またまた、行き当たりばったりの旅の始まりです。
Mちゃんは、私が再び2週間もバンクーバーを離れる事に、少し寂しさを感じているようでした。
しかし、A子ちゃんと私のカナダ横断中、モントリオールでF1のレースがあるらしく、F1ファンのMちゃんは、そのレースを観るためモントリオールに行く予定でした(F1関係の知り合いがいるらしかったので)。
そこで、私達はモントリオールで会うことを約束し、私とA子ちゃんは、2週間のカナダ横断の旅に出かけたのです。
バンクーバーからトロントへは、列車で4日かかって行きました。
勿論、寝台車などそんな高級車輌なんかに乗れる訳もなく、普通のコーチ車輌です。
途中、ジャスパーに停車した際に少し時間があったので、駅のそばのお土産屋さんを覗いたりしました。
他にも何ヶ所か列車は停車しましたが、私達はあくまでもトロントを目指していたので、どこにも立ち寄ることなく(新鮮な空気と体を伸ばすために外に出たくらいだけ)、ただひたすら列車
に乗っていました。
3泊4日同じ列車に乗っていたので、途中で車掌さんが替わっていたりして、その中の一人の車掌さんと私達は仲良くなり、写真を撮ったり撮ってくれたりしてました。
結構頼もしい車掌さんでした。
そんなこんなで、退屈になり心地だった列車の旅も、少しばかりパッとした感じになったのです。
それと、乗客もちらほらと少なく、ホント気楽だったと思います。
ただ、3泊を列車の中で過ごしたので、体中が異常に凝りまくっていました。
なので4日目の夜に、ちゃんとしたベッドの上に横になれた時は、どんなに幸せを感じた事か...。
あと、着の身着のままだったので、シャワーを浴び、きれいな服に着替えられた事にも...です。
しかしながら、この列車の旅で予期せぬ事が一つありました。
それは、ダニにかまれてしまった事です(ノミにやられるよりはマシかも...)。
こればかりは、さすがに予想していませんでした。
2、3日ばかり痒かったような気がします。
でもこれも、長旅列車の旅には付き物なのかもしれません(勝手に決めてます)。
こうして、無事トロントに到着した私達は、直行でYWCAへ行き(行ったかなー?記憶が無い)、その晩は、久々のベッドで体を思う存分伸ばし、眠りに就くことが出来ました。
上階の部屋の人の靴(or)の音が、やけに耳につきはしましたが...。