さすがに今度ばかりは、痛みを我慢しながら運転しようという気にはなれず、タクシーを呼び病院へと向かうことにしました。
迎えに来たタクシーの助手席に主人、後部に私が乗り込み、すぐさま横になりました。
そんな私達を見た運転手さんが、「あれ、あんたたち駅前の喫茶店の人達だよね。いよいよなんだ...。急ぐから我慢するんだよ」。
そんなようなことを言われ、車は走り出しました。
奇遇にもこの運転手さん、時々コーヒーを飲みに来てくれていたお客さんでした(世間は何と狭いことか...)。
病院に向かう途中、ずっと主人と運転手さんは、後部座席で横になって痛みと戦っている私を励まし続けてくれました。
それから、病院に到着し、タクシーから降りようとした私達に運転手さんは、「これ、全部持ってっていいから。頑張るんだよ」と言って、常備していたありったけのポケットティッシュを、どういう訳か私達にくれたのでした。
あの時なぜ、ポケットティッシュが、私達に必要と運転手さんがとっさに思ったのか未だに分かりません。
でも、無事に病院に辿り着けたので運転手さんには感謝しています。
運転手さん、有難う!

