が最終的に救われ、神の愛と慈悲のゆえに、すべての人間の魂が最終的に和解するという誤った教え。
また、文字通りの地獄や永遠の刑罰は存在しないという誤った教えもある。
◎真の悔い改め
第二テモテ2章
25)反対する人たちを柔和な心で訓戒しなさい。もしかすると、神は彼らに悔い改めの心を与えて真理を悟らせてくださるでしょう。
26)それで悪魔に捕らえられて思うままにされている人々でも、目ざめてそのわなをのがれることもあるでしょう。
―自問自答リスト―
1)自分の人生に変化があったか。
2)自分は主を愛しているか。
3)自分は他人を愛しているか。
4)自分は主の言葉を切望しているか。
5)自分は主イエス・キリストの恵みと知識の中で成長しているか。
6)自分は真理を愛しているか。
7)自分は聖さを愛しているか。
8)自分は自分の罪を憂いているか。
9)自分の生活の中で聖さのパターンが増しているか。
10)主にある兄弟姉妹を愛しているか。