以下に紹介するビデオでは、神様は私達の中に存在する罪を憎むのであって、決して私達人間を憎むのではないということが理解できるのではないかと思います。
スティーヴン: 私は父を愛し、その愛を渇望していました。私はただ父に認められたいがために、人並み以上の努力をしました。
スティーヴン・ベネットは、父親の愛情を勝ち取る事が全然出来ませんでした。アルコール依存症だった彼の父親と違い、スティーヴンは芸術やスポーツ、女の子の友達を好みました。その事が、ティーヴンが非常に恐れていた父親や同級生からの侮辱という集中砲火をもたらしたのです。
スティーヴン: いつも自分が違うと感じ、自分の正体に苦しんでいました。僕はゲイなんだろうか。僕は奇妙なんだろうか。
それから、11歳でスティーヴンは家族の友人だった男性に虐待されました。
スティーヴン: 私の十代全般は、ただ自分の殻に閉じこもる時代でした。私は何が起こったのか、母にも父にも、また誰にも絶対に告げることはありませんでした。私は、ただ音楽や芸術にだけ没頭し、孤独になって行きました。それは、本当に私と男性としての自分の考えに影響を与えました。
全学年を通して、彼は男性と一緒にいたいという願望と戦いました。
その後、プラット・インスティテュートオブアートアンドデザインの新入生の年の夜のパーティーの後、初めて同性愛者と出会い、18歳になるとすぐに、彼は隠れるのを止める時だと決心しました。
スティーヴン: そして、漸く自分を出せたその翌日、とても自由になったのです。私がゲイの男であっても、最終的に大丈夫だという意味で解放されました。これが人々が受け入れる必要のある私なのです。そして、その時から私にとって11年間の同性愛者生活への転落が始まったのです。
大学を中退した後、スティーヴンは肖像画アーティストとして成功します。
1981年、エイズの流行がニュースのヘッドラインになりました。多くのスティーヴンの友人やパートナーの命を奪った病気は、彼を薬物やアルコールの使用へと追い詰めて行き、彼はまたそのライフスタイルを受け入れることを固持しました。しかし、彼は自分が嘘をついて生きていた事に気付いていたのです。
スティーヴン: 私はゲイなんだろうか。本当にゲイなんだろうか...。私はいつも知っていたと思うし、人々は僕がそのように生まれたのだと言ったものでした。そして、僕の中の深層心理が、それは本当の自分ではないのだと知っている事を繰り返したのです。
リハビリを通してスティーヴンは、彼の薬物とアルコール依存症を克服しましたが、彼は何年も同性愛者のライフスタイルに深く関わっていました。
そんなある日、幼馴染のキャシーが彼を訪ねて来ました。
スティーヴン: 「お邪魔して、イエス様と貴方の同性愛の事についてお話しても良いかな。私が意味しているのは、これら二つのことがお互いに何をもたらすのかということです。」
スティーヴンは彼女と会い、静かに耳を傾けました。
彼女は聖書の中から同性愛に関する節を読みました。
スティーヴン: 彼女は終に私が見た事のない、聖書の第一コリント6章9~11節(※)に辿り着いたのです。人殺しや同性愛者、これら全ての人々は神の国を相続できません。しかし、11節が私の人生を変えました。それは、ある者達はそういう者だったが、あなた方は洗われた、と言っていたのです。あなた方は神の聖なる者として聖別され、神の前で正しくされたのです。私はこれまでこの箇所を見た事がなかったので、彼女に「ちょっと待って、君はゲイの人々が変わる事が出来ると僕に言っているの?」と言いました。
キャシーはスティーヴンに神が彼を愛し、助けて下さることを証しました。
しかし、スティーヴンは変わる事には興味がありませんでした。彼は、パートナーが他の男性と一緒にいる事を明かされるまで、パートナーを愛し受け入れ信じる関係にありました。
スティーヴン: 彼が私にこれを打ち明けた時、心にぐさりとナイフが突き刺さるようでした。彼がしたことは、根本的に「僕は君にとって不十分だから、君には他に良い人が必要なんだ」という意味です。彼がそう言った時、私は心の中で「全部同じで絶対に変わることなんかない」と言っていました。
拒否されたスティーヴンは聖書を開き、答えを探しに教会にさえも行きました。
スティーヴン: でも次の一年半、少しずつ神の御言葉が文字通り私を内側から変え始めたのです。神が一晩中、私の目から盲目を取り除いてくれました。そして、ここで私は知らなかった神に赦しを叫んだのです。
彼はキャシーを呼んで、何が起こったか説明しました。
スティーヴン: その日、彼女と祈る事が最善の方法であると私は知っていました。パートナーの家の電話越しで、泣きながら私はキリストに私の心に入って下さいと求めました。そして文字通り、その瞬間、私の上に平安を感じたのです。その感覚を説明すのは容易いことではありませんが、大量の煉瓦が私の肩から持ち上げられたように感じたのです。
スティーヴンはパートナーを離れ、イエス・キリストとともに歩む新たな人生を始めました。
時間が経つにつれ、彼は父親も実は難しい幼少時代を過ごしていた事を知り、赦しました。スティーヴンは、彼が父親と話した日のことを覚えています。
スティーヴン: その日、父は私を抱きしめ頬にキスをしました。そして、初めて「スティーヴィー、愛してるよ」と言ってくれたことを覚えています。また、「申し訳なかった」とも言ってくれました。そして、その瞬間、私の同性愛が壊れたと正直に言う事が出来ます。ご存知のように、何年もの間、私は他の男性の腕の中で、父の愛を探していたのは分かっていました。勿論、性的にではなく、私は父の愛を求めていたのです。今、私は本当の物を手にしています。
その後、1993年、彼はアイリーンと結婚し、現在10代になる二人の子供をもうけました。
彼等はまた、ゲイとレズビアンのコミュニティーにイエス・キリストを通してもたらされる愛と希望のメッセージを伝える働きを始めました。
スティーヴン: 私には、エイズで亡くなって墓地に埋葬された、数多くのパートナーや友人達がいます。私が感染していないのは奇跡です。しかし、私は私の人生において神がなさってくださった事を伝えます。私は毎日、妻や子供達のために神に感謝します。神は、悪夢だった私の物語を取り除いて下さいました。そして、私の今の現実は、時々おとぎ話の中で生きているような感じがします。私は、今までの古い自分に絶対に戻りたくないし、戻る理由もありません。今私は、本当の物を手にしています。
※第一コリント6章
9)あなたがたは、正しくない者は神の国を相続できないことを、知らないのですか。だまされてはいけません。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、
10)盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません。
11)あなたがたの中のある人たちは以前はそのような者でした。しかし、主イエス・キリストの御名と私たちの神の御霊によって、あなたがたは洗われ、聖なる者とされ、義と認められたのです。